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⑬僕が始めたこの地獄、終わらせ方がわかんない
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好きになっちゃダメな人を好きな話
番を持たないで受を産んだ母は病気で他界した。母の墓の前で大きな身体を丸め泣いているのは若い義父。彼は母より十個年下のα。二人は運命の番だった。受は彼の広い背中に負ぶさるようにのしかかり、頭をぎゅうっと抱きしめた。「僕がいるよ」
そもそも受が小学生の時に入っていたミニバスチームにお手伝いに来た大学生だった義父。教え方もうまくって爽やかで優しくて、受の初恋だった。だけど彼は試合の応援に来た母に運命的な恋をした。彼の猛烈のアタックの結果、絆された母は彼と結婚して番になった。
「僕がもう少し年上で、Ωだったら、コーチ、僕の事好きにならなかったかなあ」と寂しく思った。幸せそうな二人の顔を見ていると水を差すのも忍びなくて思いは心に秘めたまま祝福した。だけど運命は再び悪戯をして、母が病に倒れてしまった。僅か三年の結婚生活。母はあっけなく儚い人なった。
後に残されたのはまだ三十手前の義父と、Ω判定を受けたばかりのDKの受だけ。母を想っては項垂れる彼が可哀そうで愛おしい。彼を父親だなんて思ったことはない。燻ったままだった恋心がまた新たに炎を上げて胸を焦がす。彼の番になりたい。だけど彼には父としてお前の事を生涯守り抜くなんて言われた。
そんなの切ないだけ。(母さんに似ている僕の事、見ていると涙が出てくるっていうけど。代わりにしたっていいんだよ)と思う。それでもいいから恋人として愛されたい。僕もあと少しで成人するんだから。
そんな風に思っているけど口に出して言えない。傍に居られなくなったらもっと苦しい。
義父の弟もα。受の事を気にいって、あれこれ構いに来てとても可愛がってくれるし、年も近い。『兄貴じゃなくて俺にしとけばいいだろ。どうせ兄貴はお前の事息子としてしか見ていないぞ』って言われる。
優しくしてもらえると飢えが少しだけ満たされる。弟の方に愛されて、付き合おうと言われて、
義父に振り向いてはもらえぬ寂しさから、付き合ってもいいかなあと、一応番前提で付き合うことを了承する。だけどそれでも義父の事がやっぱり好きで好きで、酒を飲んで弱気になって母の遺影の前で泣いている彼に「一回だけ抱かれたい」とフェロモンでラットを誘発して「〇〇君、大好き」って
母の口真似をして、母に似た顔で誘惑して、義父が自分を襲うように仕向けてしまう。ラットを起こした義父に抱かれはしたが、項に噛みつく寸前のところで彼は緊急用の抑制剤を自分に打ち込んで、自らの腕に噛みついて血を流して正気を取り戻した。真っ赤な目で受を見つめて、絶望的な表情で号泣する。
愛した人がなにより大切に育ててきた息子に手を出してしまったと悔恨の気持ちとフェロモンで乱された心身から混乱をして、義父は受を残して家を出る。
受は置き去りにされながら大好きな人にあんな顔をさせて拒絶された自分の罪にさいなまれる。だけど本格的なヒートを迎えてしまった受は朦朧とする
意識の中で一人発情期に入り苦しんでいるところを、付き合っていた弟に発見される。「兄貴と寝たのか。俺のものになると約束したのに」激しく嫉妬し、彼を苛んだ恋人に一晩中抱かれ、ついには噛まれて受は番になってしまう。
だがその時すでに受のお腹には新たな命が宿っていた。どちらの子どもか分からない上、義父への狂おしい気持ちを残したまま弟の方と番になってしまった受。
義父の方も息子として受を愛していたので、大事な家族である実の弟も、息子も傷つけたと血反吐を吐くほどに煩悶する。
だけど受は心のどこかでこれで大好きな義父の『何か』は永遠に自分のものだと仄暗く満足する。
ちなみに母と義父と受は10歳違い
弟と受が1番歳が近いです
あとなんか地獄ポイントは受にとっては最愛だった義父だけど、母は受けの為にも将来性のある彼と結婚した方がいい(そして若い彼の熱意に絆された)という感覚で結婚してて、番になれなくても受の父親だった人を心の奥では愛し続けていたのがポイント
タイトルなんだろ
「僕が始めたこの地獄、終わらせ方かわかんない」かな。
母と義父が番になったのは新婚旅行先。1人家に残った受は義父の弟が面倒見てくれることになった
夜1人シクシク泣いてた受くんを弟は「なんだ。母さん盗られて寂しかったのか?」とか優しく慰めてくれた
優しい寂しい時間
母さんにとっては大好きな人との間に生まれた我が子は何にも代えがたい宝だったのだよね
だけどだからって僕の好きな人と番になる必要ないじゃないかって受は恨めしく思っていた
