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第一章 炎竜退治
ソフィアとの会話
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「……だな。まあ、その話はこれからの楽しみとして、とにかく、アキトも街に着くまではそれとなく見ていてくれ。あと他のクルーにもさりげなく言っておいてもらえると助かる」
「心配しなくてもみんな気が付いているよ。冒険者達以外はね。慣れたものさ」
「そうだったな」
そう言ってシバは笑った。
「後は皇女殿下様に嫌われない様に接待でもしてこい」
ソファから腰を上げてアキトは笑いながら言った。
「そうだな。このまま皇女様と冒険でもしてくれたらな、少しは面白い旅ができる」
シバは笑いながらそう言った。
「それだと王宮に行く事にはならんのか?」
アキトが聞いた。
「さあ? そのシナリオはこれからの展開次第だな。俺はあまり気乗りはしないが……クロード次第だな。俺たちは黙って見ているしかないからな」
「そうだった」
アキトはそう言ってうなずいた。
「それにしてもしばらく見ないうちにフェリーの娘も大きくなったな」
とシバがしみじみとした表情で言った。
「う~ん。子供の成長は早いっていうからな。最後に会ったのは彼女がまだ五歳ぐらいか?」
アキトもシバと同じような思いをしていた。
「もう少し歳を食っていたような気がするが……どっちにしろ俺たちの事は完全に忘れているようだけど」
「忘れるというか、それほど会う事も無かっただろう?」
「そうだったな。あのオッサンが皇太子になってからは、昔みたいに頻繁に会わなくなったからな」
「まあ、送り届けたらもうお姫様にも会う事もないだろうしな」
とアキトは言った。
「そういうことだ……じゃあ。そろそろ操縦室に戻るか……」
シバはそう言いながら立ち上がった。
「ああ。一応今はダミアンも操縦室にいるので心配はないが、ショーンもそろそろ交代してやらんとな。で、艇長様は忘れずに皇女殿下様の相手でもしてくるように」
とアキトは扉に手をかけながら言った。
「そうだったな。ちょっと顔を出してくるとしよう」
シバは少し慌てたように言って笑った。
アキトと別れたシバが食堂に入ると長テーブルを挟んでソフィアとクロードが談笑していた。
その周りを他の冒険者たちが囲んで座っていた。
「あ、艇長」
とクロードがシバに気が付いて声を掛けた。
ソフィアが立ち上がって
「今回はありがとうございました。本当に助かりました」
とお礼を述べた。
その姿をシバは一瞥した。腰には剣を携えておりその姿は皇女殿下と言うより男装の麗人の様に見えていた。
――フェリーの娘は勝気なお嬢様に育ったようだな――
とシバは思ったが、それはおくびにも出さずに
「いえいえ。お怪我も無いようで良かった」
と言うとソフィアに席を勧めた。
そしてクロードの隣の席に腰を下ろすと
「ところで皇女殿下は何故こんなところでワイバーンに乗って炎龍と戯れていたのですかな?」
と聞いた。
「戯れてはおりませんが……」
とソフィアは苦笑いしながら応えた。
要約すると、
飼いならされたワイバーンに跨って気ままにお供の者と遊覧飛行と洒落込んでいたが、そこに唐突に炎龍が現れた。とっさにソフィアは他の者たちから遠ざけるために、自ら囮となって逃げまわっていたという事だった。
――なんと剛毅なお姫様だ――
とシバは内心感心していたが、それを悟らせずに
「そこでクロード達と遭遇したという訳ですね」
と話を続けた。
「はい……」
とソフィアは申し訳なさそうにうなずいた。
「なんにせよ御無事で良かった」
とシバは安堵したように笑顔を見せた。
そしてそのままにこやかに
「ところで、このままこの艇は、間のいい事にモリタリア王国の首都デークハーゲンに向かっていますが、宮殿までお送りしましょうか?」
と聞いた。
「そうなんですね。あの……」
とソフィアはなぜか迷ったように言い淀んだ。
「何か?」
