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もふもふの都開国編
313話 力関係
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リビングに皆で集まり、改めて国作りについての作戦会議を始める。マイマイは僕の案に対し、生産職として具体的な説明を返す。
「理論上、ソラたんの案は実現可能ネ」
マイマイは言う。
「ただ、ホームを作成するのとは――訳が違うヨ。何倍、何十倍、何百倍という規模になる。マイマイの言っている意味はわかるネ?」
「必要となる素材数も膨れ上がるってわけか」
「もちろん、それは当然のことだけど――マイマイは生産職としての誇りがあるヨ。作成するからには素材の質もこだわりたい。そこら辺に転がっている素材じゃ、マイマイは絶対に作成したくないネ」
僕は強く頷き返す。
マイマイは一切の妥協をしない――この強い信念があるからこそ、一流の生産職プレイヤーとして5本指に入っている存在だ。
彼女の要望には全力で応じたい。
「確実に必要となる素材は『ホームストーン』――大体の予想になるけど、10万個くらいあっても問題ないと思うヨ」
ホームストーン。
ホームを作る際、土台となる必須素材である。マーケットにも販売されてはいるが、いくらなんでもこの数は――三国でかき集めても達成できない数だろう。
マーケット以外の入手経路は、基本的にはダンジョンとなる。
「マイマイ、その大体の予想で十分だ。他の素材も――ある程度の数を書き出してくれないかな?」
「任せるネっ!」
マイマイがホワイトボードを取り出す。
さすが、こういった話の流れには慣れているのか――手際がいい。マイマイが書き出した素材は以下となる。
・ 金銀石×100
・ メタルメタル×100
・ 魔紅玉×1
どれもAランク以上に該当するアイテムである。
上級ダンジョンに潜ることは必須、必要な素材数を考えたら――かなり長期の冒険になるだろう。
ゴザルがアイテム名を見て――唸る。
「魔紅玉はヤバいわね」
「僕も一番に思ったよ。その他のアイテムは今のパーティー戦力なら、時間をかけたらどうにかなる」
「クーラ、魔紅玉ってなんですか?」
ナコが尋ねる。
「ネームドがドロップするアイテム、ホーム作成の素材の一つなんだ。ヤバい理由ってのが、端的に説明すると――めちゃくちゃ厄介な場所に生息している。おそらくエアーでの移動も厳しいと思う。現実となった今はたどり着くことが困難かもしれない」
「うげ、私は絶対行きたくないからね。ソラちゃん、私だけは絶対パーティーに組み込まないでね」
ホムラがしかめっ面で言う。
「ホムラ、わかっている――フリだよね。安心してくれ、魔紅玉って名前がでた瞬間から君だけは連れていこうと考えていた」
「いや、フリとかじゃないよっ!? 本当にフリじゃないからねっ?!」
「君の精霊は間違いなく大活躍になる」
「やだやだっ! 私寒いところ苦手だもんっ!! 体力だってないし、どう考えても凍死しちゃうっ!」
駄々をこねて地面を転がるホムラ、ナコが真顔で詰め寄り、
「……ホムラお姉ちゃん?」
「ぃ、行きます」
なにがあろうと、妹には逆らえない姉なのであった。
「理論上、ソラたんの案は実現可能ネ」
マイマイは言う。
「ただ、ホームを作成するのとは――訳が違うヨ。何倍、何十倍、何百倍という規模になる。マイマイの言っている意味はわかるネ?」
「必要となる素材数も膨れ上がるってわけか」
「もちろん、それは当然のことだけど――マイマイは生産職としての誇りがあるヨ。作成するからには素材の質もこだわりたい。そこら辺に転がっている素材じゃ、マイマイは絶対に作成したくないネ」
僕は強く頷き返す。
マイマイは一切の妥協をしない――この強い信念があるからこそ、一流の生産職プレイヤーとして5本指に入っている存在だ。
彼女の要望には全力で応じたい。
「確実に必要となる素材は『ホームストーン』――大体の予想になるけど、10万個くらいあっても問題ないと思うヨ」
ホームストーン。
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「任せるネっ!」
マイマイがホワイトボードを取り出す。
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・ 金銀石×100
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・ 魔紅玉×1
どれもAランク以上に該当するアイテムである。
上級ダンジョンに潜ることは必須、必要な素材数を考えたら――かなり長期の冒険になるだろう。
ゴザルがアイテム名を見て――唸る。
「魔紅玉はヤバいわね」
「僕も一番に思ったよ。その他のアイテムは今のパーティー戦力なら、時間をかけたらどうにかなる」
「クーラ、魔紅玉ってなんですか?」
ナコが尋ねる。
「ネームドがドロップするアイテム、ホーム作成の素材の一つなんだ。ヤバい理由ってのが、端的に説明すると――めちゃくちゃ厄介な場所に生息している。おそらくエアーでの移動も厳しいと思う。現実となった今はたどり着くことが困難かもしれない」
「うげ、私は絶対行きたくないからね。ソラちゃん、私だけは絶対パーティーに組み込まないでね」
ホムラがしかめっ面で言う。
「ホムラ、わかっている――フリだよね。安心してくれ、魔紅玉って名前がでた瞬間から君だけは連れていこうと考えていた」
「いや、フリとかじゃないよっ!? 本当にフリじゃないからねっ?!」
「君の精霊は間違いなく大活躍になる」
「やだやだっ! 私寒いところ苦手だもんっ!! 体力だってないし、どう考えても凍死しちゃうっ!」
駄々をこねて地面を転がるホムラ、ナコが真顔で詰め寄り、
「……ホムラお姉ちゃん?」
「ぃ、行きます」
なにがあろうと、妹には逆らえない姉なのであった。
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