なのにね。自分も番にはなれなかったけど大好きな子を授かって母の気持ちが分かってしまったという繰り返される地獄
番を持たないで受を産んだ母は病気で他界した。母の墓の前で大きな身体を丸め泣いているのは若い義父。彼は母より十個年下のα。二人は運命の番だった。受は彼の広い背中に負ぶさるようにのしかかり、頭をぎゅうっと抱きしめた。「僕がいるよ」
そもそも受が小学生の時に入っていたミニバスチームにお手伝いに来た大学生だった義父。教え方もうまくって爽やかで優しくて、受の初恋だった。だけど彼は試合の応援に来た母に運命的な恋をした。彼の猛烈のアタックの結果、絆された母は彼と結婚して番になった。
「僕がもう少し年上で、Ωだったら、コーチ、僕の事好きにならなかったかなあ」と寂しく思った。幸せそうな二人の顔を見ていると水を差すのも忍びなくて思いは心に秘めたまま祝福した。だけど運命は再び悪戯をして、母が病に倒れてしまった。僅か三年の結婚生活。母はあっけなく儚い人なった。
後に残されたのはまだ三十手前の義父と、Ω判定を受けたばかりのDKの受だけ。母を想っては項垂れる彼が可哀そうで愛おしい。彼を父親だなんて思ったことはない。燻ったままだった恋心がまた新たに炎を上げて胸を焦がす。彼の番になりたい。だけど彼には父としてお前の事を生涯守り抜くなんて言われた。
そんなの切ないだけ。(母さんに似ている僕の事、見ていると涙が出てくるっていうけど。代わりにしたっていいんだよ)と思う。それでもいいから恋人として愛されたい。僕もあと少しで成人するんだから。
そんな風に思っているけど口に出して言えない。傍に居られなくなったらもっと苦しい。
義父の弟もα。受の事を気にいって、あれこれ構いに来てとても可愛がってくれるし、年も近い。『兄貴じゃなくて俺にしとけばいいだろ。どうせ兄貴はお前の事息子としてしか見ていないぞ』って言われる。
優しくしてもらえると飢えが少しだけ満たされる。弟の方に愛されて、付き合おうと言われて、
義父に振り向いてはもらえぬ寂しさから、付き合ってもいいかなあと、一応番前提で付き合うことを了承する。だけどそれでも義父の事がやっぱり好きで好きで、酒を飲んで弱気になって母の遺影の前で泣いている彼に「一回だけ抱かれたい」とフェロモンでラットを誘発して「〇〇君、大好き」って
母の口真似をして、母に似た顔で誘惑して、義父が自分を襲うように仕向けてしまう。ラットを起こした義父に抱かれはしたが、項に噛みつく寸前のところで彼は緊急用の抑制剤を自分に打ち込んで、自らの腕に噛みついて血を流して正気を取り戻した。真っ赤な目で受を見つめて、絶望的な表情で号泣する。
愛した人がなにより大切に育ててきた息子に手を出してしまったと悔恨の気持ちとフェロモンで乱された心身から混乱をして、義父は受を残して家を出る。
受は置き去りにされながら大好きな人にあんな顔をさせて拒絶された自分の罪にさいなまれる。だけど本格的なヒートを迎えてしまった受は朦朧とする
意識の中で一人発情期に入り苦しんでいるところを、付き合っていた弟に発見される。「兄貴と寝たのか。俺のものになると約束したのに」激しく嫉妬し、彼を苛んだ恋人に一晩中抱かれ、ついには噛まれて受は番になってしまう。
だがその時すでに受のお腹には新たな命が宿っていた。どちらの子どもか分からない上、義父への狂おしい気持ちを残したまま弟の方と番になってしまった受。
義父の方も息子として受を愛していたので、大事な家族である実の弟も、息子も傷つけたと血反吐を吐くほどに煩悶する。
だけど受は心のどこかでこれで大好きな義父の『何か』は永遠に自分のものだと仄暗く満足する。
ちなみに母と義父と受は10歳違い
弟と受が1番歳が近いです
あとなんか地獄ポイントは受にとっては最愛だった義父だけど、母は受けの為にも将来性のある彼と結婚した方がいい(そして若い彼の熱意に絆された)という感覚で結婚してて、番になれなくても受の父親だった人を心の奥では愛し続けていたのがポイント
タイトルなんだろ
「僕が始めたこの地獄、終わらせ方かわかんない」かな。
母と義父が番になったのは新婚旅行先。1人家に残った受は義父の弟が面倒見てくれることになった
夜1人シクシク泣いてた受くんを弟は「なんだ。母さん盗られて寂しかったのか?」とか優しく慰めてくれた
優しい寂しい時間
母さんにとっては大好きな人との間に生まれた我が子は何にも代えがたい宝だったのだよね
だけどだからって僕の好きな人と番になる必要ないじゃないかって受は恨めしく思っていた
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