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2.移ろう歴史刻む塔

三十五話 地下牢の決闘?戦車と機兵

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35話 多分決闘のはずのVS近代と未来

厄介なのはここからだろう、大剣のマスタリーを取得しておく
銃も厄介だし爆発物、質量もそうだが装甲自体も厄介だろうし
次の近代はボスが戦車だったから出てくるのは戦車だろう
ボスとのタイマンだし合ってるだろう、決闘だよな?
このタイマンが決闘なのかどうか分からんけども
扉を開ければ今までと同じように空間が変化していく
いままで気にしなかったが外とたいして変わらない空間だ
天井が無くなり壁は入り口の扉の壁しか残ってない
床は整った地面になっている、フィールド内を眺めていると
キュラキュラと音が聞こえた、戦車が現れたようで
移動音が聞こえ、ドルルルと稼働している音が響いている
武器は砲塔くらいしか着いていなかったハズなのだが
なぜか新しく機銃が2つ前面に着けられている
横には何やら筒状の物も、多分グレネードの投射機かな
ミサイルではないと思いたい、十分みたし戦闘開始だ
武器は大剣にしておく、唯一ダメージを与えれる武器だろうし
武器を構えた瞬間に機銃が此方に向き、音を鳴らし火を吹いた
弾幕として使っているのか広めの範囲に音を立てて着弾する
機銃と主砲の射線から逃れようと横に移動していると
筒状の物から丸い物体が飛んできて地面を転がっていった
暫くすると後ろの方で爆発した、やはりグレネードだったようだ
着弾すると直ぐに爆発するタイプの物じゃなくて良かった
少しずつ近づきながら移動していると次は主砲が唸りをあげた
射線からは離れているのだがそれでも構わずに撃ってきた
離れた場所に着弾したが、爆発の爆風と衝撃が襲ってきた
そして動きが爆風で阻害されていると機銃を撃ってきた
直ぐに離れて自己加速を使いながら射線に入らないように近づく
戦車の前面に向けて近づくと大剣を機銃に向けて横に振るう
そして2つの機銃を一度に破壊することに成功した
そのまま此方に向いてきている砲身に下からぶち当てる
砲身は少し歪むくらいだと思っていたが、へし曲がっていた
これで大剣で確実にダメージを与えれる事が分かったし
そのまま砲塔部分と車体部分の隙間に大剣を捩じ込む
前の試練での時よりもマトモに攻撃が通っている気がする
大剣を引き抜きながら距離を取ると、グレネードが飛んできた
それを大剣で軽く打ち返して戦車に戻すとまた撃ってきた
もう一度打ち返し敵の元に返らせると前のグレネードが爆発し
もう1つのほうもその衝撃か何かで連鎖爆発したのだが
それでも特にダメージがないのは対人のグレネードだからか
大剣から長刀に変形させ戦車の上まで跳び、砲塔に乗る
砲弾があると思った場所に向けて長刀を真下に突き刺し
幾らか刺さるのを確認すると直ぐに抜いて跳んで距離をとる
そして暫くすると爆発四散して木端微塵の屑鉄になった
次はあの人形の機械だ、攻撃が通じにくいから難しいな
牢を出て目の前の牢を開けて入っていくと扉が閉まると同時に
床は一面金属の平らな床になり天井と壁はさっきと同じで
広々とした空間を演出している、さっきと違って空は少し暗い
奥には前と同じ人形の大型機械が静かに佇んでいる
見える限りでは銃や投擲物、爆発物らしきものも見当たらない
大剣を構えると相手も構えを取り、こちらに向けたまま静止する
銃ではなく剣を構えており互いに剣を持ち構えを取り相対する
ほぼ同時に動くも直線上の加速は相手の方が少し速い
自己加速を使いながら突っ込んでいると多分事故るだろうな
そして接触し剣を振るわれるも当たる寸前に股下を潜っていく
そしてすれ違いになるなり剥き出しの膝間接へと大剣をぶつける
間接部分、人間にとって関節にあたる部分ですら大剣が通らない
外部の装甲よりも薄くなっている為脆いだろうと思ったが
確かに外部の装甲よりは少しは脆いと感じれるものの
さっきの戦車の装甲よりも圧倒的に硬いと改めて思い知る
そしてその間接部分にすらまともに傷を付けれないのも
試練の時と同じだが前と同じ戦法が通じるかは分からない
機兵の後ろに回り込むが攻撃も通じ無いため前と同じように
頭部の脆い部分を攻めなければ恐らく倒せないだろう
と攻めあぐねていると右から腕の薙ぎ払いが襲ってきた
胴より上を狙う千切られそうな勢いの腕をしゃがんでやり過ごすと
直ぐにその勢いを利用した床を削るような左脚が襲ってくる
それを距離を取るためにも跳躍し避ける、頭部までは跳べるな
しかし頭部まで跳んで届いても足元も覚束無い場所では
前と同じように脆い装甲でも破壊は出来ないだろう
何より弱点が前と同じとも限らない、破壊出来なければ勝ちにくい
跳躍した際の上昇する勢いが無くなり落下を始めていると
手を開いている右手が向かってきた、恐らく掴むためだろう
近づいてきた手に大剣を叩きつけることで少し後ろに飛ぶ
これで更に距離を取る事が出来たが滞空時間が延びてしまった
右手を引いた機兵はこの間に体勢を整え左腕を後ろに下げる
引き絞った左腕を前に出し今度は掴みではなく拳が飛んでくる
空中で攻撃を受け後ろに飛んでいくが壁がないために距離が開く
攻撃はちゃんと大剣で防いだがバランスは崩してしまった
直ぐにバランスを整え着地するも勢いで大きく足を滑らせる
床にカカカッと音がなり物理法則に則って後ろに滑ったのだ
機兵は腰と背中に付いているブースターで加速し突っ込んでくる
銃はやはり持ってないのか構えず最初に持っていた剣を構えている
これなら頭部の装甲を抜けるかもしれないと思い頭部に狙いをつける
機兵も姿勢を低くしているため頭部まで跳ぶのは簡単だ
機兵に向かって走り出す、一定まで近づくと頭部に向けて一気に跳躍
出来うる限り勢いよく跳ぶ、現状跳べる最高高度に届くような勢いで
その速度には機兵では反応出来ないし、把握できても対応は出来ない
大剣の剣先を頭部に向けてつき出す形で装甲と接触した...
装甲を貫けはしたが奥までは刺さらず途中で止まってしまった
硬めの所に刺さっただその下には脆いと思われる部分あった
大剣に力を込めて下に向けて押し込むと亀裂が走り斬り裂いた
斬り裂いた感触からやはり前よりも硬くなっていたようだ
そしてそののまま大剣を押し込むことで中身を断裂させ決着が着いた
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