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第五章 水の守護者の願い⑦
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日が落ちた森は、人工の光差さぬ深淵の闇が漂う。川が近いせいだろう。やや肌寒いが、今は調理をするために用意した焚き火によって汗がにじみ出る。
「ねえ、秋仁。まだ?」
「慌てるな。もう少しでできる」
こぶし大の石を四つ輪を囲む形で置き、中央には火の灯った細長い薪、その上に鍋がぐつぐつと音を立てている。
「黒羽さん。この料理はなんていうんですか?」
「ポトフだよ。素材の味を味わうのにピッタリな料理さ」
鍋の中には、森で採れたキノコと葉野菜、ウッド・ボアというイノシシに似た野獣の肉がスープに浸かりながら踊っている。ボアの骨と、レッシュフラワーでとったスープは澄み切っており、立ち上る湯気からは食欲を刺激する香りがした。
「まだ煮ないと駄目だな。よし、その間にソースを作ろう。レア、そのバッグから小さい袋を取ってくれ」
「あ、はい。見えにくいな。〈光よ灯れ〉……これですか。変わった匂いがしますね」
レアから受け取った子袋の口を開けて、中身をコップに移し醤油とコチュジャンを足して混ぜる。興味津々に見ているサンクトゥスとレアは、早く教えろと言わんばかりの様子で、目を輝かせている。微笑ましくて、黒羽はつい笑ってしまった。
「黒羽さん。それって始まりの世界の調味料ですか?」
「子袋に入ってた粉以外はね。この粉はカッモ・シャシャルと言って、砂漠地帯の調味料らしいよ。アルバーノさんが、絶対うまいって言うから買ってみたんだけど、このスープにピッタリな味だから使ってみようと思ってさ」
「どれどれ」
横からサンクトゥスが、行儀悪く人差し指をソースに差し入れ、ぺろりと口に含んだ。
「こら」
「ウウ。濃ゆいわ。私はあんまり好きじゃないわね」
「誰がそのまま食べろと言った。これはポトフにかけて食べるから美味しんだよ」
眉根を寄せ、疑わしい眼差しを向けるサンクトゥスを絶対ビックリさせてやると胸に誓い、黒羽は手早く食事の準備を終える。
「ほら、熱いからやけどしないように気を付けて食べてくれ」
彼女達に手渡した木製の皿には、具材がたっぷり入った温かなスープが注いである。
(さて、お口に合えば良いが)
黒羽はやや緊張した面持ちで、彼女達の表情に注目する。
「フーフー。どれどれ」
「美味しそうですね。黒羽さん、いただきます」
二人は口に含み、よく噛んでから飲み込む。その一連の動作のなかで、彼女達の顔は鮮やかに変化した。初めは驚き、次に嬉しそうに、最後は心地良さげに笑う。
スプーンですくって、黒羽も一口食べてみる。噛むとホロホロと崩れる具材と、優しい味のスープが疲れた体をほぐす。うん、良い味だ、と内心頷いた。
「秋仁、最高よ」
「サンクトゥスさんに賛成です。素朴でどこか懐かしい感じがする素敵なお料理ですね」
「おっと、お二人さん。これで満足してもらうのは早いかな。コイツを忘れてるぞ」
首を傾げる二人の皿に、先ほど作っておいたソースを小さじ一杯入れた。
「具にからめて食べてくれ」
「香ばしい匂いがするわね」
初めにサンクトゥスが口に含み、それに習うようにレアも食べる。
彼女達の味に対する反応は素早かった。噛んだ瞬間に目を見開き、ウットリとした表情になる二人を見て、黒羽は上手くいったと喜んだ。
「ピリリと刺激的でコクの深い味になりました。ちょっと入れただけなのに、こんなに味が違うなんて驚きです」
「醤油とコチュジャン……ほら、始まりの世界の調味料だよ。それだけでも別物になるけど、カッモ・シャシャルを加えると味がまとまって、より美味しさが増すんだよ。濃い味が好みだったら、もっと多く入れてくれ。サンクトゥスは、あまりかけ過ぎない方が良いだろうな」
