5 / 137
第1話 ビギナーズ高校生
剣士誕生
しおりを挟む
「そうだよ。後で魔法剣士になったり、戦士になったりできるよ。あるいは騎士とかね。その時は前の職種の能力を案外持っていけるから、全くの無駄ではない。特に騎士は剣士をやってからジョブチェンジしたほうが有利だな」
「そうなんですね。じゃあ、剣士でやってみます」
「了解。職種は剣士ね」
イツキはデスクの上に置いてあった用紙に職種を剣士と書いた。
「さて、剣士は了解したけど、ヨッシーの実力を見ないとな。ちょっとこの剣を振ってみて」
イツキは立ち上がって青銅の剣をヨッシーに手渡した。
受け取ったヨッシーはその剣を軽く振った。
「どうだね? コントローラーではなく本物の青銅の剣を振った感触は?」
イツキはヨッシーに優しく笑いかけながら聞いた。
「はい。案外軽いですね」
ヨッシーは青銅の剣を振り回しながら応えた。
「ほほ~、じゃあこれは?」
とイツキはヨッシーの答えに満足げに頷いてから、今度はツヴァイハンダーを手渡した。
「あ、これしっくりきますね」
ヨッシーは剣を頭上から振り下ろした。
シュッと空気を切る音がした。
「なんだ、全然余裕じゃん。じゃあ、ちょっとランクを上げてこれは?」
イツキは壁に掛けてあった標準型エクスカリバーを手に取ると、少し感触を自分で確かめてからヨッシーに手渡した。
「ずしっと来ますね。片手より両手で持つ方が安定します」
そういうとヨッシーはエクスカリバーを両手で持って振り下ろした。
「うん。いい感じだな。だいたいのレベルは分かったよ」
イツキはそう言うとヨッシーからエクスカリバーを受け取って鞘に収めた。
「なかなかのもんだな。これなら結構いいところへ行けるよ」
「本当ですか?」
ヨッシーは明るく応えた。
「うん。後は潜在能力を見たいな。ちょっとこの装置の上に手を置いてくれるかな」
イツキはデスクの端に置いてあった四角い箱を指さした。
それは箱の天井が円形で水晶が嵌め込まれているようだ。箱の周りにはきれいな装飾が施されていて、ちょっと大き目な宝石箱みたいな感じだった。
「これはなんですか?」
とヨッシーは聞いた。
「能力を鑑定する機械だよ」
「スカウターですね」
ヨッシーは昔見たアニメを思い出しながら言った。
「ま、そんなもんだな」
とイツキは応えながら自分でもヨッシーのスキル鑑定を行っていた。
イツキはこんな機械を使わなくても鑑定スキル持ちではあったが、カウンセリング中は敢えて相談者にも自覚させるためにこの鑑定機を使っていた。
「その丸いところに手をかざしてみて」
イツキに言われてヨッシーは手をかざした。
キュルルル……と何かを計測しているような音がしたかと思うと、箱の下の方から紙が1枚出てきた。
イツキはそれを手に取ると
「ほほ~、だいたい思った通りだけど、運動能力は思った以上に高いな……おお、地頭も良い。本当に魔法剣士でも行けるな。どうする魔法剣士にする?」
イツキはヨッシーに聞いた。
「いえ。このままで良いです」
ヨッシーは迷わず応えた。彼の中ではもう迷いは全くないようだ。
「了解」
イツキは頷くと自分の椅子に座りヨッシーに聞いた。
「さて、ここからが本題だ。ここで君はこのギルドのどこかの軍団かパーティーへ所属する事になるんだけど、アテはあるかい?」
「あるわけないですよ」
とヨッシーは即答した。
「だよねえ」
イツキは軽く笑った。
「ヨッシー。ここで君は二つの選択肢がある。一つは軍団あるいはパーティに参加して仲間と協力して腕を上げる。
もう一つは軍団には参加せずソロで戦っていくか……だ。どうする?」
「どうするって言われても、こんな世界に一人で放り出されても訳分からないですよ。どっかのパーティでも軍団でも入りたいです」
ヨッシーは力を込めてイツキに訴えた。
