294 / 620
第十九章 暴力の嵐
第二百八十六話 また事後報告
しおりを挟む
完全に意識を失っている男を引き摺りながら、イズミはマスタングの元まで戻る。
「マスター、その可燃物を車内に載せるのは拒否したく」
「可燃物って、コイツは腐っても貴族らしいぞ」
マスタングの言葉を聞いたベリアとフラウリアは、思わず笑っていた。
「貴族を可燃物扱いしたとバレたら、不敬罪で処されるぞ」
ベリアはそう言ってゲラゲラと笑った。
「車内が駄目なら、蛮族よろしく足を縛って引っ張るか」
ロープを探し始めたイズミに向かい、フラウリアが微笑みながら言った。
「またソフィアさんに報告して、迎えを送って貰えるか聞いてみましょう」
「「あぁ、そうするか」」
イズミとベリアは直ぐにソフィアへ連絡を取る事にした。
「こんな夜中に…また事後報告かしら?」
「そうなる」
イズミの魔法通信を繋げたソフィアは、通信が来るまで寝ていたのか声が低い。
「敵陣地を襲撃した時に逃亡した奴等を始末したりとっ捕まえたりした訳だが、フラウリアが言うには捕まえた1人が貴族らしくてな」
「え?」
「丁重に話を聞いてやって欲しい訳だ」
ベリアが貴族らしい男の手足を縛り目と口を塞ぐと、近くにあった木の枝をまとめてソリを作り始めた。
「イズミさん、その簡素なソリで貴族を運ぶのかしら?」
「…そうなる。途中で目を覚まさない事を祈ろう」
マスタングに頼みロープを結べるフックを実体化してもらう。
其処に結ぶと、文字通り引き摺る形で敵の拠点へと走り出した。
この時ばかりは、男が気を失っている事が幸運だと考える。
自分だったら叫び散らかす自信があるからだ。
まったりと走っていたので追撃時よりは時間がかかったが、夜が明ける前には到着して男を渡す事が出来た。
お手製のソリで貴族の男を運んで来たイズミを見た監視者は一瞬目を見開いていたが、何も言わず直ぐに貴族の男を回収してくれた。
「この男以外は全滅と考えて良いだろう。タップリと絞り上げてやってくれ」
残りの証拠品も渡したイズミは、まだ起きているだろうソフィアに改めて魔法通信を繋いだ。
「ソフィア?貴族の男は渡したし、持ってた証拠品も渡した。後はソッチで調べてくれ」
「分かったわ。その辺は抜かり無く行うとして、今度は事前連絡が欲しいわね」
「努力する」
「今後はどうするの?」
ソフィアの問いを聞いたイズミは、完全に廃墟と化した敵の拠点を見てから答える。
「1日2日、この拠点の近くで敵が来るか待ち伏せをしてみるよ。もしかしたら、事実確認の為に敵が偵察を寄越すかもしれない」
「可能性はあるわね、気を付けてね」
「それはお互い様だ」
魔法通信を切ると、ベリアに廃墟と化した拠点近くで監視しやすい場所を探してもらう。
数日は敵の偵察が来るのを待つと説明すると、ベリアは木の上で見張ると言って近場の木に登って行った。
「では、私も帰りますね。火山地帯に到着しましたら、約束は守ってもらいますからね」
フラウリアの声はほんわかしているが、その目が本気なのがよく分かった。
転移魔法で去るのを見送ったイズミは、待ち伏せの準備に入った。
「何処かにマスタングを隠さないとな」
ちょうど良い窪地にマスタングを移動させると、落ち葉を集めてカモフラージュをしておいた。
今度町に到着したら洗車をしてやろうと思いながら、アサルトライフルを取り出し空になった弾倉へ弾込めを始める。
弾込めが終わった頃には、夜が開け始めていた。
太陽の輝きで昨夜の戦闘の激しさがより鮮明に確認出来る。
「イズミよぅ、あの攻撃は強過ぎじゃねえか?」
「やるならド派手にいかないと駄目だろ」
「結構な屋敷だったろうに、見るも無残な廃墟に早変わりか」
ベリアは一晩で廃墟になった敵拠点を見ていると、目を閉じて耳を澄ました。
「今の段階では…誰も来てないみたいだな。お先に仮眠を取っても良いか?」
「良いぞ。起きたら連絡してくれ」
器用に木の上で仮眠を取り始めたベリアを見てから、イズミはアサルトライフルのバレルだけ簡単に掃除をして弾倉を入れ初弾を装填する。
その後で昨夜の戦闘で消費した弾を実体化し、ショルダーバッグに詰め込む。
コレをしておかないと、咄嗟の戦闘時にジリ貧になってしまうから絶対に忘れてはならない。
グレネードランチャーの弾は気持ち多めに確保しておいた。
一通りの補給を終えたイズミはマスタングの右前輪に背中を預けるように座り込むと、楽な姿勢でライフルを構えスコープを覗きこむ。
廃墟全体をゆっくりと確認し、敵の偵察が来るかを待ち始めた。