喋るのも面倒になったのか、頷くだけでサンクトゥスは黙々と食べ続ける。
黒羽は皿にスープを注ぎ、立ち上がった。川のせせらぎが聞こえる方に視線を向ければ、大きな体を横たえたドラゴンがいる。近づくと、ゆっくりと頭を動かして黒羽を見た。
「どうした?」
「あの、あなたには少ないかもしれませんが、スープはいかがですか?」
「さっき食事は済ませた。気を遣う必要はない」
「いえ、気を遣っているわけでは。ちょっと、興味がありまして。僕の作ったスープが、サンクトゥス以外のドラゴンにも美味しいと思っていただけるのかなと」
彼は恐らく笑ったのだろう。豪快に鼻息を吐き、瞳を閉じた。
「そうか。なら、いただくとしよう。すまないが、口をあけるから食べさせてくれると助かる」
何度見ても慣れない大きな口が開く。人の体なぞ、触れただけで千切りそうな牙が上下から生えている。(この中に腕を入れるのか?)と思うと、血の気が引くが食べてもらいたいという気持ちの方が勝った。黒羽はスプーンで肉と野菜をすくって、舌の上に乗せた。
「ウム……」
口を閉じて粗食した。彼にとっては小さすぎるだろうに、じっくりと時間をかけて味わっている。有名なシェフに、料理を提供した時よりも緊張する。背筋を正し、唾を飲み込みアクア・ポセイドラゴンを見つめること数分。やっと食べ終わった水のドラゴンは、口を開けて、そのまま固まってしまった。
「あの……いかがでしたか?」
「次だ」
「え?」
「美味い。だから早く食わせてくれ」
黒羽は拳を握り、上空へと突き上げた。サンクトゥスのように人間に変化したドラゴンではなく、ドラゴンのままの味覚を有した存在に美味しいと言われたのだ。 ――俺の料理は種族を超えて通用した。そう思うと自身が誇らしく感じた。
「あの、おかわりはまだあるので、遠慮なさらず召し上がってください」
「ありがとう。だが、食べ過ぎるとお主の後ろにいる二人組に怒られそうなのでな、その一杯で構わん。それより、さっき何かかけて食べていただろう。あれは何だ? 試してみたい」
頷くと、黒羽はサンクトゥスからタレの入ったコップを受け取り、アクア・ポセイドラゴンに食べさせた。
「ほう、面白いな。本当に人は素晴らしい生き物だ。料理もそうだが、あらゆることを工夫し、己らの生活を良きものに変える術に長けている。フム……昔はあやつもそんな人を愛しておったが」
あやつとはきっとカリムのことだろう。ふと、カリムが戦闘中に見せた悲しそうな顔を、黒羽は思い出した。あいつは何で、あんな顔をしたのだろうか?
「ふざけるな! あんな思いをしてまだ人間を信じるというのか? 解せん。全くお前が理解できん」
カリムはあの時、確かにそう言った。どういう想いで、あのような言葉を叫んだのか。そう考えると、たんに恐ろしいヤツと決めつけるのは早計な気がする。黒羽は、思い切って問いかけてみることにした。
「あの、カリムはなぜ人をあそこまで憎悪するのでしょうか?」
「……ウム。あやつがああなったのには理由がある。だがな、我の口からは……」
言いよどむアクア・ポセイドラゴンに、サンクトゥスは良く通る声で言った。
「私が話すわ。秋仁、こっちへいらっしゃい。私達兄弟の昔話を聞かせてあげましょう」
「おい!」
カリムと兄弟であることは、レアには秘密しようって自分で言っていただろうが、という言葉は声にならずに引っ込んだ。レアは幸せそうな顔で、サンクトゥスの膝を枕がわりに眠っていたからだ。
「シー。お腹一杯になって眠っちゃったわ。疲れていたのね」
「まあ、今日は大活躍だったからな。ホント、凄い子だよ」
