太っている私は食べたら痩せる実を食べに来たのに邪魔するお前はなんだ!

たかはし

文字の大きさ
2 / 3

お母さま!お母さま!助けて! 3/26 一部分改稿

しおりを挟む
主人公が自分で食事をとることができるようになるまでの期間を3ヶ月から約1年に変更しました。
-----------------------------------

お父さまはすっかり気落ちしてしまった。
お母さまがお亡くなりになってすぐ、長男のユースヴェールお兄さまに家督を譲ってしまわれた。それからはお母さまのことを想って泣いて過ごしている。
ユースヴェールお兄さまは急にやってきた領主のお仕事が大変な上に、お母さまと同じ時期に妊娠した奥さんが心配で倒れそうだ。
同じく最近妊娠がわかった次男のヨルヴィエスお兄さまも、心配で奥さんを片時も離さないみたい。
三男のヴァルエチカお兄さまは去年の暮れに結婚した二つ年上の奥さんと、子作りについて話を重ねてるらしい。
四男のラスカリーヴお兄さまと五男のキヴォルアお兄さまは、喪中だからと婚約者に結婚式の延期を伝えていた。

そして私は…何もできなかった。いや、できなくなった。
食事も、呼吸すら忘れそうになった。おてんばだと言われていた私の異変。それを報告されたお父さまは『愛しい娘よ、お前まで私から離れるのは許さない!』と叫んでから抱きしめて、私を繋ぎとめてくれた。
愛されていると強く感じたし、すっぽりと抱きしめられて安心したのをよく覚えている。

私が何もできなくなってからお父さまは私の世話を自らしてくれた。いや、もちろんお風呂とかトイレとか着替えとかの肌が見えるようなことは、メイドが断固として拒否してくれたから大丈夫だったけど。いくら血のつながった父親とはいえ、肌を見られるのは勘弁だわ。
というわけでお父さまには食事の介護をしてもらってました。まあ食べさせるだけで作るのは厨房にお任せだったけど。それでもその行為は貴族にしてはあまりにも肉親の愛情にあふれていた。

することは食べさせるだけとはいえ、お父さま自ら甲斐甲斐しくお世話された私は、約1年後にようやく自分で食事ができるまで回復した。
だけど、だけどこれは予想外じゃない??

お父さまは何も食べなかった私に何か食べさせようと、好きなお菓子とか栄養価の高いものとかを取り寄せては、私に食べさせていた。
最初は1日に一口か二口程度を口にするだけだったけど、その内クリームやお砂糖がたっぷりのケーキが主食になっていった。だって私がそれだったら食べるから。
そんなものばっかり食べて外に出ることもしなければ、待っているのはぽよぽよに太った子豚ちゃんだ。私は見事に丸々と太ってしまった。だっておいしいお菓子は別腹っていうじゃん…

お父さまの愛で元に戻った私は脂肪の鎧を装備してしまった。しかもこの装備、呪われてて外すことができません!
一族みんな痩せてるからダイエットなんて無縁だと思ってたのに!


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

妹の身代わりだった私に「本命は君だ」――王宮前で王子に抱き潰され、溺愛がバレました。~私が虐げられるきっかけになった少年が、私と王子を結び付

唯崎りいち
恋愛
妹の身代わりとして王子とデートすることになった私。でも王子の本命は最初から私で――。長年虐げられ、地味でみすぼらしい私が、王子の愛と溺愛に包まれ、ついに幸せを掴む甘々ラブファンタジー。妹や家族との誤解、影武者の存在も絡み、ハラハラと胸キュンが止まらない物語。

幼馴染の許嫁

山見月あいまゆ
恋愛
私にとって世界一かっこいい男の子は、同い年で幼馴染の高校1年、朝霧 連(あさぎり れん)だ。 彼は、私の許嫁だ。 ___あの日までは その日、私は連に私の手作りのお弁当を届けに行く時だった 連を見つけたとき、連は私が知らない女の子と一緒だった 連はモテるからいつも、周りに女の子がいるのは慣れいてたがもやもやした気持ちになった 女の子は、薄い緑色の髪、ピンク色の瞳、ピンクのフリルのついたワンピース 誰が見ても、愛らしいと思う子だった。 それに比べて、自分は濃い藍色の髪に、水色の瞳、目には大きな黒色の眼鏡 どうみても、女の子よりも女子力が低そうな黄土色の入ったお洋服 どちらが可愛いかなんて100人中100人が女の子のほうが、かわいいというだろう 「こっちを見ている人がいるよ、知り合い?」 可愛い声で連に私のことを聞いているのが聞こえる 「ああ、あれが例の許嫁、氷瀬 美鈴(こおりせ みすず)だ。」 例のってことは、前から私のことを話していたのか。 それだけでも、ショックだった。 その時、連はよしっと覚悟を決めた顔をした 「美鈴、許嫁をやめてくれないか。」 頭を殴られた感覚だった。 いや、それ以上だったかもしれない。 「結婚や恋愛は、好きな子としたいんだ。」 受け入れたくない。 けど、これが連の本心なんだ。 受け入れるしかない 一つだけ、わかったことがある 私は、連に 「許嫁、やめますっ」 選ばれなかったんだ… 八つ当たりの感覚で連に向かって、そして女の子に向かって言った。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

【完結】自分の都合で婚約破棄したら穴の中で暮らす羽目になった。

ジャン・幸田
恋愛
 俺は元は王子の伯爵だ。でも治めているのは穴の中だけだ。なぜそうなったのか? ざまあされた結果だ。まあ、聞いてくれ!

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

いざ離婚!と思ったらそもそも結婚していなかったですって!

ゆるぽ
恋愛
3年間夫婦としての実態が無ければ離婚できる国でようやく離婚できることになったフランシア。離婚手続きのために教会を訪れたところ、婚姻届けが提出されていなかったことを知る。そもそも結婚していなかったことで最低だった夫に復讐できることがわかって…/短めでさくっと読めるざまぁ物を目指してみました。

お久しぶりです旦那様。そろそろ離婚ですか?

奏千歌
恋愛
[イヌネコ] 「奥様、旦那様がお見えです」 「はい?」 ベッドの上でゴロゴロしながら猫と戯れていると、侍女が部屋を訪れて告げたことだった。

【完結】逃がすわけがないよね?

春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。 それは二人の結婚式の夜のことだった。 何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。 理由を聞いたルーカスは決断する。 「もうあの家、いらないよね?」 ※完結まで作成済み。短いです。 ※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。 ※カクヨムにも掲載。

処理中です...