シバは怪訝な表情を浮かべ、聞き返した。
「あの……このまま私もクロード達と一緒に旅を続ける事は出来ませんか?」
とソフィアは予想外な言葉を口にした。
「心配しなくてもみんな気が付いているよ。冒険者達以外はね。慣れたものさ」
「そうだったな」
そう言ってシバは笑った。
「後は皇女殿下様に嫌われない様に接待でもしてこい」
ソファから腰を上げてアキトは笑いながら言った。
「そうだな。このまま皇女様と冒険でもしてくれたらな、少しは面白い旅ができる」
シバは笑いながらそう言った。
「それだと王宮に行く事にはならんのか?」
アキトが聞いた。
「さあ? そのシナリオはこれからの展開次第だな。俺はあまり気乗りはしないが……クロード次第だな。俺たちは黙って見ているしかないからな」
「そうだった」
アキトはそう言ってうなずいた。
「それにしてもしばらく見ないうちにフェリーの娘も大きくなったな」
とシバがしみじみとした表情で言った。
「う~ん。子供の成長は早いっていうからな。最後に会ったのは彼女がまだ五歳ぐらいか?」
アキトもシバと同じような思いをしていた。
「もう少し歳を食っていたような気がするが……どっちにしろ俺たちの事は完全に忘れているようだけど」
「忘れるというか、それほど会う事も無かっただろう?」
「そうだったな。あのオッサンが皇太子になってからは、昔みたいに頻繁に会わなくなったからな」
「まあ、送り届けたらもうお姫様にも会う事もないだろうしな」
とアキトは言った。
「そういうことだ……じゃあ。そろそろ操縦室に戻るか……」
シバはそう言いながら立ち上がった。
「ああ。一応今はダミアンも操縦室にいるので心配はないが、ショーンもそろそろ交代してやらんとな。で、艇長様は忘れずに皇女殿下様の相手でもしてくるように」
とアキトは扉に手をかけながら言った。
「そうだったな。ちょっと顔を出してくるとしよう」
シバは少し慌てたように言って笑った。
アキトと別れたシバが食堂に入ると長テーブルを挟んでソフィアとクロードが談笑していた。
その周りを他の冒険者たちが囲んで座っていた。
「あ、艇長」
とクロードがシバに気が付いて声を掛けた。
ソフィアが立ち上がって
「今回はありがとうございました。本当に助かりました」
とお礼を述べた。
その姿をシバは一瞥した。腰には剣を携えておりその姿は皇女殿下と言うより男装の麗人の様に見えていた。
――フェリーの娘は勝気なお嬢様に育ったようだな――
とシバは思ったが、それはおくびにも出さずに
「いえいえ。お怪我も無いようで良かった」
と言うとソフィアに席を勧めた。
そしてクロードの隣の席に腰を下ろすと
「ところで皇女殿下は何故こんなところでワイバーンに乗って炎龍と戯れていたのですかな?」
と聞いた。
「戯れてはおりませんが……」
とソフィアは苦笑いしながら応えた。
要約すると、
飼いならされたワイバーンに跨って気ままにお供の者と遊覧飛行と洒落込んでいたが、そこに唐突に炎龍が現れた。とっさにソフィアは他の者たちから遠ざけるために、自ら囮となって逃げまわっていたという事だった。
――なんと剛毅なお姫様だ――
とシバは内心感心していたが、それを悟らせずに
「そこでクロード達と遭遇したという訳ですね」
と話を続けた。
「はい……」
とソフィアは申し訳なさそうにうなずいた。
「なんにせよ御無事で良かった」
とシバは安堵したように笑顔を見せた。
そしてそのままにこやかに
「ところで、このままこの艇は、間のいい事にモリタリア王国の首都デークハーゲンに向かっていますが、宮殿までお送りしましょうか?」
と聞いた。
「そうなんですね。あの……」
とソフィアはなぜか迷ったように言い淀んだ。
「何か?」
シバは怪訝な表情を浮かべ、聞き返した。
「あの……このまま私もクロード達と一緒に旅を続ける事は出来ませんか?」
とソフィアは予想外な言葉を口にした。
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