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第二章 アルサードの乙女達
閃光の影 ②
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直撃した……と思ったが、私の周りには多重の防御結界が展開されていた……。
「橘さんの勝利ですね。北條さん、もう降りてきてください」
下から優しい笑顔でそう言った真由様。直撃の瞬間に、どうやら防御結界を張ってくれたようだ。真由様の多重防御結界は、万が一の為の安全策…… つまり、私の完全な負けということだ。空中からゆっくりと降りた私だったが、地面に足を付けた途端、膝から崩れ落ちてしまう。
「大丈夫ですか!? 北條さん!」
緊張の糸が切れた途端、凄まじい負荷が体を襲った。思った以上に霊力と精神力を消費してしまったのだろうか…… 思ったように力が入らない。側に駆け寄ろうとした蒼依さんを遮るように、松雪さんが私の体を支えてくれた。
「――北條。流石に力の使い過ぎよ。あんな大技を使った後で浮遊しながら光弾をばらまくなんて。見たところまだ底では無さそうだったけど、短時間でかなりの霊力を使ったのはまずかったわね…… 一人で立てるかしら?」
「松雪さん…… ありがとうございます」
私はなんとか立ち上がると、そう言って頭を下げた。
「ちなみに北條。浮遊しながらの光弾による魔法攻撃。あと1分は行えたのでしょう?」
松雪さんの声のトーンが少し低くなる。あの状態ならおそらく1分は問題なかったはず。3分となると少し厳しくなるかもしれないけど……。
「はい。可能だったと思います」
それを聞いた松雪さんは、少しため息をついて口を開く。
「だったらこの勝負、北條の勝ちだったわ。蒼依は完全に光弾を回避していたように見えたでしょうけど、時折前方防御結界で防いでいた。それはつまり、完全には回避出来ていない事を意味するわ。微妙に回避スピードも落ちていたことを、貴女は気づいていたかしら?」
「……え?」
むしろ途中から回避スピードが上がっていたような気がするけど…… それってもしかして……。
「そう。蒼依は追い込まれていたのよ。だから一か八かで強引に回避スピードを上げて、貴女の連続魔法攻撃は意味が無いと示したかった。そうすれば更に威力の高い魔法攻撃を仕掛けてくる。それを蒼依は狙っていたのよ。通常の魔法光弾を跳ね返したところで、貴女の強固な常時展開型防御結界は破れないものね」
「つまりは…… 私の判断ミスだったんですね……」
「そう言うことよ。貴女は自分のアドバンテージを完全に把握出来ていない。つまりは己の有り余る霊力に頼り過ぎなの。霊力的持久戦に持ち込まれれば、AMGEメンバーは全員不利になる。近接戦闘が一切行えないとしても、判断を誤らなければ――十分に勝てた勝負だったの」
流石に、松雪さんはよく見ている。この人の洞察力は並外れている。確かに霊力に頼り過ぎた戦いだったかもしれない……。
「北條。もっと頭を使い、相手をよく観察しなさい。貴女なら――それが出来るはずだから」
私は小さく返事をした。松雪さんの言うことは的確だ。もっと頭を使い、冷静な判断力を養わなければ……。
ただ、私も近接戦が行えれば幅広い選択肢が出来るのかもしれないが…… どういう訳か武器を握ると体が動かなくなる…… 心理的ハードルの低そうな聖杖でさえ、持つと体が震え動悸を感じるのだ……。
「私の言おうとしたことは、全て松雪さんが仰ってくれたようですね。北條さんは霊的能力にとても優れた存在です。これからは心理戦も学んでいくと良いかもしれませんね」
「真由様、そして松雪さん、ありがとうございます。これからもAMGEの誇り高き一員として、精進いたします」
そう言うと、少しだけ松雪さんが微笑んだ。
「さて、霊力を消耗しているだろうから、純粋な近接戦勝負と行こうかしら。もっとも嫌なら――断っても構わなくてよ?」
松雪さんの冷たい視線……。あの日の出来事から二人の空気は未だに重い…… しばらく声を出さない蒼依さんだったが、鞘から長剣を引き抜き、松雪さんに答える。
「……分かりました。受けて立ちます」
「安心しなさい。長剣術だけで言えば貴女の方が格上よ。貴女はClass Sだもの。くれぐれも手を抜くことのないよう――お願いしたいわ」
そして二人が常時展開型防御結界を張ると、真由様の合図が地下聖堂に木霊した。
「魔法攻撃禁止の純粋な格闘戦です。それでは用意――初め!」
開始の合図と共に、凄まじい攻防が始まった。二人とも長剣を自在に操り激しく打ち合っている。若干蒼依さんの攻撃回数が多いが、松雪さんは見事に防御しそれを受け流している。少しずつではあるが、松雪さんがその懐に入り込もうとしていた。
「どうしたのかしら? 隙だらけよ蒼依!」