本日のMVPを起こさないようにサンクトゥスの隣へ慎重に腰かけた黒羽は、焚き火の炎を見つめた。ゆらゆらと揺らめく炎は、不思議と内に安らぎを感じさせた。人の心は絶えず、外部からもたらされる影響を受けるものだ。では、カリムの内に宿る黒炎は何が引き金となって生まれたのだろうか。
「ねえ、秋仁。まだ?」
「慌てるな。もう少しでできる」
こぶし大の石を四つ輪を囲む形で置き、中央には火の灯った細長い薪、その上に鍋がぐつぐつと音を立てている。
「黒羽さん。この料理はなんていうんですか?」
「ポトフだよ。素材の味を味わうのにピッタリな料理さ」
鍋の中には、森で採れたキノコと葉野菜、ウッド・ボアというイノシシに似た野獣の肉がスープに浸かりながら踊っている。ボアの骨と、レッシュフラワーでとったスープは澄み切っており、立ち上る湯気からは食欲を刺激する香りがした。
「まだ煮ないと駄目だな。よし、その間にソースを作ろう。レア、そのバッグから小さい袋を取ってくれ」
「あ、はい。見えにくいな。〈光よ灯れ〉……これですか。変わった匂いがしますね」
レアから受け取った子袋の口を開けて、中身をコップに移し醤油とコチュジャンを足して混ぜる。興味津々に見ているサンクトゥスとレアは、早く教えろと言わんばかりの様子で、目を輝かせている。微笑ましくて、黒羽はつい笑ってしまった。
「黒羽さん。それって始まりの世界の調味料ですか?」
「子袋に入ってた粉以外はね。この粉はカッモ・シャシャルと言って、砂漠地帯の調味料らしいよ。アルバーノさんが、絶対うまいって言うから買ってみたんだけど、このスープにピッタリな味だから使ってみようと思ってさ」
「どれどれ」
横からサンクトゥスが、行儀悪く人差し指をソースに差し入れ、ぺろりと口に含んだ。
「こら」
「ウウ。濃ゆいわ。私はあんまり好きじゃないわね」
「誰がそのまま食べろと言った。これはポトフにかけて食べるから美味しんだよ」
眉根を寄せ、疑わしい眼差しを向けるサンクトゥスを絶対ビックリさせてやると胸に誓い、黒羽は手早く食事の準備を終える。
「ほら、熱いからやけどしないように気を付けて食べてくれ」
彼女達に手渡した木製の皿には、具材がたっぷり入った温かなスープが注いである。
(さて、お口に合えば良いが)
黒羽はやや緊張した面持ちで、彼女達の表情に注目する。
「フーフー。どれどれ」
「美味しそうですね。黒羽さん、いただきます」
二人は口に含み、よく噛んでから飲み込む。その一連の動作のなかで、彼女達の顔は鮮やかに変化した。初めは驚き、次に嬉しそうに、最後は心地良さげに笑う。
スプーンですくって、黒羽も一口食べてみる。噛むとホロホロと崩れる具材と、優しい味のスープが疲れた体をほぐす。うん、良い味だ、と内心頷いた。
「秋仁、最高よ」
「サンクトゥスさんに賛成です。素朴でどこか懐かしい感じがする素敵なお料理ですね」
「おっと、お二人さん。これで満足してもらうのは早いかな。コイツを忘れてるぞ」
首を傾げる二人の皿に、先ほど作っておいたソースを小さじ一杯入れた。
「具にからめて食べてくれ」
「香ばしい匂いがするわね」
初めにサンクトゥスが口に含み、それに習うようにレアも食べる。
彼女達の味に対する反応は素早かった。噛んだ瞬間に目を見開き、ウットリとした表情になる二人を見て、黒羽は上手くいったと喜んだ。
「ピリリと刺激的でコクの深い味になりました。ちょっと入れただけなのに、こんなに味が違うなんて驚きです」
「醤油とコチュジャン……ほら、始まりの世界の調味料だよ。それだけでも別物になるけど、カッモ・シャシャルを加えると味がまとまって、より美味しさが増すんだよ。濃い味が好みだったら、もっと多く入れてくれ。サンクトゥスは、あまりかけ過ぎない方が良いだろうな」
喋るのも面倒になったのか、頷くだけでサンクトゥスは黙々と食べ続ける。
黒羽は皿にスープを注ぎ、立ち上がった。川のせせらぎが聞こえる方に視線を向ければ、大きな体を横たえたドラゴンがいる。近づくと、ゆっくりと頭を動かして黒羽を見た。
