皇女殿下の飛空艇~皇女殿下は鬼畜な艇長にしごかれています~

うにおいくら

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第一章 炎竜退治

皇女殿下ソフィア

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「あれ? なんだが人が増えていますね……クロードとフローラ、それにブラウン以外に一人いますよ」
ショーンが驚いたように声を上げた。

「うむ。お客様のご乗艦予約は聞いてはいないんだが……まぁ、ある意味予想通りか……」
とシバも怪訝な顔をしながら窓から地上を見つめていた。
地上にはいつものメンバー以外に長い髪をなびかせた女性が立っていた。

「あれは絶対に貴族様だな。王族の騎士に今日の酒!」
とシバが唐突に叫んだ。

「じゃあ、俺は剣士か単なる冒険者に賭ける!」
とアキトが慣れたようにそれに答えた。



 飛空艇の左舷のカーゴドアが勢いよく横滑りして開いた。
扉を開けたのは、さっきの戦闘で左舷機銃座に座っていたシルフだった。

「よぉ。クロード! お疲れ!!」
と草原で飛空艇を見上げている四人に声を掛けた。

「ナイスタイミングで助かったよ」
とクロードが片手を上げて言った。

「それにしても、ドラゴン退治をやるなんて聞いてなかったぞ!」

「おいらも予想外だったよ」
とクロードは笑いながら言った。

「まあ、無事にご帰還で何よりだ。でもなんだ? お客様がいるのか?」
とシルフは首をかしげながら聞いた。

「うん。ソフィア姫……だよ」
とクロードはシルフに向かって叫んだ。

「そっかぁ……ソフィア姫かぁ……って、もしかしてモルタリア帝国の皇女様だってぇ?……」
とシルフは驚いたように叫んだ。

「うん」
とクロードは笑った。

 そこへシバもカーゴドアから顔を出して
「クロード、ご苦労。でもありゃなんだ? 炎竜まで引き連れてくるとは聞いてなかったぞ」
とシルフと同じような事を聞いた。

「本当にね。僕も驚いたよ。でも流石艇長だ。助かったよ」
とクロードは笑みを浮かべて言った。
それを受けてシバも笑いながら

「礼ならカーンに言え。一発で仕留めたからな」
と返した。

「そうだね。後で言っておくよ」
とクロードは笑顔を見せた。

「なんにせよ無事でよかった。どういう経緯いきさつでこうなったか聞きたいもんだな」


「その件は後で詳しく報告するよ」
安堵の表情を浮かべながらクロードは答えた。

「分かった。で、今回はお客様連れなんだな?……」
とシバは聞いた。

「まあね……」
クロードは苦笑いしながら言った。
シバはうなずくと黙ってクロードの隣に立っている女性に視線を移した。

「ソフィア。この人がこのふねのシバ艇長だよ」
とクロードがシバを紹介した。

 ソフィアは軽くうなずくと
「私はモルタリア帝国第一皇女ソフィアです。この度は助かりました」
とシバに頭を下げた。

「いえいえ。危ないところだったようですね。とにかく、無事で何よりです皇女殿下。詳しいお話はあとで伺いましょう」
とシドは慌てる様子もなく落ち着いて応えた。しかし右手の拳は力強く握られており、表情には『してやったり』と満足そうな笑みが浮かんでいた。今日の酒はアキトの奢りが確定した。

 その二人のやり取りを見てクロードが
「という事で全員の乗艦許可貰えるかな?」
とシバに聞いた。

「当然だ。許可する」
とシバは笑った。

「後で艇長室に報告に行くよ」
とクロードがシバを見上げながら聞いた。

「分かった……俺の部屋に来てくれ」
そう言うとシバは艇内に消えた。

草原にいた四人はシルフに促されて飛空艇に乗艦した。
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