一瞬間合いを詰めた松雪さんが、華麗に回し蹴りを放ち蒼依さんの利き腕にヒットさせる。常時展開型防御結界が反応しその攻撃を緩和させるが、消失するには至っていない。若干体勢を崩した蒼依さんに彼女は強烈な一撃を放つ。その攻撃を咄嗟に剣で防御、鍔迫り合いが起きた。
「さっきとは随分熱が冷めてるわね…… いつも貴女は私との模擬戦で動きが鈍る…… いい加減にしてもらいたいわ!」
松雪さんが怒号と共に、凄まじい連続攻撃を放つ。やがてその攻撃を受けきれなくなったのか、蒼依さんの長剣が空中に弾き飛ばされた。
そして地面におちた剣の音と共に、松雪さんがその喉元に長剣を突きつける。
「北條とは全力で戦うのに…… 私との戦いではいつもやる気が無いのね…… 第三位かつ剣術も格下の私にここまで簡単に負けて、貴女はAMGEとして恥ずかしくないのかしら?」
長剣を突きつけたまま、松雪さんは鋭い目線で彼女を見つめている。蒼依さんは彼女の目を見つめることが出来ずに、その視線を落としたままだ。
見るに堪えかねた真由様が側に寄ってきた。
「松雪さん――剣を降ろしましょう。勝負は松雪さんの勝ちです」
彼女はゆっくりとその剣を降ろし、鞘にしまう。そして少し沈黙した後、口を開いた。
「真由様。橘は現状AMGE第二位に就いていますが、本当に宜しいのでしょうか? 私がパートナーというのも、橘は不満があるようです」
静かに松雪さんは語る。
「円滑なAMGEの任務と言うことでしたら、橘は北條をパートナーとしたほうが宜しいかと思います。その際、結衣花は私が指導することを進言いたします」
そう言って片膝を突く松雪さん。真由様は少し困惑されている様な気がする。
「――AMGEの人選及び配置に関しては、私と上條聖司祭の話し合いで今の形に決まりました。パートナーの心配をしているのなら、その心配事を取り除いてあげるのもパートナーの務めです。そうではありませんか?」
優しくそう言った真由様。更に言葉は続く。
「確かに、橘さんは色々な苦悩があって、その心も人より繊細かもしれません。ですが、松雪さんだからこそ、その気持ちをより深く理解できると思うのです。AMGEはそのパートナーが最適かつ最大の力を発揮できるよう配置しています。それを分かっては――頂けないでしょうか?」
真由様の言葉に、少し俯いて沈黙した松雪さんだったが、その顔を上げた。
「――分かりました。真由様がそう仰るのでしたら、私も更に精進いたします。非礼をお許しください」
そう言って片膝を突いたまま深くお辞儀をする松雪さん。
「松雪さん。貴女には感謝しています。橘さんを支えて、二人でAMGEのみんなを導いてあげてください。それが私と上條聖司祭の願いです」
真由様がそう言った時、地下聖堂に鐘の音が鳴り響く。今日の訓練終了の合図だった。
「それでは皆さん。今日はお疲れ様でした。回復施設でゆっくりと体を休めてくださいね。あと橘さん――少しお話をしましょうね」
「橘さんの勝利ですね。北條さん、もう降りてきてください」
下から優しい笑顔でそう言った真由様。直撃の瞬間に、どうやら防御結界を張ってくれたようだ。真由様の多重防御結界は、万が一の為の安全策…… つまり、私の完全な負けということだ。空中からゆっくりと降りた私だったが、地面に足を付けた途端、膝から崩れ落ちてしまう。
「大丈夫ですか!? 北條さん!」
緊張の糸が切れた途端、凄まじい負荷が体を襲った。思った以上に霊力と精神力を消費してしまったのだろうか…… 思ったように力が入らない。側に駆け寄ろうとした蒼依さんを遮るように、松雪さんが私の体を支えてくれた。
「――北條。流石に力の使い過ぎよ。あんな大技を使った後で浮遊しながら光弾をばらまくなんて。見たところまだ底では無さそうだったけど、短時間でかなりの霊力を使ったのはまずかったわね…… 一人で立てるかしら?」
「松雪さん…… ありがとうございます」
私はなんとか立ち上がると、そう言って頭を下げた。
「ちなみに北條。浮遊しながらの光弾による魔法攻撃。あと1分は行えたのでしょう?」
松雪さんの声のトーンが少し低くなる。あの状態ならおそらく1分は問題なかったはず。3分となると少し厳しくなるかもしれないけど……。
「はい。可能だったと思います」
それを聞いた松雪さんは、少しため息をついて口を開く。
「だったらこの勝負、北條の勝ちだったわ。蒼依は完全に光弾を回避していたように見えたでしょうけど、時折前方防御結界で防いでいた。それはつまり、完全には回避出来ていない事を意味するわ。微妙に回避スピードも落ちていたことを、貴女は気づいていたかしら?」
「……え?」
むしろ途中から回避スピードが上がっていたような気がするけど…… それってもしかして……。
「そう。蒼依は追い込まれていたのよ。だから一か八かで強引に回避スピードを上げて、貴女の連続魔法攻撃は意味が無いと示したかった。そうすれば更に威力の高い魔法攻撃を仕掛けてくる。それを蒼依は狙っていたのよ。通常の魔法光弾を跳ね返したところで、貴女の強固な常時展開型防御結界は破れないものね」