「どうした?」
「あの、あなたには少ないかもしれませんが、スープはいかがですか?」
「さっき食事は済ませた。気を遣う必要はない」
「いえ、気を遣っているわけでは。ちょっと、興味がありまして。僕の作ったスープが、サンクトゥス以外のドラゴンにも美味しいと思っていただけるのかなと」
彼は恐らく笑ったのだろう。豪快に鼻息を吐き、瞳を閉じた。
「そうか。なら、いただくとしよう。すまないが、口をあけるから食べさせてくれると助かる」
何度見ても慣れない大きな口が開く。人の体なぞ、触れただけで千切りそうな牙が上下から生えている。(この中に腕を入れるのか?)と思うと、血の気が引くが食べてもらいたいという気持ちの方が勝った。黒羽はスプーンで肉と野菜をすくって、舌の上に乗せた。
「ウム……」
口を閉じて粗食した。彼にとっては小さすぎるだろうに、じっくりと時間をかけて味わっている。有名なシェフに、料理を提供した時よりも緊張する。背筋を正し、唾を飲み込みアクア・ポセイドラゴンを見つめること数分。やっと食べ終わった水のドラゴンは、口を開けて、そのまま固まってしまった。
「あの……いかがでしたか?」
「次だ」
「え?」
「美味い。だから早く食わせてくれ」
黒羽は拳を握り、上空へと突き上げた。サンクトゥスのように人間に変化したドラゴンではなく、ドラゴンのままの味覚を有した存在に美味しいと言われたのだ。 ――俺の料理は種族を超えて通用した。そう思うと自身が誇らしく感じた。
「あの、おかわりはまだあるので、遠慮なさらず召し上がってください」
「ありがとう。だが、食べ過ぎるとお主の後ろにいる二人組に怒られそうなのでな、その一杯で構わん。それより、さっき何かかけて食べていただろう。あれは何だ? 試してみたい」
頷くと、黒羽はサンクトゥスからタレの入ったコップを受け取り、アクア・ポセイドラゴンに食べさせた。
「ほう、面白いな。本当に人は素晴らしい生き物だ。料理もそうだが、あらゆることを工夫し、己らの生活を良きものに変える術に長けている。フム……昔はあやつもそんな人を愛しておったが」
あやつとはきっとカリムのことだろう。ふと、カリムが戦闘中に見せた悲しそうな顔を、黒羽は思い出した。あいつは何で、あんな顔をしたのだろうか?
「ふざけるな! あんな思いをしてまだ人間を信じるというのか? 解せん。全くお前が理解できん」
カリムはあの時、確かにそう言った。どういう想いで、あのような言葉を叫んだのか。そう考えると、たんに恐ろしいヤツと決めつけるのは早計な気がする。黒羽は、思い切って問いかけてみることにした。
「あの、カリムはなぜ人をあそこまで憎悪するのでしょうか?」
「……ウム。あやつがああなったのには理由がある。だがな、我の口からは……」
言いよどむアクア・ポセイドラゴンに、サンクトゥスは良く通る声で言った。
「私が話すわ。秋仁、こっちへいらっしゃい。私達兄弟の昔話を聞かせてあげましょう」
「おい!」
カリムと兄弟であることは、レアには秘密しようって自分で言っていただろうが、という言葉は声にならずに引っ込んだ。レアは幸せそうな顔で、サンクトゥスの膝を枕がわりに眠っていたからだ。
「シー。お腹一杯になって眠っちゃったわ。疲れていたのね」
「まあ、今日は大活躍だったからな。ホント、凄い子だよ」
本日のMVPを起こさないようにサンクトゥスの隣へ慎重に腰かけた黒羽は、焚き火の炎を見つめた。ゆらゆらと揺らめく炎は、不思議と内に安らぎを感じさせた。人の心は絶えず、外部からもたらされる影響を受けるものだ。では、カリムの内に宿る黒炎は何が引き金となって生まれたのだろうか。
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