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第2章 幼年編
629 リズへの手紙
しおりを挟む【 アレクの独り言 】
この秋にはいよいよ3度めの学園ダンジョンだ。
契約魔法。
これは必須のものだと思ってる。
だいぶ理解してきたけど、まだ完璧に発現できないんだよな。秋までにはちゃんと覚えなきゃ。
学園ダンジョン
契約魔法がどうしても嫌で、最悪契約魔法がなくてもチームとしての団結力があって、個々の力が優っていたらいけるんじゃないかな。
あのときの先輩たちの力にはまだまだ及ばないけど、今の仲間たちとの団結力はけっこうあると思うし。
◎ ダンジョンに必要不可欠のもの。
直接の攻撃力と魔法の攻撃力。
直接の防御力と魔法の防御力。
聖魔法、回復魔法。
毒耐性、石化耐性とそれに対する薬剤。
リアカーと各個人がランドセルを使えるようになったら、食糧問題は少しは改善するのかな。
戦闘靴もあるから道中の荒れた道もいいだろうし。
あっ!まだ全員の防具は作ってなかったよ。今度はちゃんと全員の装備を万全にしたいな。
5人1組の2チーム(ボル隊・ブーリ隊)の団結力はもちろんだけど、それぞれのチーム隊長のリーダーシップ、チームの頭脳、ムードメーカー、サポーターなどなど。
近距離、中距離、遠距離への対応も考えなきゃ。
朝昼晩、春夏秋冬はもちろん、水中戦の対応も考えなきゃ。
考えることは山ほどあるよ。
春から4年生だ。
5年生、6年生。あと3回しか参加できないんだよね。
ふと。あおちゃんが頭に浮かんだんだ。年に1度は会いに行く約束も果たせてないよな。
【 リズへの手紙 】
リズ先輩、アレクです。
(相変わらず暗号文っていうか‥‥またゴブリンに戻ってるの‥‥)
ヴィヨルドでの未成年者武闘祭で優勝したご褒美としてロイズ帝国の帝都学園に留学してるのは、前に報告したとおりです。
秋に帝都で未成年者の武闘祭がありました。
そのとき、闇堕ちした他校の生徒がいました。
俺に憑いてるシルフィが言うには卵にされた子どもだそうです。
だから最初にその子どもの意識を刈ったんですが、あとから卵が孵化して別人格がでてきました。
シルフィが言うにはまだ未熟な卵だから俺でも勝てたそうです。
たしかにその卵が孵化して別人格になったとき。俺が闇落ちしたときに聞こえてた太鼓の音は聞こえませんでした。
(それはそうなの。あのドラムロールは悪魔の王、魔王復活の証なの)
シルフィが言うには、悪魔もしばらくは静かになるそうです。
が、帝国の偉い人たちの間では今からその時に向けて準備に入るそうです。
俺は毎日楽しくやっています。
来年以降になりますが、夏休みか春休みの長期休暇がきたら、リズ先輩のいる魔法使いの里に遊びに行きたいです。
いつになるか決まったらまた手紙を書きます。
追伸
ヴィヨルドでの未成年者武闘祭のあと。リゼにいっぱい飴を作って渡しましたけど、リズ先輩に届いてますよね?
なんか思い出したから書きました。
もしリゼが食ってたらシメてやってください。
アレク
アレクはこれから難しい道を歩むの。それはやっぱり運命なの。
そうですよねセーラ様……。
「リゼ、ちょっと来るの」
「なにお姉さま?」
「グラビティ!」
ズズズッッ!
「なんでー!?なんで急に埋められるのよおおぉぉぉーーーっ!」
「フンだ」
▼
「リゼ」
「は、はいお姉さま‥‥」
「リゼはこれから私の言うとおりの修練を2年かけてきっちりするの。嫌でもするの」
「ええー?!」
――――――――――
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