「つまりは…… 私の判断ミスだったんですね……」
「そう言うことよ。貴女は自分のアドバンテージを完全に把握出来ていない。つまりは己の有り余る霊力に頼り過ぎなの。霊力的持久戦に持ち込まれれば、AMGEメンバーは全員不利になる。近接戦闘が一切行えないとしても、判断を誤らなければ――十分に勝てた勝負だったの」
流石に、松雪さんはよく見ている。この人の洞察力は並外れている。確かに霊力に頼り過ぎた戦いだったかもしれない……。
「北條。もっと頭を使い、相手をよく観察しなさい。貴女なら――それが出来るはずだから」
私は小さく返事をした。松雪さんの言うことは的確だ。もっと頭を使い、冷静な判断力を養わなければ……。
ただ、私も近接戦が行えれば幅広い選択肢が出来るのかもしれないが…… どういう訳か武器を握ると体が動かなくなる…… 心理的ハードルの低そうな聖杖でさえ、持つと体が震え動悸を感じるのだ……。
「私の言おうとしたことは、全て松雪さんが仰ってくれたようですね。北條さんは霊的能力にとても優れた存在です。これからは心理戦も学んでいくと良いかもしれませんね」
「真由様、そして松雪さん、ありがとうございます。これからもAMGEの誇り高き一員として、精進いたします」
そう言うと、少しだけ松雪さんが微笑んだ。
「さて、霊力を消耗しているだろうから、純粋な近接戦勝負と行こうかしら。もっとも嫌なら――断っても構わなくてよ?」
松雪さんの冷たい視線……。あの日の出来事から二人の空気は未だに重い…… しばらく声を出さない蒼依さんだったが、鞘から長剣を引き抜き、松雪さんに答える。
「……分かりました。受けて立ちます」
「安心しなさい。長剣術だけで言えば貴女の方が格上よ。貴女はClass Sだもの。くれぐれも手を抜くことのないよう――お願いしたいわ」
そして二人が常時展開型防御結界を張ると、真由様の合図が地下聖堂に木霊した。
「魔法攻撃禁止の純粋な格闘戦です。それでは用意――初め!」
開始の合図と共に、凄まじい攻防が始まった。二人とも長剣を自在に操り激しく打ち合っている。若干蒼依さんの攻撃回数が多いが、松雪さんは見事に防御しそれを受け流している。少しずつではあるが、松雪さんがその懐に入り込もうとしていた。
「どうしたのかしら? 隙だらけよ蒼依!」
一瞬間合いを詰めた松雪さんが、華麗に回し蹴りを放ち蒼依さんの利き腕にヒットさせる。常時展開型防御結界が反応しその攻撃を緩和させるが、消失するには至っていない。若干体勢を崩した蒼依さんに彼女は強烈な一撃を放つ。その攻撃を咄嗟に剣で防御、鍔迫り合いが起きた。
「さっきとは随分熱が冷めてるわね…… いつも貴女は私との模擬戦で動きが鈍る…… いい加減にしてもらいたいわ!」
松雪さんが怒号と共に、凄まじい連続攻撃を放つ。やがてその攻撃を受けきれなくなったのか、蒼依さんの長剣が空中に弾き飛ばされた。
そして地面におちた剣の音と共に、松雪さんがその喉元に長剣を突きつける。
「北條とは全力で戦うのに…… 私との戦いではいつもやる気が無いのね…… 第三位かつ剣術も格下の私にここまで簡単に負けて、貴女はAMGEとして恥ずかしくないのかしら?」
長剣を突きつけたまま、松雪さんは鋭い目線で彼女を見つめている。蒼依さんは彼女の目を見つめることが出来ずに、その視線を落としたままだ。
見るに堪えかねた真由様が側に寄ってきた。
「松雪さん――剣を降ろしましょう。勝負は松雪さんの勝ちです」
彼女はゆっくりとその剣を降ろし、鞘にしまう。そして少し沈黙した後、口を開いた。
「真由様。橘は現状AMGE第二位に就いていますが、本当に宜しいのでしょうか? 私がパートナーというのも、橘は不満があるようです」
静かに松雪さんは語る。
「円滑なAMGEの任務と言うことでしたら、橘は北條をパートナーとしたほうが宜しいかと思います。その際、結衣花は私が指導することを進言いたします」
そう言って片膝を突く松雪さん。真由様は少し困惑されている様な気がする。
「――AMGEの人選及び配置に関しては、私と上條聖司祭の話し合いで今の形に決まりました。パートナーの心配をしているのなら、その心配事を取り除いてあげるのもパートナーの務めです。そうではありませんか?」
優しくそう言った真由様。更に言葉は続く。
「確かに、橘さんは色々な苦悩があって、その心も人より繊細かもしれません。ですが、松雪さんだからこそ、その気持ちをより深く理解できると思うのです。AMGEはそのパートナーが最適かつ最大の力を発揮できるよう配置しています。それを分かっては――頂けないでしょうか?」
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「――分かりました。真由様がそう仰るのでしたら、私も更に精進いたします。非礼をお許しください」
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