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エレメント正邪激闘編
385話 ギルド対抗戦(予選) その9
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四方八方、展開を繰り返して空を駆け回る。
その速度は弾丸のごとく、動きは跳弾に等しい。入れ替わる視界の中、ニャニャンが僕の動きを見失った瞬間を捉えた。
僕の右手が――ニャニャンの首を掴み取る。
「終わりだ。ニャニャン」
「……っぐぅ」
地面に叩き落とし、触手による"縛"で全身を拘束する。
「一本取られたのね。さすがのにゃっちも今のは反応できなかったにゃあ」
「嘘だよ」
「んんっ?」
「どうして、猫の型を使わなかった?」
ニャニャンの超越者スキル。
即死に近い効果を持ち、開幕の初撃――僕とナコに使用していたら、結果は完全に覆っていただろう。
ニャニャンはニッと笑顔を浮かべながら、
「使う暇もなかったのね。ソラにゃんとナコにゃんの勇気ある踏み込みが、にゃっちの思考を遥かに上回ったのにゃあ」
「……ニャニャン」
――かぁああぁああ、きゃああああっ!
その時だった。
ガラスを何度も粉々に砕いたような、黒板を引っ掻き回したような、悍ましい叫び声が周囲に響き渡る。
僕たちは、それがある人物の断末魔なのだと――すぐに理解する。
ありえない光景が、眼前に広がっていた。
「ニャニャンの知り合い? なわけないよね」
「知り合い以上だったら、色々な意味でヤバすぎるのね。仮にも――あの手に持っているブツ、にゃっちのリーダーだった存在よ」
全身黒尽くめ、重厚な鎧姿の3人組が立っていた。
いつ現れたのか? あまりの異様な雰囲気に、一瞬人外の化け物かと――そう見間違うほどだった。
「あの装備、ジョブは黒騎士かな」
「ぽいのね。一体、なにが起きてるのにゃあ」
僕は触手による拘束を解除、ニャニャンと共に態勢を立て直す。
何故なら、争い合う理由が――突如、なくなったからだ。
僕たちは身を寄せ合い、警戒度をマックスにする。
黒騎士の一人が、ベンジェの生首を手にぶら下げていた。
その速度は弾丸のごとく、動きは跳弾に等しい。入れ替わる視界の中、ニャニャンが僕の動きを見失った瞬間を捉えた。
僕の右手が――ニャニャンの首を掴み取る。
「終わりだ。ニャニャン」
「……っぐぅ」
地面に叩き落とし、触手による"縛"で全身を拘束する。
「一本取られたのね。さすがのにゃっちも今のは反応できなかったにゃあ」
「嘘だよ」
「んんっ?」
「どうして、猫の型を使わなかった?」
ニャニャンの超越者スキル。
即死に近い効果を持ち、開幕の初撃――僕とナコに使用していたら、結果は完全に覆っていただろう。
ニャニャンはニッと笑顔を浮かべながら、
「使う暇もなかったのね。ソラにゃんとナコにゃんの勇気ある踏み込みが、にゃっちの思考を遥かに上回ったのにゃあ」
「……ニャニャン」
――かぁああぁああ、きゃああああっ!
その時だった。
ガラスを何度も粉々に砕いたような、黒板を引っ掻き回したような、悍ましい叫び声が周囲に響き渡る。
僕たちは、それがある人物の断末魔なのだと――すぐに理解する。
ありえない光景が、眼前に広がっていた。
「ニャニャンの知り合い? なわけないよね」
「知り合い以上だったら、色々な意味でヤバすぎるのね。仮にも――あの手に持っているブツ、にゃっちのリーダーだった存在よ」
全身黒尽くめ、重厚な鎧姿の3人組が立っていた。
いつ現れたのか? あまりの異様な雰囲気に、一瞬人外の化け物かと――そう見間違うほどだった。
「あの装備、ジョブは黒騎士かな」
「ぽいのね。一体、なにが起きてるのにゃあ」
僕は触手による拘束を解除、ニャニャンと共に態勢を立て直す。
何故なら、争い合う理由が――突如、なくなったからだ。
僕たちは身を寄せ合い、警戒度をマックスにする。
黒騎士の一人が、ベンジェの生首を手にぶら下げていた。
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