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ループ、14
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「息子は御遠慮下さい」
父様が王子に待ったを掛けた。
「前から思っていたが・・・宰相、何故そこまで私達とリオンとの接触を阻む?」
「我が公爵家は王家に与しない事を条件に宰相職を担っております。息子リオンが殿下方の代で宰相に就くなら何も言いませんが、嫁入りは許可出来ません」
「リオン本人がよいと言ったら?」
「言えばよいですね」
フフフと王子に向ける不敵な笑みの父様・・・素敵です。
勿論、言いませんよ。
公爵家は中立ですからね。
「では、アプローチは良いのだな?」
「息子を相手にするより、他の子息とお見合いをなさった方が後々殿下にとって有益になりますよ」
「リオン以上に優秀な者が居るか?」
「さぁ?直接お調べになられては?」
二人の間で火花が散り出しているにも関わらず、国王はこちらを見てニコニコ微笑む。
父様の不敬ギリギリに、そんな私の内心冷や汗が止まらない。
私はそこまで期待される程優秀ではないのだけれど。
「あの、国王陛下・・・」
「どうした?」
「止めなくて宜しいのですか?」
「いつもの事だ」
「えっ⁉︎いつも?」
父様、本当に不敬罪で捕まりますよ‼︎
「話は変わるが、先日の茶会の事は気にしない様に。当事者のオズワルドとカルヴァイスにはキツい罰を与えておく」
あれ?また過去にはない話に進んでるぞ。
この時点で第2王子との接点は消えた?
じゃあ、ユーリは?
「あの例の子息はどうなったのですか?」
「例の?嗚呼。男爵子息は、教養は皆無に礼儀知らず、身分関係なく王族に馴れ馴れしい・・・との苦情が昨日殺到してきた。その処理で疲弊している所だ」
「男爵家には?」
「通達はした。改善が見られなければ、処罰もありううる」
だから、今日のお茶会なんだね。
第2王子と関係で、ユーリの態度がデカくなっているんだろう。
学園でも教師達に苦情が来ていて困り果てているのを知っている。
過去を重ねる度にユーリを見ていて、何故か彼は自分は王妃になるんだと思い込んでいた事に驚いた。
第2王子はあの時王太子ではなかった。
なのに王妃。
誰かに唆されてでもいるのだろうか。
いや、あり得ない。
王弟と手を組んだならまだしも、お茶会の時を思えば王弟はユーリをよく思ってはいない様だった。
王弟を敵に回せば、カルヴァイスの側から遠のく事になる。
では、誰だ?
父様が王子に待ったを掛けた。
「前から思っていたが・・・宰相、何故そこまで私達とリオンとの接触を阻む?」
「我が公爵家は王家に与しない事を条件に宰相職を担っております。息子リオンが殿下方の代で宰相に就くなら何も言いませんが、嫁入りは許可出来ません」
「リオン本人がよいと言ったら?」
「言えばよいですね」
フフフと王子に向ける不敵な笑みの父様・・・素敵です。
勿論、言いませんよ。
公爵家は中立ですからね。
「では、アプローチは良いのだな?」
「息子を相手にするより、他の子息とお見合いをなさった方が後々殿下にとって有益になりますよ」
「リオン以上に優秀な者が居るか?」
「さぁ?直接お調べになられては?」
二人の間で火花が散り出しているにも関わらず、国王はこちらを見てニコニコ微笑む。
父様の不敬ギリギリに、そんな私の内心冷や汗が止まらない。
私はそこまで期待される程優秀ではないのだけれど。
「あの、国王陛下・・・」
「どうした?」
「止めなくて宜しいのですか?」
「いつもの事だ」
「えっ⁉︎いつも?」
父様、本当に不敬罪で捕まりますよ‼︎
「話は変わるが、先日の茶会の事は気にしない様に。当事者のオズワルドとカルヴァイスにはキツい罰を与えておく」
あれ?また過去にはない話に進んでるぞ。
この時点で第2王子との接点は消えた?
じゃあ、ユーリは?
「あの例の子息はどうなったのですか?」
「例の?嗚呼。男爵子息は、教養は皆無に礼儀知らず、身分関係なく王族に馴れ馴れしい・・・との苦情が昨日殺到してきた。その処理で疲弊している所だ」
「男爵家には?」
「通達はした。改善が見られなければ、処罰もありううる」
だから、今日のお茶会なんだね。
第2王子と関係で、ユーリの態度がデカくなっているんだろう。
学園でも教師達に苦情が来ていて困り果てているのを知っている。
過去を重ねる度にユーリを見ていて、何故か彼は自分は王妃になるんだと思い込んでいた事に驚いた。
第2王子はあの時王太子ではなかった。
なのに王妃。
誰かに唆されてでもいるのだろうか。
いや、あり得ない。
王弟と手を組んだならまだしも、お茶会の時を思えば王弟はユーリをよく思ってはいない様だった。
王弟を敵に回せば、カルヴァイスの側から遠のく事になる。
では、誰だ?
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