「マスター、その可燃物を車内に載せるのは拒否したく」
「可燃物って、コイツは腐っても貴族らしいぞ」
マスタングの言葉を聞いたベリアとフラウリアは、思わず笑っていた。
「貴族を可燃物扱いしたとバレたら、不敬罪で処されるぞ」
ベリアはそう言ってゲラゲラと笑った。
「車内が駄目なら、蛮族よろしく足を縛って引っ張るか」
ロープを探し始めたイズミに向かい、フラウリアが微笑みながら言った。
「またソフィアさんに報告して、迎えを送って貰えるか聞いてみましょう」
「「あぁ、そうするか」」
イズミとベリアは直ぐにソフィアへ連絡を取る事にした。
「こんな夜中に…また事後報告かしら?」
「そうなる」
イズミの魔法通信を繋げたソフィアは、通信が来るまで寝ていたのか声が低い。
「敵陣地を襲撃した時に逃亡した奴等を始末したりとっ捕まえたりした訳だが、フラウリアが言うには捕まえた1人が貴族らしくてな」
「え?」
「丁重に話を聞いてやって欲しい訳だ」
ベリアが貴族らしい男の手足を縛り目と口を塞ぐと、近くにあった木の枝をまとめてソリを作り始めた。
「イズミさん、その簡素なソリで貴族を運ぶのかしら?」
「…そうなる。途中で目を覚まさない事を祈ろう」
マスタングに頼みロープを結べるフックを実体化してもらう。
其処に結ぶと、文字通り引き摺る形で敵の拠点へと走り出した。
この時ばかりは、男が気を失っている事が幸運だと考える。
自分だったら叫び散らかす自信があるからだ。
まったりと走っていたので追撃時よりは時間がかかったが、夜が明ける前には到着して男を渡す事が出来た。
お手製のソリで貴族の男を運んで来たイズミを見た監視者は一瞬目を見開いていたが、何も言わず直ぐに貴族の男を回収してくれた。
「この男以外は全滅と考えて良いだろう。タップリと絞り上げてやってくれ」
残りの証拠品も渡したイズミは、まだ起きているだろうソフィアに改めて魔法通信を繋いだ。
「ソフィア?貴族の男は渡したし、持ってた証拠品も渡した。後はソッチで調べてくれ」
「分かったわ。その辺は抜かり無く行うとして、今度は事前連絡が欲しいわね」
「努力する」
「今後はどうするの?」
ソフィアの問いを聞いたイズミは、完全に廃墟と化した敵の拠点を見てから答える。
「1日2日、この拠点の近くで敵が来るか待ち伏せをしてみるよ。もしかしたら、事実確認の為に敵が偵察を寄越すかもしれない」
「可能性はあるわね、気を付けてね」
「それはお互い様だ」
魔法通信を切ると、ベリアに廃墟と化した拠点近くで監視しやすい場所を探してもらう。
数日は敵の偵察が来るのを待つと説明すると、ベリアは木の上で見張ると言って近場の木に登って行った。
「では、私も帰りますね。火山地帯に到着しましたら、約束は守ってもらいますからね」
フラウリアの声はほんわかしているが、その目が本気なのがよく分かった。
転移魔法で去るのを見送ったイズミは、待ち伏せの準備に入った。
「何処かにマスタングを隠さないとな」
ちょうど良い窪地にマスタングを移動させると、落ち葉を集めてカモフラージュをしておいた。
今度町に到着したら洗車をしてやろうと思いながら、アサルトライフルを取り出し空になった弾倉へ弾込めを始める。
弾込めが終わった頃には、夜が開け始めていた。
太陽の輝きで昨夜の戦闘の激しさがより鮮明に確認出来る。
「イズミよぅ、あの攻撃は強過ぎじゃねえか?」
「やるならド派手にいかないと駄目だろ」
「結構な屋敷だったろうに、見るも無残な廃墟に早変わりか」
ベリアは一晩で廃墟になった敵拠点を見ていると、目を閉じて耳を澄ました。
「今の段階では…誰も来てないみたいだな。お先に仮眠を取っても良いか?」
「良いぞ。起きたら連絡してくれ」
器用に木の上で仮眠を取り始めたベリアを見てから、イズミはアサルトライフルのバレルだけ簡単に掃除をして弾倉を入れ初弾を装填する。
その後で昨夜の戦闘で消費した弾を実体化し、ショルダーバッグに詰め込む。
コレをしておかないと、咄嗟の戦闘時にジリ貧になってしまうから絶対に忘れてはならない。
グレネードランチャーの弾は気持ち多めに確保しておいた。
一通りの補給を終えたイズミはマスタングの右前輪に背中を預けるように座り込むと、楽な姿勢でライフルを構えスコープを覗きこむ。
廃墟全体をゆっくりと確認し、敵の偵察が来るかを待ち始めた。
41
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる