淫らな声だと婚約破棄された悪役令嬢は砂漠の王子に溺愛される

蜂蜜あやね

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10 手付金は甘い声と身体で

背を押されるようにして、ローズは豪奢な寝台へと引き込まれた。
 シャルの腕は強引で、逃げ場を許さない。
 けれど――嫌ではなかった。
(……嫌じゃない。むしろ……)
 胸の奥で、はっきりと気づいてしまう。
 宿屋の夜から変わらず、いや、それ以上に。
 今の自分は確かにシャルを求めているのだと。
 互いに思い合っていると分かる。
 言葉にならなくても、その空気が二人を包んでいた。
 だから自然に、抱き合う形になった。
 ローズの頭をよぎるのは、身分の差。
 相手はジャンダの王子、自分は落ちぶれた貴族の娘。
 どれほど抱かれない理由を並べ立てたところで――
 あの夜を思い出せば、すべて霞んでしまう。
(……どうにでもなれ)
 王子だろうと、商人だろうと関係ない。
 今、彼の腕に囚われ、熱をぶつけ合うことだけが真実だった。

シャルの指が、そっとローズの髪を梳いた。
 くすぐったいような、安らぐような仕草に目を閉じると、首筋へ温かな口づけが落ちる。
 そのまま辿るように、鎖骨から胸元へ。
 柔らかな膨らみを掬うように撫で、尖りを見つけて甘く噛んだ瞬間――
「……あっ」
 小さく、堪えきれない声が漏れた。
 両手でシーツを掴み、必死に耐えようとする。
 けれど、触れるたびに電流のような快感が走り、すぐに声は大きくなってしまう。
「我慢しなくていい。何も恥じる必要も、おそれる必要もない」
 耳元で囁かれる低い声に、胸の奥が震える。
「君の声、もっと聞かせて」
「……っ」
 拒めなかった。
 ローズは震える手でシャルの腕にしがみつき、熱に溺れる自分を受け入れていった。
 心が解きほぐされていくのを、自覚しながら。

ローズはまだ気づいていない。
 この部屋の壁一枚隔てた先――そこに、今夜の主催者であるリック王子とミリシアが控えていることを。
 だが、シャルだけは知っていた。
 部下に調べさせ、わざと王家に「この部屋を使いたい」と申し出たのだ。
 用意周到に、全ては計画のうち。
(……ローズの声を、あの二人に聞かせてやる)
 彼女はずっと“声”に縛られてきた。
 リックとミリシアによって、可憐な響きは「淫ら」や「不埒」と蔑まされ、心に深い傷を刻まれた。
 本当は、自分だけが知っていればいい。
 甘くて、愛しくて、俺を求めずにはいられない声だということを。
 ――だが。
 彼女を追い込んだ元凶の二人に、その声を聞かせずに済ませられるだろうか。
 いいや、できはしない。
 俺の腕の中でしか咲かない、愛しい女の声。
 その真実を突きつけることで、奴らの偽りを打ち砕いてやる。


「ローズは……ここが好きだったよね?」
 甘く囁かれた言葉と同時に、腰を抱えられ、脚を大きく開かされる。
 羞恥に頬を染める間もなく、秘められた場所が褐色の王子の眼前にさらされていた。
 シャルは迷うことなく顔を寄せた。まるで最初からこうすると決めていたかのように――。
 舌で軽く突く。ちろり、と触れただけで身体が震える。
 次の瞬間、弱い部分を唇で包み込み、じゅうっと強く吸い上げられた。
 「ひぁ……っ! ああぁっ……!」
 堪えきれず、こらえようのない声が溢れ出す。
 控室に漏れ響く、女の甘い声。
 蕩けるような喜びの声。
 「誰だ……! こんな場所で……!」
 憤慨して立ち上がったリック王子の顔が一瞬で青ざめる。
 ――その声に、聞き覚えがあった。
 一方のミリシアはすぐには気づかなかった。
 だが、静まり返った控室に、壁越しに漏れる笑い声や囁きまで聞こえてくる。
 次第に、疑いは確信へと変わっていった。
 「ローズ……今までで一番大きい声出ちゃったね」
 「……っあ、や……!」
 「本当に快感に弱いな。ほら、まだまだだよ」
 男の声が、はっきりと名を呼ぶ。
 ローズ、と。
 その瞬間、リックもミリシアも悟った。
 先ほどまで甘く響いていた声が誰のものか――それが、あの“悪女”と蔑んだローズの声であることを。

控室の空気が、ぴんと張り詰めていた。
 壁越しに聞こえてくる声は、けっして淫らなものではない。
 ――それは、好きな男に愛された女が、幸せに震えて漏らすよろこびの声。
 あの声を“不埒だ”“淫らだ”と罵ったのは自分たちだ。
 今、目の前で突きつけられているのは、その言葉がすべて誤りだったという事実だった。
 ローズの声が耳に張り付いて離れない。
 怒鳴り込めばいい、止めに行けばいい。
 だが、リックもミリシアも、椅子から立ち上がったきり一歩も動けなかった。
 ――聞こえてくる声が、甘美すぎたから。
 ◇◆◇
 「……あ……もっと……シャル……っ」
 恥じらいも忘れ、素直に応じるローズの声。
 その響きが、隣室の二人を容赦なく追い詰めていく。
 「ローズの声は……ほんとに可愛い」
 囁きと共に、褐色の指先が彼女の頬を撫でる。
 その声は、ただ愛されているよろこびに濡れていた。
 「もっと……なに? ローズ?」
 「……っ……」
 「言わなきゃわからないよ?」
 意地悪にそう言われ、ローズは拗ねたように唇を尖らせる。
 けれど――その瞳は甘えていた。
 (どうせ、言わなくても与えてくれるんでしょう?)
 そんな無言の期待が込められた視線。
 「……さっきの……じゅうって……吸うやつ……」
 羞恥に滲む声で告げると、シャルの唇が熱を帯びた笑みに歪んだ。

壁越しに響くローズの声が、控室の空気をじわじわと侵食していく。
 ソファにふんぞり返っていたリック王子は、ギリッと唇を噛みしめた。
 余裕を装っていた顔が歪み、王族らしからぬほど足を揺らしはじめる。
 王子の膝から伝わる貧乏揺すりは、抑えきれぬ苛立ちの証だった。
 ――こんな声、知らない。
 かつて自分の前でローズがあげていたのは、嫌らしく、わざとらしい声。
 そう思い込んできた。そうでなければならなかった。
 だが今、耳に突き刺さってくるのはどうだ。
 甘く、柔らかく、それでいて男の欲を鋭くくすぐる声。
 まるで別人のように。いや、いや……同じ女、ローズの声。
 プライドが音を立てて崩れ落ちそうになる。
 ◇◆◇
 隣で、ミリシアは震える睫毛を伏せ、そっとリックを盗み見た。
 婚約者として結ばれて以来、彼に抱かれたのは数えるほど。
 処女だった自分に比べる男などいなかったはずなのに――それでも、拙いと感じてしまった夜。
 与えられる快楽などなく、ただ彼を満足させるためだけに演技を重ねてきた。
 それが「王妃」として当然だと、ずっと自分に言い聞かせてきた。
 ――なのに。
 隣室から響いてくるのは、落ちぶれたはずのローズの声。
 それは、好きな男の腕の中で幸せに喘ぐ、女としての声だった。
 自分が一度も出せなかった声。きっとこれからも、この王子の妻である以上、決して出せない声。
 胸の奥で黒い嫉妬が芽を吹くのを、ミリシアは否応なく自覚させられた。


快感に震えるローズを抱き寄せながら、シャルは彼女の耳元に顔を寄せた。
 吐息が耳殻をくすぐる距離で、わざと囁く。
「ローズ……リック王子と俺、どっちがいい?」
 それは決して、彼女に答えを求める問いではなかった。
 ――隣の部屋で歯噛みしているであろう王子への、当てつけ。
 だが、ローズの身体はとろとろに溶かされ、意地を張る余裕ももう残っていない。
 涙を浮かべ、震える声で必死に言葉を紡ぐ。
「そんなの……っ」
「……シャル……シャルのほうが……いい……!」
 その答えを待っていたかのように、シャルの瞳が細められる。
 まるで「よく言えたな」と褒美を与えるかのように――
 彼はローズの陰核をじゅうっと吸い上げた。
「ひぁっ……!」
 痺れるような快感が腰を突き抜け、ローズの声が高く跳ねる。
 潤みきった奥を確かめるように、濡れた秘所へシャルの指がくいっと挿し込まれた。
 ぐちゅ、と淫らな音が静かな夜に響く。
 隣室の二人の耳へ、ローズの甘く蕩けた声とともに届いていく。
 ――これはシャルの仕掛け。
 ローズに答えさせるためであり、何より隣室の二人に聞かせるためだけの意地悪な質問だった。
 そして狙い通り、今のローズはとろとろに溶け、素直に答えるしかなかった。

指を抜き差しされるたびに、ローズの腰が浮き、細い足が震える。
ぐっと力が入ると、入り口がきゅうっと閉じて、シャルの指を逃がすまいと締め付けた。
「期待してるの?」
悪戯っぽい声が頭上から落ちてくる。
「俺の指、ギュッてしてるよ、ローズ」
「ち、違っ……」
反射的に否定する。
けれど自分の身体が一番よく分かっていた。
あの夜を思い出し、熱を帯びた身体は確かに“待ち望んでいる”。
否定すればするほど、奥の疼きは強くなっていく。
「ローズ、君も触って?」
ふいに手を取られ、そのまま彼の下腹へ導かれる。
「俺のも……期待してるから」
「え……」
指先に触れたのは、熱く硬く張り詰めたものだった。
思わず息を呑む。
つるりと滑らかな肌触り。だが芯は鉄のように固い。
恐る恐るなぞるうちに、ローズは目を見張った。
――男性の身体に触れるのは、初めて。
思っていたよりも熱い。思っていたよりも硬い。
そして、自分の反応と同じように、確かに期待に満ちている。
(これが……シャル……)
羞恥と驚きと、好奇心。
彼女はいつしか、その質感に夢中になっていた。
新しい商品を試すときのように、無垢で真剣な眼差し。
「こら、ローズ」
くすくすと笑いながら、シャルが耳元に顔を寄せた。
「遊ばないで。イッちゃったら……君の中に入れないよ?」
「っ……!」
その言葉に慌てて手を止め、顔を真っ赤に染める。
だが、止められた指先にはまだ余韻が残っていて、胸の鼓動はさらに早くなるばかりだった。


奥を深く貫かれ、ローズの身体がびくんと跳ね上がる。
 甘い痺れに全身が震え、涙を滲ませながら声を上げた。
「シャルっ……!」
 二人で果てる寸前、ローズは一際甘く、愛を込めてシャルの名を呼ぶ。
 その声は、隣室にまで届いていた。
 シャルはちらりと飾り窓に視線を投げた。
 繋がったバルコニーに面したその窓は、ローズが気づいていないかもしれないが開け放たれている。
 ――わざと、声が隣室に漏れるように。
 さらには、舞踏会の直後にリック王子とミリシアが控室を使うことを事前に調べ上げ、
 この部屋を割り当てさせたのもすべて計画のうち。
 今、彼の下で快楽に震え、甘い声を上げているローズだけは、そんなことなど何ひとつ知らない。
 自分の声が、かつて「淫ら」「不埒」と非難され、嘲笑されたその声が、
 ――隣室の二人に、その声が余すことなく届いていることを。
 シャルは愛おしげに頬を撫で、耳元で低く囁いた。
「君の声は、蔑まれるようなものじゃない。
 俺を受け入れ、俺に溺れる君の声は……何よりも素敵だ」
 その言葉を浴びて、ローズは最後の一線を越えた。
 甘美な声でシャルの名を呼びながら、二人は同時に果てていった。






リック王子とミリシアは、ほとんど言葉も交わさぬまま控室を出て行った。
 王族らしい威厳もなく、ただ苛立ちと気まずさを滲ませて。
 ――その様子を見届けていたのは、主に命じられたジャンダの従者だった。
 二人がすごすごと背を向ける姿を確認すると、従者はすぐさま隣室の主へ合図を送る。
 コン、コン、コン――。
 客室の扉が三度叩かれる。
 それは、すべて計画通りに運んだことを知らせる印。
 事後の余韻に沈む室内。
 シャルはその音を耳にすると、静かに目を細めた。
 ――とりあえずの目的は果たせた。
 そう確信し、ようやく、果てたまま抜かずにいた自身をローズの身体からゆっくりと引き抜いた。
「……っ」
 微かな声とともに、ローズの背が小さく震える。
 熱を帯びた膣内から白濁がとろりと溢れ、シーツを濡らしていく。
 羞恥に頬を赤らめ、ローズはシーツをぎゅっと握りしめた。

ローズの秘所から、とろりと精が溢れ落ちる。
 白濁が白い脚の内側を伝い、愛液と混ざって濡れ広がっていく。
 その様を見つめるシャルに、ローズは羞恥に頬を染めて声を上げた。
「み、見ないで……っ」
 消え入りそうな抗議。
 けれど隠そうにも、脚の間は確かにシャルの吐き出したものと、自分自身の潤みとでぐっしょりと濡れていた。
 シャルは微笑むと、ベッドサイドに置いていた四角い箱に手を伸ばした。
 薄紙を一枚引き出し、ローズの腿に伝う雫を優しく拭い取っていく。
 初めて見る品に、ローズの視線が自然と吸い寄せられた。
「……これ、なに?」
 まるで新しい宝飾品でも見つけたかのように、じっと箱と柔らかな紙を見つめる。
 その熱心さに、シャルは苦笑を洩らした。
「本当に君は……こういうときでも好奇心が勝つんだな」
 身体を綺麗に拭き上げ、最後にもう一度確かめるように布を滑らせる。
 ようやく一息ついたシャルは、箱をベッド脇に戻し、穏やかな眼差しでローズを見つめた。


身体が清められ、ようやく落ち着いた空気の中。
シャルはローズの髪を撫でながら、ふっと笑った。
「ローズ、手付金払って」
「……え?」
唐突すぎる言葉に、ローズは目を瞬かせる。
だがシャルは、商人が商談を進めるかのような軽さで言葉を重ねた。
「あ。やっぱり俺が払っておいたほうがいいかな。――手付金」
そのまま唇を重ねる。
最初は触れるだけ。けれどすぐに、舌を絡めて深く、熱を帯びた口づけに変わっていく。
「ん……っ」
頬を赤らめ、戸惑いながらも受け入れてしまうローズ。
さっきまで必死に抑えた熱が、再び焚きつけられていく。
キスの合間に、シャルの指先が胸をつんと弾いた。
「やっ……!」
片方は指で、もう片方は唇で。乳首を弄ばれ、震える身体から甘い声が漏れる。
「ここも、こっちも……全部俺のものだ。ローズ、君は俺に売約済みなんだ。忘れるなよ」
チュッ、と吸いながら囁かれる声に、背筋が痺れる。
「ほら、こんなに“手付金”払ってるんだから」
「だ、ダメ……っ」
「胸だけでも気持ちよくなれるの? やっぱり俺の目利きは確かだな」
彼女を選んだ自分を誇らしげに笑うシャル。
けれど、その奥に滲むのはからかい以上の真剣さだった。
「ジャンダから戻ったら、“本契約”する。そのための準備をしてくるから……待っていてくれる?」
「……え……」
戸惑うローズを抱きしめ、熱い息を耳に吹きかけながら囁く。
「だから今は、“手付金”だけ払わせて。いっぱい気持ちよくさせてあげるから」
――商人の洒落のように聞こえる言葉。
けれどそれは、真っ直ぐな求婚の声でもあった。
その後、一度体を繋げたあと終わったと思われたシャルの愛撫は、
“手付金”という名のもとにローズの全身へと降り注いだ。
胸だけでなく、首筋や鎖骨、太ももの内側――ありとあらゆる場所にキスが支払われる。
先ほど綺麗にティッシュで拭かれたその秘所にさえ、丁寧に。
その夜一晩かけて、ローズは“手付金”という名の甘い刻印を全身に受け続けた。
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