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1.目覚めた先にいたのは沢山の女の子でした
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ザワザワ
「…ん…ぅ…」
……なにか声が…聞こえ…る…?
「……キャー!………まつ毛な…い!」
「お洋服も……しら…?見た……ない…ね」
「…なこ…より…」
……一体何が…俺は…
「……可愛い」
………!!!!
『可愛い』!!
その言葉を聞いた瞬間虚ろだった意識が覚醒した。
バッ!
「可愛い!?」
勢いよく目を覚まし体を起こす。
「………へ?」
目を覚ました先に広がっていたのは自分を取り囲む滅茶苦茶可愛い女の子たちの姿であった。
俺を乗せた台座?みたいなものを円形に隙間なく囲んでいる女の子たち。
パッと見ただけでもテレビに出ている人気女優にも勝るとも劣らない可愛さであることがわかる。
また、そんな可愛さ以上に目を見張るのはその格好である。
どこのコスプレ喫茶ですか?と言わんばかりの多種多様な衣服に身を包んでおり、メイドやドレス、中には布があまりにも少なく動けば秘部が見えてしまいそうな踊り子のような姿の娘もいる。
というか一体ここはどこなのだ?
俺はたしかさっきまで配信をしていたはず…。
「きゃー!目を覚ましたわよ!!」
「お目目クリックリ!!」
「超綺麗!!!」
「きゃわいい!!!」
「お嬢さん大丈夫!?自分のこと分かる?取り敢えずおねーさんにスリーサイズ教えて!?」
グイグイと自分に迫ってくる女の子たち。
なんか一人変態いたくない?
というかお嬢さんって言った今?
もしかして俺女の子だと思われてる!?
あっ!ちょっと待ってくれ!そんな格好で近付かれたら流石にマズい!!
俺は可愛いものは好きだし女装も大好きだが性的嗜好はあくまでも男なのだ!
つまり何が言いたいかというとあまり近付かれると…その…色々問題があるのだ!!
何よりこの後男だとバレた時捕まらないよね!?
などと考えていると周りの女の子がジワジワと距離を詰めてくる。
「ひっ!!待って下さい!実は私…!」
自分が男であることを告げようとした瞬間。
「静まれ!!」
どこか気品を感じさせるような大きな声が室内を包んだ。
するとこちらに迫ってきていた女の子たちは一斉にその動きを止めた。
「まったく…貴様らは…やっとの思いで召喚に成功した姫に対してなんという無礼をはたらいているのだ」
召喚?姫?
「見てみろ貴様らの圧が強すぎたからすっかり怯えていらっしゃるじゃないか」
こちらにゆっくりと近付いてくる人物。
甲冑に身を包んでいるが、顔を見る限り女性であることはわかる。
高い身長に後ろでまとめた長髪に凛々しくも美しい顔立ち。
女子高だったら間違いなく王子様枠のような人物であった。
俺の台座の前に来ると、片膝をつき、こちらに頭を垂れた。
「急な召喚で驚きのところ、ここにいる者たちが更なる無礼をかけてしまい申し訳ございませんでした」
深々と謝罪をする女騎士。
その姿はとても凛々しく、中世の絵画のようである。
「えっと…あの…その?あなたは一体?というかここは?何がなんだかわからない…」
対して俺はというとこの状況に怯え、膝を震えさせていた。
「はっ!申し遅れました。私姫様の護衛をつかまつりました騎士のイリーナと申します」
女騎士はイリーナさんというらしい。
というかやはり姫様とは俺のことであろうか…。
「そして姫様の現状についてですが…」
ごくり…
自然と喉が鳴る。
「姫様は姫様が元々いた世界において最も可愛い女性として選ばれ、この世界の王女になるために召喚されたのです」
「………はい?」
「…ん…ぅ…」
……なにか声が…聞こえ…る…?
「……キャー!………まつ毛な…い!」
「お洋服も……しら…?見た……ない…ね」
「…なこ…より…」
……一体何が…俺は…
「……可愛い」
………!!!!
『可愛い』!!
その言葉を聞いた瞬間虚ろだった意識が覚醒した。
バッ!
「可愛い!?」
勢いよく目を覚まし体を起こす。
「………へ?」
目を覚ました先に広がっていたのは自分を取り囲む滅茶苦茶可愛い女の子たちの姿であった。
俺を乗せた台座?みたいなものを円形に隙間なく囲んでいる女の子たち。
パッと見ただけでもテレビに出ている人気女優にも勝るとも劣らない可愛さであることがわかる。
また、そんな可愛さ以上に目を見張るのはその格好である。
どこのコスプレ喫茶ですか?と言わんばかりの多種多様な衣服に身を包んでおり、メイドやドレス、中には布があまりにも少なく動けば秘部が見えてしまいそうな踊り子のような姿の娘もいる。
というか一体ここはどこなのだ?
俺はたしかさっきまで配信をしていたはず…。
「きゃー!目を覚ましたわよ!!」
「お目目クリックリ!!」
「超綺麗!!!」
「きゃわいい!!!」
「お嬢さん大丈夫!?自分のこと分かる?取り敢えずおねーさんにスリーサイズ教えて!?」
グイグイと自分に迫ってくる女の子たち。
なんか一人変態いたくない?
というかお嬢さんって言った今?
もしかして俺女の子だと思われてる!?
あっ!ちょっと待ってくれ!そんな格好で近付かれたら流石にマズい!!
俺は可愛いものは好きだし女装も大好きだが性的嗜好はあくまでも男なのだ!
つまり何が言いたいかというとあまり近付かれると…その…色々問題があるのだ!!
何よりこの後男だとバレた時捕まらないよね!?
などと考えていると周りの女の子がジワジワと距離を詰めてくる。
「ひっ!!待って下さい!実は私…!」
自分が男であることを告げようとした瞬間。
「静まれ!!」
どこか気品を感じさせるような大きな声が室内を包んだ。
するとこちらに迫ってきていた女の子たちは一斉にその動きを止めた。
「まったく…貴様らは…やっとの思いで召喚に成功した姫に対してなんという無礼をはたらいているのだ」
召喚?姫?
「見てみろ貴様らの圧が強すぎたからすっかり怯えていらっしゃるじゃないか」
こちらにゆっくりと近付いてくる人物。
甲冑に身を包んでいるが、顔を見る限り女性であることはわかる。
高い身長に後ろでまとめた長髪に凛々しくも美しい顔立ち。
女子高だったら間違いなく王子様枠のような人物であった。
俺の台座の前に来ると、片膝をつき、こちらに頭を垂れた。
「急な召喚で驚きのところ、ここにいる者たちが更なる無礼をかけてしまい申し訳ございませんでした」
深々と謝罪をする女騎士。
その姿はとても凛々しく、中世の絵画のようである。
「えっと…あの…その?あなたは一体?というかここは?何がなんだかわからない…」
対して俺はというとこの状況に怯え、膝を震えさせていた。
「はっ!申し遅れました。私姫様の護衛をつかまつりました騎士のイリーナと申します」
女騎士はイリーナさんというらしい。
というかやはり姫様とは俺のことであろうか…。
「そして姫様の現状についてですが…」
ごくり…
自然と喉が鳴る。
「姫様は姫様が元々いた世界において最も可愛い女性として選ばれ、この世界の王女になるために召喚されたのです」
「………はい?」
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