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第二十四章 暴走を止めろ
第四百二十九話 違いは無いそうです
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「黒魔法が忌み嫌われる理由が分からん、結局何が嫌なんだ?」
イズミの素朴な疑問を聞いたヴィラード達は、少し表情を崩してから教えてくれた。
「昔は闇魔法と呼ばれていたんだ。過去にあった魔王との戦いの影響で、闇魔法は禁忌の魔法だと言う誤った知識が民衆にまで根付いてしまった」
「それで、呼び方を変えたと」
「80年ほど前の事だそうだ。闇魔法の適性があると言うだけで、人として扱われる事は死ぬ迄無く、酷い場合は鑑定で適性があると分かった時点で処される事も日常茶飯事だった時代が長く続いていた聞いている」
「呼び方が変われば、少しは良い方向に向かうかもしれないと思ったわけか」
「そんな所だ。教会としても黒魔法の本来の在り方を説いているが、それも何処まで伝わっているのか…それに合わせて光魔法も白魔法に変更しようと言う案も出たのだが、こちらは教会内で直ぐに却下された。教会ではそう教わるんだ」
そこまでヴィラードが説明してくれた所で、テレジアが補足説明を始める。
「光魔法の上位魔法として聖魔法があり、黒魔法の上位魔法もあります。問題は光魔法と聖魔法は別の魔法と言う扱いに適性としてなっておりますが、黒魔法の上位に目覚めると、黒魔法の適性が消えて上位魔法のみの適性になるのです」
「それはつまり、黒魔法が使えなくなる?」
「そうです。目覚めたら最後、後戻りが出来ないのです」
不思議な事もあるものだと思いつつ、イズミは運転を続ける。
「黒魔法の上位魔法…それは真に邪悪なる魔法、邪法と呼ばれています」
「邪法ですか」
「どの魔法も使い方次第で良くも悪くもなります。しかし邪法は自分も他人も傷付くだけの悲しき魔法です」
「邪法に目覚める切っ掛けと言うのは判明しているのか?」
「いいえ、何せ邪法に目覚めた者を生きたまま捕らえられた記録が一件も無くて」
どうやら光の教会を以てしても、邪法に関しての情報は少ないようだ。
今度アーリアやフラウリアに会った時にでも聞いてみよう。
勿論、その時まで自分が覚えていればの話だが。
「そうだ…先程の戦闘を見て気になったのだが。イズミ殿は魔法を使わない戦闘法を駆使しているようだが…自らに制限でもかけているのか?差し支えないければお聞きしたい」
「単純な話さ、魔法が使えない体質でね」
「魔法が…使えない?」
イズミの回答を聞いたヴィラードよりも、テレジアの方が驚いているようだった。
「それは、過去に何らかの呪いを受けた影響…とかでしょうか?」
「いえ、本当に体質です」
「ま、魔法無しであの実力…本当に、今までに1度も、どんな些細な魔法もお使いになった事が無いのですか?」
テレジアはどうにも信じられないのか、改めて確認をして来たので素直に返答する。
「何一つ使えませんね」
「もしよろしければ、1度私がお調べしましょうか?」
「不要ですよ。魔法が使えずともオークは倒せますし、自由に旅は出来てますので」
魔法に対する興味関心が無いわけでは無いが、使えた所でマスタングが実体化出来る銃火器の方が身体に馴染んでいるので、今更使えるようになっても使う機会はほとんど無いだろう。
やんわりとテレジアの提案を断ったイズミは、近くで野営をしている冒険者パーティーがチラホラと見えてきたので、少し距離を取って野営をすると伝える。
マスタングのモニターで冒険者パーティーや商人の馬車の位置関係を確認しつつ、目立ち難い場所を選びマスタングを停めた。
ベリアが焚火を準備してくれたので、イズミは夕食を作る為に調理器具と食材を取り出し、簡単なスープを作る。
肉も野菜もタップリ使った、温まるスープ…ほとんどポトフ…である。
勿論味付けに胡椒も使っている、資金に余裕があるからとヒュミトールで買っておいたのだ。
「出来たぞ…お二方もどうです?戒律で食べられない食材があるとかでしたら、無理強いはしません」
「…良いのか?」
「俺の旅路に同行するなら、俺としては仲間と同等に扱う事にしているのでね」
「では、頂こう」
ヴィラードは一度テレジアに目配せをしてお椀を用意したので、スープを注いで渡した。
「出来たてで熱いかもしれませんので、火傷に注意してください」
「有り難う御座います」
2人に渡し終えたイズミが地面に座り、自分の分を用意して夕食を食べる。
「温かい料理ってのは良い。夜営には有り難いご馳走だ」
「アイテムボックスのお陰で野菜の鮮度も抜群だし、保存食生活からの脱却も出来て最高だ」
笑顔で夕食を取り終えたベリアが、焚火を調整しながら酒を取り出した。
「飲み過ぎるなよ?」
「当然、その辺は大丈夫」
ベリアが自分の時間に入ったので、イズミはマスタングへと移動し空になったショットガンのマガジンに弾込めをしておく。
備えあれば憂いなしである。
ヴィラード達も自由時間になったのを理解したのか、自分達のルーチンに取り掛かっているようだ。
その辺りの説明が不足していたと反省をしつつ、イズミは夜空を見上げた。
イズミの素朴な疑問を聞いたヴィラード達は、少し表情を崩してから教えてくれた。
「昔は闇魔法と呼ばれていたんだ。過去にあった魔王との戦いの影響で、闇魔法は禁忌の魔法だと言う誤った知識が民衆にまで根付いてしまった」
「それで、呼び方を変えたと」
「80年ほど前の事だそうだ。闇魔法の適性があると言うだけで、人として扱われる事は死ぬ迄無く、酷い場合は鑑定で適性があると分かった時点で処される事も日常茶飯事だった時代が長く続いていた聞いている」
「呼び方が変われば、少しは良い方向に向かうかもしれないと思ったわけか」
「そんな所だ。教会としても黒魔法の本来の在り方を説いているが、それも何処まで伝わっているのか…それに合わせて光魔法も白魔法に変更しようと言う案も出たのだが、こちらは教会内で直ぐに却下された。教会ではそう教わるんだ」
そこまでヴィラードが説明してくれた所で、テレジアが補足説明を始める。
「光魔法の上位魔法として聖魔法があり、黒魔法の上位魔法もあります。問題は光魔法と聖魔法は別の魔法と言う扱いに適性としてなっておりますが、黒魔法の上位に目覚めると、黒魔法の適性が消えて上位魔法のみの適性になるのです」
「それはつまり、黒魔法が使えなくなる?」
「そうです。目覚めたら最後、後戻りが出来ないのです」
不思議な事もあるものだと思いつつ、イズミは運転を続ける。
「黒魔法の上位魔法…それは真に邪悪なる魔法、邪法と呼ばれています」
「邪法ですか」
「どの魔法も使い方次第で良くも悪くもなります。しかし邪法は自分も他人も傷付くだけの悲しき魔法です」
「邪法に目覚める切っ掛けと言うのは判明しているのか?」
「いいえ、何せ邪法に目覚めた者を生きたまま捕らえられた記録が一件も無くて」
どうやら光の教会を以てしても、邪法に関しての情報は少ないようだ。
今度アーリアやフラウリアに会った時にでも聞いてみよう。
勿論、その時まで自分が覚えていればの話だが。
「そうだ…先程の戦闘を見て気になったのだが。イズミ殿は魔法を使わない戦闘法を駆使しているようだが…自らに制限でもかけているのか?差し支えないければお聞きしたい」
「単純な話さ、魔法が使えない体質でね」
「魔法が…使えない?」
イズミの回答を聞いたヴィラードよりも、テレジアの方が驚いているようだった。
「それは、過去に何らかの呪いを受けた影響…とかでしょうか?」
「いえ、本当に体質です」
「ま、魔法無しであの実力…本当に、今までに1度も、どんな些細な魔法もお使いになった事が無いのですか?」
テレジアはどうにも信じられないのか、改めて確認をして来たので素直に返答する。
「何一つ使えませんね」
「もしよろしければ、1度私がお調べしましょうか?」
「不要ですよ。魔法が使えずともオークは倒せますし、自由に旅は出来てますので」
魔法に対する興味関心が無いわけでは無いが、使えた所でマスタングが実体化出来る銃火器の方が身体に馴染んでいるので、今更使えるようになっても使う機会はほとんど無いだろう。
やんわりとテレジアの提案を断ったイズミは、近くで野営をしている冒険者パーティーがチラホラと見えてきたので、少し距離を取って野営をすると伝える。
マスタングのモニターで冒険者パーティーや商人の馬車の位置関係を確認しつつ、目立ち難い場所を選びマスタングを停めた。
ベリアが焚火を準備してくれたので、イズミは夕食を作る為に調理器具と食材を取り出し、簡単なスープを作る。
肉も野菜もタップリ使った、温まるスープ…ほとんどポトフ…である。
勿論味付けに胡椒も使っている、資金に余裕があるからとヒュミトールで買っておいたのだ。
「出来たぞ…お二方もどうです?戒律で食べられない食材があるとかでしたら、無理強いはしません」
「…良いのか?」
「俺の旅路に同行するなら、俺としては仲間と同等に扱う事にしているのでね」
「では、頂こう」
ヴィラードは一度テレジアに目配せをしてお椀を用意したので、スープを注いで渡した。
「出来たてで熱いかもしれませんので、火傷に注意してください」
「有り難う御座います」
2人に渡し終えたイズミが地面に座り、自分の分を用意して夕食を食べる。
「温かい料理ってのは良い。夜営には有り難いご馳走だ」
「アイテムボックスのお陰で野菜の鮮度も抜群だし、保存食生活からの脱却も出来て最高だ」
笑顔で夕食を取り終えたベリアが、焚火を調整しながら酒を取り出した。
「飲み過ぎるなよ?」
「当然、その辺は大丈夫」
ベリアが自分の時間に入ったので、イズミはマスタングへと移動し空になったショットガンのマガジンに弾込めをしておく。
備えあれば憂いなしである。
ヴィラード達も自由時間になったのを理解したのか、自分達のルーチンに取り掛かっているようだ。
その辺りの説明が不足していたと反省をしつつ、イズミは夜空を見上げた。
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