「だろうね。そこでだ。僕はここで君に合ったパーティを紹介する訳だが、僕の紹介を受けるかな?」
「はい。是非お願いします。」
「そうなんですね。じゃあ、剣士でやってみます」
「了解。職種は剣士ね」
イツキはデスクの上に置いてあった用紙に職種を剣士と書いた。
「さて、剣士は了解したけど、ヨッシーの実力を見ないとな。ちょっとこの剣を振ってみて」
イツキは立ち上がって青銅の剣をヨッシーに手渡した。
受け取ったヨッシーはその剣を軽く振った。
「どうだね? コントローラーではなく本物の青銅の剣を振った感触は?」
イツキはヨッシーに優しく笑いかけながら聞いた。
「はい。案外軽いですね」
ヨッシーは青銅の剣を振り回しながら応えた。
「ほほ~、じゃあこれは?」
とイツキはヨッシーの答えに満足げに頷いてから、今度はツヴァイハンダーを手渡した。
「あ、これしっくりきますね」
ヨッシーは剣を頭上から振り下ろした。
シュッと空気を切る音がした。
「なんだ、全然余裕じゃん。じゃあ、ちょっとランクを上げてこれは?」
イツキは壁に掛けてあった標準型エクスカリバーを手に取ると、少し感触を自分で確かめてからヨッシーに手渡した。
「ずしっと来ますね。片手より両手で持つ方が安定します」
そういうとヨッシーはエクスカリバーを両手で持って振り下ろした。
「うん。いい感じだな。だいたいのレベルは分かったよ」
イツキはそう言うとヨッシーからエクスカリバーを受け取って鞘に収めた。
「なかなかのもんだな。これなら結構いいところへ行けるよ」
「本当ですか?」
ヨッシーは明るく応えた。
「うん。後は潜在能力を見たいな。ちょっとこの装置の上に手を置いてくれるかな」
イツキはデスクの端に置いてあった四角い箱を指さした。
それは箱の天井が円形で水晶が嵌め込まれているようだ。箱の周りにはきれいな装飾が施されていて、ちょっと大き目な宝石箱みたいな感じだった。
「これはなんですか?」
とヨッシーは聞いた。
「能力を鑑定する機械だよ」
「スカウターですね」
ヨッシーは昔見たアニメを思い出しながら言った。
「ま、そんなもんだな」
とイツキは応えながら自分でもヨッシーのスキル鑑定を行っていた。
イツキはこんな機械を使わなくても鑑定スキル持ちではあったが、カウンセリング中は敢えて相談者にも自覚させるためにこの鑑定機を使っていた。
「その丸いところに手をかざしてみて」
イツキに言われてヨッシーは手をかざした。
キュルルル……と何かを計測しているような音がしたかと思うと、箱の下の方から紙が1枚出てきた。
イツキはそれを手に取ると
「ほほ~、だいたい思った通りだけど、運動能力は思った以上に高いな……おお、地頭も良い。本当に魔法剣士でも行けるな。どうする魔法剣士にする?」
イツキはヨッシーに聞いた。
「いえ。このままで良いです」
ヨッシーは迷わず応えた。彼の中ではもう迷いは全くないようだ。
「了解」
イツキは頷くと自分の椅子に座りヨッシーに聞いた。
「さて、ここからが本題だ。ここで君はこのギルドのどこかの軍団かパーティーへ所属する事になるんだけど、アテはあるかい?」
「あるわけないですよ」
とヨッシーは即答した。
「だよねえ」
イツキは軽く笑った。
「ヨッシー。ここで君は二つの選択肢がある。一つは軍団あるいはパーティに参加して仲間と協力して腕を上げる。
もう一つは軍団には参加せずソロで戦っていくか……だ。どうする?」
「どうするって言われても、こんな世界に一人で放り出されても訳分からないですよ。どっかのパーティでも軍団でも入りたいです」
ヨッシーは力を込めてイツキに訴えた。
「だろうね。そこでだ。僕はここで君に合ったパーティを紹介する訳だが、僕の紹介を受けるかな?」
「はい。是非お願いします。」
5
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる