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第一章 炎竜退治
炎竜現る
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「あ~。ワイバーン相手にドラゴンが盛大に火を噴いてますね」
双眼鏡を覗きながらショーンが言った。
「それを言うなら『火を噴きまくるドラゴン相手に、どこぞのバカがワイバーンで戦っている』だろう?」
シバの声に緊張感はない。どちらかと言えば面倒くさそうな投げやりな声だった。
ショーンが言った通り、目的の浮遊島上空でドラゴンが火を噴きながら暴れまくっていた。
「そうでした……でも、このまま突っ込むと大変な事になりそうですね」
ショーンは苦笑いしながらも慣れたように話を続けた。
「……なるなぁ……」
シバはまだ双眼鏡を覗き込んでいる。
「あれぇ? あのワイバーンに乗って戦っているのってクロードですよね?」
ショーンがドラゴンの周りをまとわりつくように飛び回っているワイバーンを見て気が付いた。
「ああ。そうだな……しかしなんであいつがワイバーンになんか乗っているんだ? なんでドラゴンと戦っているんだ? 確か依頼はゴブリン退治だろう?」
とシバは不思議そうに言った。
「そうですよねぇ……実は……あれはドラゴンに見えてゴブリンの親玉とか?」
とショーンも双眼鏡を覗いたまま言った。
「ゴブリンが火を噴くのか?」
「まあ、たまには……そんな気になるのかも……」
「羽根も生えているぞ!」
「突然変異のゴブリンかと……」
「いや、どう考えてもあれはドラゴンだろう? それも炎龍だな」
「はい。そうですよね。あれはどう見ても炎龍です」
二人は双眼鏡を覗いたまま緊張感の無い会話を続けた。
「今どきのゴブリン退治は炎龍も、もれなくついてくるのか?」
とシバは呆れたように呟いた。
「流石にそれは無いでしょう」
ショーンは苦笑いしながら応えた。
「しかしなぁ……あれほど『ドラゴンを飛び立たせるな』って教えたのに……」
とシバは苛立ち気に言った。
「へ? 問題はそこですか!!? 第一シバさんそれは無理ですよ。怒り狂ったドラゴンが地上で大人しくしている訳ないじゃないですか!!」
呆れたように言うとショーンは双眼鏡を外した。
「いや。そうとも限らんぞぉ。俺は飛ばずに地上で暴れまわっていたドラゴンを知っている」
とシバは硬い表情で言った。
「本当ですかぁ?」
ショーンは驚いたような顔で双眼鏡を外しシバの顔を凝視した。
「まあ、そう言う事もあるって事だ」
とシバも双眼鏡から目を離すと笑って応えた。
「で、くだらん話はどうでも良い。どうするんだ? あのまま放っておくのか?」
とショーンとシバの話に操縦席の後ろから割って入ったのは副長のアキトだった。操縦席の後ろの席でアキトは航路図をチェックしていた。
シバは軽く振り返ると
「見過ごせないよねえ……ドラゴン相手にクロードの剣だけではまだ厳しいな。ファイアボールも炎龍には効き目が薄いし……あれだけ飛びまわっていたらブラウンも厳しそうだな……」
と応えた。
「そう言う事だ。あれでも彼らはうちの大事なクルーだからな……」
とアキトはうなずいた。
「そうだな。頃合いとしてはいいタイミングだ」
「頃合い?」
アキトが聞き返した。
「冒険者のピンチに仲間が飛んでくるタイミングだ」
「確かに……」
とアキトは納得したようにうなずいた。
「クロードの事だ、どうせ余計な流れでそれなりの人助けをしたってオチなんだろうけど……」
と覚めた表情でシバは言った。
「それは俺も感じる。よくありがちなオチだな」
とアキトもシバと同じような表情でうなずいた。
「だろ?」
二人の会話を聞いていたショーンが耐りかねたように
「結局、助けるんですか? 助けないんですか?」
と叫んだ。
双眼鏡を覗きながらショーンが言った。
「それを言うなら『火を噴きまくるドラゴン相手に、どこぞのバカがワイバーンで戦っている』だろう?」
シバの声に緊張感はない。どちらかと言えば面倒くさそうな投げやりな声だった。
ショーンが言った通り、目的の浮遊島上空でドラゴンが火を噴きながら暴れまくっていた。
「そうでした……でも、このまま突っ込むと大変な事になりそうですね」
ショーンは苦笑いしながらも慣れたように話を続けた。
「……なるなぁ……」
シバはまだ双眼鏡を覗き込んでいる。
「あれぇ? あのワイバーンに乗って戦っているのってクロードですよね?」
ショーンがドラゴンの周りをまとわりつくように飛び回っているワイバーンを見て気が付いた。
「ああ。そうだな……しかしなんであいつがワイバーンになんか乗っているんだ? なんでドラゴンと戦っているんだ? 確か依頼はゴブリン退治だろう?」
とシバは不思議そうに言った。
「そうですよねぇ……実は……あれはドラゴンに見えてゴブリンの親玉とか?」
とショーンも双眼鏡を覗いたまま言った。
「ゴブリンが火を噴くのか?」
「まあ、たまには……そんな気になるのかも……」
「羽根も生えているぞ!」
「突然変異のゴブリンかと……」
「いや、どう考えてもあれはドラゴンだろう? それも炎龍だな」
「はい。そうですよね。あれはどう見ても炎龍です」
二人は双眼鏡を覗いたまま緊張感の無い会話を続けた。
「今どきのゴブリン退治は炎龍も、もれなくついてくるのか?」
とシバは呆れたように呟いた。
「流石にそれは無いでしょう」
ショーンは苦笑いしながら応えた。
「しかしなぁ……あれほど『ドラゴンを飛び立たせるな』って教えたのに……」
とシバは苛立ち気に言った。
「へ? 問題はそこですか!!? 第一シバさんそれは無理ですよ。怒り狂ったドラゴンが地上で大人しくしている訳ないじゃないですか!!」
呆れたように言うとショーンは双眼鏡を外した。
「いや。そうとも限らんぞぉ。俺は飛ばずに地上で暴れまわっていたドラゴンを知っている」
とシバは硬い表情で言った。
「本当ですかぁ?」
ショーンは驚いたような顔で双眼鏡を外しシバの顔を凝視した。
「まあ、そう言う事もあるって事だ」
とシバも双眼鏡から目を離すと笑って応えた。
「で、くだらん話はどうでも良い。どうするんだ? あのまま放っておくのか?」
とショーンとシバの話に操縦席の後ろから割って入ったのは副長のアキトだった。操縦席の後ろの席でアキトは航路図をチェックしていた。
シバは軽く振り返ると
「見過ごせないよねえ……ドラゴン相手にクロードの剣だけではまだ厳しいな。ファイアボールも炎龍には効き目が薄いし……あれだけ飛びまわっていたらブラウンも厳しそうだな……」
と応えた。
「そう言う事だ。あれでも彼らはうちの大事なクルーだからな……」
とアキトはうなずいた。
「そうだな。頃合いとしてはいいタイミングだ」
「頃合い?」
アキトが聞き返した。
「冒険者のピンチに仲間が飛んでくるタイミングだ」
「確かに……」
とアキトは納得したようにうなずいた。
「クロードの事だ、どうせ余計な流れでそれなりの人助けをしたってオチなんだろうけど……」
と覚めた表情でシバは言った。
「それは俺も感じる。よくありがちなオチだな」
とアキトもシバと同じような表情でうなずいた。
「だろ?」
二人の会話を聞いていたショーンが耐りかねたように
「結局、助けるんですか? 助けないんですか?」
と叫んだ。
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