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第3章
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密談・・・と言うには人聞きの悪い表現ですが、実現致しました。
殿下がリディア皇子に公爵家での事を告げたその場で近日中に私達に逢いたいと仰ったそうです。
で、本日。
殿下、お父様、私に加えこの場にはリディア皇子のお姿が。
両国の護衛は隣の控室に待機して頂きました。
「本日はお時間を頂きありがとうございます。帝国継承第二のリディアと申します」
正式では無いにしろ、至極丁寧に挨拶をしていただいたからには此方も返さねばなりません。
「私は当家主人アーノルド・ジューネスと申します。隣は娘のリリアローズです」
お父様の言葉に倣いカーテシーを披露しながらリディア皇子に向かって自己紹介をさせて頂きます。
「リリアローズ・ジューネスです。この度は元とは言え継母と姉の件でご迷惑をおかけ致しました。申し訳ございません」
「いや、頭を上げて貰えるだろうか。迷惑と言うなら、帝国がかなりかけている。申し訳ない」
「皇子が謝られる必要は御座いません。しでかした本人達が悪いのです」
「そうだな。いずれその本人達に罪を償わせよう」
同意し、キラリと不穏に光る殿下の瞳。
どんな目に遭わされるのでしょうね・・・彼女達。
まぁ、自業自得なので心配はしません。
「では、座って話を始めようか」
殿下の一言で私達だけの応接室に魔道具の起動音が響きました。
「お時間を頂いたので、単刀直入にお話をさせて頂きます。我が帝国から魅了魔力を失くしたいのです」
リディア皇子のお話は想像していた通りのものでした。
私達にお話=ターシャ達の話=魅了魔力の筋道が見えます。
だからこそ、お父様はリディア皇子後にお話を聞く気になられたのでしょう。
「失くす・・・とは、具体的にどの様になさるのですか?」
「元々魅了魔力は魔女特有の魔法だったのです。魔女は警戒心が強くよほどで無い限り力を貸す事もありません。ですが、遥か昔ある貴族がまだ魔女見習いの少女を捕まえて魔女と取引をしたのです」
「見習い魔女と魔女は違う人物なのですか?」
「はい。当時、多くの魔女が存在していました。ただ、国という概念がないので其々が住みやすい土地に住んでいたようです。その見習い魔女は取り引きを持ちかけられた魔女の娘でした」
「何を取り引きに持ちかけたのですか?」
「魅了魔法です」
ここで魅了の単語が出てきました。
「当時の帝位を狙う貴族が魔女の持つ魅了に目を付け、魔女を皇帝に近付けようとしました。しかし、魅了が掛からなかった」
「何故です?」
「皇帝には、愛する帝妃がいたのです。それも、他に目が行かないくらいの」
一途だったのですね。
「皇帝に魅了が効かなかったと報告をした魔女に、貴族が次に告げたのは『皇太子を魅了で操れ』でした。皇太子には婚約者も恋人も想い人すら居なかった為、容易く魔法に落ち、魔女を愛したのです。娘程の年の皇太子と愛し合う事に罪悪感を感じながらも言う事を聞くしかなかった魔女は魅了魔法をかけ続け、皇太子妃となりました」
かなりの歳の差ですが、大丈夫だったのでしょうか?
「疑問は尤もです。姿は幻惑を使ったので他人の目には皇太子と相応に見えたはずです」
あれ?思った事だったのですが・・・口にしていたのでしょうか?
「フフ。顔に出ていましたよ、リリアローズ嬢」
「・・・失礼致しました」
「いえ。何を考えているかわからない人よりは好感が持てます。貴女はそのままでいいのですよ」
「そう。リリアはそのままで可愛い」
「どさくさで何を仰っておられるのです?殿下」
また殿下とお父様の目線バトルが始まりました。
「えっと・・・」
「お気になさらないで下さいませ。いつもの事ですので。先をどうぞ」
コレが始まるとなかなか終わらないので、最近は放置しておくようにしております。
疲れますし。
ですので、リディア皇子にお話の先を促しました。
優秀なお二人なら、睨み合いながらも耳を傾けておられるでしょうし。
ニコリと微笑むと、リディア皇子はお二人に気を使われながらも口を開かれました。
殿下がリディア皇子に公爵家での事を告げたその場で近日中に私達に逢いたいと仰ったそうです。
で、本日。
殿下、お父様、私に加えこの場にはリディア皇子のお姿が。
両国の護衛は隣の控室に待機して頂きました。
「本日はお時間を頂きありがとうございます。帝国継承第二のリディアと申します」
正式では無いにしろ、至極丁寧に挨拶をしていただいたからには此方も返さねばなりません。
「私は当家主人アーノルド・ジューネスと申します。隣は娘のリリアローズです」
お父様の言葉に倣いカーテシーを披露しながらリディア皇子に向かって自己紹介をさせて頂きます。
「リリアローズ・ジューネスです。この度は元とは言え継母と姉の件でご迷惑をおかけ致しました。申し訳ございません」
「いや、頭を上げて貰えるだろうか。迷惑と言うなら、帝国がかなりかけている。申し訳ない」
「皇子が謝られる必要は御座いません。しでかした本人達が悪いのです」
「そうだな。いずれその本人達に罪を償わせよう」
同意し、キラリと不穏に光る殿下の瞳。
どんな目に遭わされるのでしょうね・・・彼女達。
まぁ、自業自得なので心配はしません。
「では、座って話を始めようか」
殿下の一言で私達だけの応接室に魔道具の起動音が響きました。
「お時間を頂いたので、単刀直入にお話をさせて頂きます。我が帝国から魅了魔力を失くしたいのです」
リディア皇子のお話は想像していた通りのものでした。
私達にお話=ターシャ達の話=魅了魔力の筋道が見えます。
だからこそ、お父様はリディア皇子後にお話を聞く気になられたのでしょう。
「失くす・・・とは、具体的にどの様になさるのですか?」
「元々魅了魔力は魔女特有の魔法だったのです。魔女は警戒心が強くよほどで無い限り力を貸す事もありません。ですが、遥か昔ある貴族がまだ魔女見習いの少女を捕まえて魔女と取引をしたのです」
「見習い魔女と魔女は違う人物なのですか?」
「はい。当時、多くの魔女が存在していました。ただ、国という概念がないので其々が住みやすい土地に住んでいたようです。その見習い魔女は取り引きを持ちかけられた魔女の娘でした」
「何を取り引きに持ちかけたのですか?」
「魅了魔法です」
ここで魅了の単語が出てきました。
「当時の帝位を狙う貴族が魔女の持つ魅了に目を付け、魔女を皇帝に近付けようとしました。しかし、魅了が掛からなかった」
「何故です?」
「皇帝には、愛する帝妃がいたのです。それも、他に目が行かないくらいの」
一途だったのですね。
「皇帝に魅了が効かなかったと報告をした魔女に、貴族が次に告げたのは『皇太子を魅了で操れ』でした。皇太子には婚約者も恋人も想い人すら居なかった為、容易く魔法に落ち、魔女を愛したのです。娘程の年の皇太子と愛し合う事に罪悪感を感じながらも言う事を聞くしかなかった魔女は魅了魔法をかけ続け、皇太子妃となりました」
かなりの歳の差ですが、大丈夫だったのでしょうか?
「疑問は尤もです。姿は幻惑を使ったので他人の目には皇太子と相応に見えたはずです」
あれ?思った事だったのですが・・・口にしていたのでしょうか?
「フフ。顔に出ていましたよ、リリアローズ嬢」
「・・・失礼致しました」
「いえ。何を考えているかわからない人よりは好感が持てます。貴女はそのままでいいのですよ」
「そう。リリアはそのままで可愛い」
「どさくさで何を仰っておられるのです?殿下」
また殿下とお父様の目線バトルが始まりました。
「えっと・・・」
「お気になさらないで下さいませ。いつもの事ですので。先をどうぞ」
コレが始まるとなかなか終わらないので、最近は放置しておくようにしております。
疲れますし。
ですので、リディア皇子にお話の先を促しました。
優秀なお二人なら、睨み合いながらも耳を傾けておられるでしょうし。
ニコリと微笑むと、リディア皇子はお二人に気を使われながらも口を開かれました。
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