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はじめて僕は何をした?
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さっきまでキスをしていた場所から一分もあるかない様な場所に、その空き地はあった。
元々は一軒家があったらしく、三方向は別の家の壁に囲まれていて、残る一方向は路地に面しているけれど、簡単なフェンスが張られているから、内側に意識を向けることはないだろう。
それに一番近い街灯でさえも随分遠くて暗がりになっているから、意識的にのぞき込もうとしないかぎりは、誰も気付かないだろうと先輩は言った。
もっとも、そもそもの人通りがないだろうとも――僕も意識しなければこの路地は通らないだろう。特別、近道になるわけでもないから。
先輩はそんな空き地に張られたフェンスを少し押して中に入ると、僕もそれについていく。
そして、砂利を敷いただけの空き地の、フェンスから一番遠い隅の壁にもたれるようにして、先輩はまた、僕にキスをしてきた。
ただ、今度はキスだけじゃない。
先輩は、僕とキスをしながら――僕のスラックスのベルトを、片手で器用に緩め、外してしまうと、遠慮無くスラックスの内側に手を滑り込ませる。
そして躊躇無く――パンツの上から、僕の勃起したおちんちんを、ぎゅう、と掴んできた。
勃起しているところを他人に触られるなんて初めてだから――身体から力が抜けてしまいそうで、がくがくと足が震えてしまう。
「れんらい――ろれ、」
僕の声を聞いてか、聞かずか。
先輩は僕のおちんちんのさきっぽに手のひらをあてると、いきなりぐるぐるぐるぐると素早く、何度も手のひらで回すように刺激をしてくる――
「んっ、ふあっ」
変な声が出て、腰が自然と引けた。
「オナニーはしてるんだろ?」
「…………」
はい、と頷く。
「本当に正直なやつだな、お前。……直に触って良いか?」
「…………」
僕は、首を縦にも横にも振らず、目を瞑る。
解らない。
解らないのだ。
唐突すぎて、どう答えて良いのかが解らない。
こんなことを他人にされるなんて……外で、こんな場所でされるなんて、いけないことだ。いけないことだと思う。
けれど、今の刺激はとても気持ちが良くて……さっきも。
そう、さっきのキスも、ずっと、気持ちが良くて。
「拒否しないんだから、良いんだな。触るぞ――あんまり人はこないはずだけど、声は抑えろよ」
「……は、い――」
先輩は、パンツの中に手を滑り込ませて。
無造作に、僕のおちんちんをつまむように握り、そのまま僕の勃起したおちんちんの先っぽから根元へと指を這わせてくる――ぞくぞくとする。
「……へえ、毛、生えてねえんだな」
「…………っ」
「安心しろよ。気持ちよくしてやるからさ」
そして、僕の根元に何度か指を這わせると満足したのか、僕のおちんちんを握りなおし、ゆっくりとこすり始めてくる。
一度一度のゆっくりとしたこすりあげの度に、僕は変な声をなんとかかみ殺すのがやっとだった――自分で触るのとは、オナニーとはまるで違う。
全然違うし、何十倍も気持ちが良い……!
「皮、剥けるのか?」
「……一応」
「一応ってことは皮オナだな。あんまりよくないぞ」
「でも、直は、痛くて」
「だろうな。けど下走りはすっげー出てる。びちゃびちゃいってるし……パンツも濡れてるな」
先輩は僕のおちんちんの先っぽをぎゅっと握ると、そのまま一気に上下へとしごき始める。
先ほどまでのゆっくりとしたこすりあげから、一気に跳ね上がった刺激に、身体はまるでついてこない――
「あっ、は、っは、ん、んん、っ、も、」
やばい、やばい、やばい!
「も、でちゃう――」
「もうかよ。まあ……いいや。出しちゃえ」
先輩は更に僕のおちんちんをしごき立てて。
当然、我慢なんてできるわけもなくて。
僕はあっさりと、今までに無い快感に我慢できず、射精していた。
先輩は、そんな僕の精液を手で受け止めてくれていて――ぎゅう、と、何度か僕のおちんちんを絞り上げてからパンツの中から手を抜く。
握りしめた手を、先輩は身体から離すように横に逸らして、手を開けたら、どろりと。
僕が出した精液が、地面に落ちていった。
「お前、エロいやつだなー。外で射精するなんてさ」
「……触ったのは先輩です」
「まあな。さて、お前はイったわけだが、俺はイってないんだよ。……やってくれるよな?」
「…………」
やれというなら、やるのが礼儀なんだろう。
いや、でも、僕は恥ずかしい目にあったわけで、謝ってもらう方が筋のような気もする。
僕が悩み始めた時、けれど、先輩は既に動いていた――ベルトを緩め、スラックスを軽く降ろして下着も下ろし、勃起したおちんちんを僕に向けている。
先輩のおちんちんは、僕のよりも一回り……いや、二回りは大きい。
けれど、まだ剥けきってはいないし、毛もそんなに生えていない。
「俺さ……先週末、部長の家でアダルトビデオ一緒に見たんだけど。そこで見たゲイビデオのほうでかなり興奮しちゃってな。当麻のやつはそうじゃなかったから我慢したけど」
……何を、言いたいのだろう。
「涼太、お前さ、俺がいきなりキスしても、ちんこ弄っても嫌だとは言わなかったよな」
「…………」
「だからダメ元で頼んでみたいことがある。いや、無理なら無理でいいんだ。ただ、その時はふつうに、俺がしてやったみたいに触って貰うけどな」
つまりダメ元の頼み事は、触る、じゃないのか。
……なにを、やらせるつもりだろう。
「俺のちんこ、しゃぶってくれ」
「……しゃぶる?」
「そう。おしゃぶりみたいに。咥えて、ベロで舐めてくれ。フェラチオって言うんだぜ」
「…………」
他人のおちんちんを触るどころか……舐める?
そんなの、……そんなの……、でも……。
「僕……、先輩、」
「だめか」
先輩はまあ、そうだよな、と言う。
だから僕は、首を横に振った。
「舐めて、みます。やりかた、わかんないから……先輩、教えてください」
「え。マジで?」
「……ただ、途中で無理だったら、ごめんなさい」
「ああ。そんなことか――いいぜ」
突き出された先輩のおちんちんに、僕は顔を近づける――その為に、膝立ちになる。
目の前のおちんちんからは、結構な匂いがする。それは嫌なにおいのはずなのに、なんだかエッチな匂いだ。
僕は恐る恐る、べろを伸ばして――先輩のおちんちんに、べろがくっつく。
しょっぱいような、にがいような、……変な味。
先輩の少し剥けたおちんちんの先っぽ、中身の先端からは、透明なぬるぬるが少しずつ、出ているようで、それが苦い……のかな。
おちんちん自体は、ちょっとしょっぱい。
汗の味だろうか……、それとも、おしっこ?
おしっこだったら、ちょっとどうかな……。
でも、匂いは、そこまで酷くないし、やっぱり汗かもしれない。
「どうだ、舐められそうか」
「ん……、たぶん、大丈夫」
「……じゃあ、咥えて。歯が当たらないようにしてな」
「はい」
言われるがままに、僕は先輩のおちんちんを口の中に咥えこむ。
歯が当たらないように、といわれても、どうやって……いや、口を思いっきり開けるしかない。
思いっきり開けた口の中に、先輩のおちんちんを引き込んで、ベロでそのおちんちんを舐めて行く。
これで、いいのかな……?
「あー……、そう、そう。あとは、口を使ってシコる感じ……難しいか?」
「んー……」
どうやるんだろう。
「じゃあこうしよう。口を開けて、……そう、ベロのうえに俺のちんこを乗せるだろ。そしたら、顎はあけたまま、唇だけ閉じる」
「む、ふ」
「そうだ。べろで俺のちんこ舐めて……そのまま舐め続けろよ?」
「ろる、れるれ――」
「そうそう。後は俺が動く」
俺が?
どういうことか、と思ったら、先輩は腰を、僕の口の中に入れたり、抜いたりとし始める。
口を使ってシコる、というのは、だいたいこういうこと……か、なるほど。
気持ちいいのかな……気持ちいいんだろうな、だんだんと動く速度が速くなっているし、口の中のおちんちんがちょっとずつ大きくなっている。
今まで聞いた事の無いような、ちゅぱちゅぱというような音が、僕の口と、先輩のおちんちんが立てている。
――そうだ、今、僕は先輩のおちんちんを咥えているんだ。
先輩が人前では隠す、恥ずかしいところが、今、僕の口の中に入っているんだ。
その現実離れした現状は、また、僕のおちんちんを勃起させ始めていた。
先輩は僕の様子に気付くこともなく、ただ、僕の口の中で気持ちよくなるために腰を動かしている。
時々、先輩のおちんちんは僕の喉を突いて苦しいけれど、時間としてはそれほど長くは続かない。
先輩は僕の口の中でぷるぷるとおちんちんを震わせて、言う。
「うっ……いっ、く――」
え、口の中に?
抜いて――と拒否をしようとしても間に合わず、先輩の精液が、僕の口の中にどぴゅっと遠慮無く出されて、その青臭さと変な味に、なによりもまずは吐き気が襲ってくる。
それに、この触感。どろどろとしていて、ぬるぬるとしていて――今すぐにでも、吐き出したい。
顔を引いて先輩のおちんちんを口から引き抜くと、ちゅぱんと音がした。
そしてたまらず、僕は自由になった口の中に唾液を無理矢理満たして、今入ってきた精液を嘔吐きながら横へと吐き出す。
「かはっ、ん、ぐ……まっずい……」
「あ、わり……、でも、初めてにしてはすげえ気持ちよかったぜ。まあ俺もフェラされるの初めてだったからかもしれないけど……」
まあ……上手じゃあないよな、僕。
……それに、僕のおちんちんも勃起してたのに。精液が口の中に入ったときのあの吐き気だけで一気に萎んじゃった。
ただ、萎んじゃっただけで、先走りはまだ、ちろちろと出ているけれど……、パンツが、大変なことになってるかもしれない。
「サンキューな、涼太。おかげですっきりした。それに……」
「それに?」
「フェラってこんな感じなのかって、わかったっつーか。オナニーとは別モンだなコレ、癖になる」
そりゃあ……、されるほうはそうだろうけど。
僕はオナニーに使われる手の気分を味わった気持ちだ。いや、味わったのは先輩のおちんちんと精液なんだけど……。
「なあなあ、また今度フェラしてくれって言ったらさすがに嫌だよな」
「僕がするだけは、嫌です。おちんちんはまだしも、精液はすっごくまずくて……」
「ちんこは良いのか……」
「そこはまあ……おしっこが付いてたりしなければ、それこそ、指を舐めるとそんなに変わらないので」
そんなものかね、と先輩は頷く。
「じゃあ、口の中に精液出さないって約束すりゃ、またフェラしてくれるか?」
「……先輩ばっかり気持ちよくなるのは、ずるいです」
「そりゃごもっともだけど……他人のちんこ舐めるのはちょっとな……」
「それ、僕に舐めさせておいて言う台詞ですか……?」
「あー……」
さすがにそれは不服だぞ、僕としても。
「じゃあ、こうしようぜ。舐めるかどうかは別として、フェラで俺をイかせてくれた回数だけ、お前もイかせてやる。まあ……暫くは触る感じだけど、慣れたら、俺も頑張って舐めてみるからさ」
それはなんか納得いかない……釣り合いが、とれないような気がする。
「……ダメか?」
「はい。それじゃあダメって言いたいです」
「そこをなんとか譲ってくれよ」
「……先輩をイかせた回数だけ、イかせてくれる以外にも、もうひとつ条件を付けても良いなら」
「条件か。条件次第だな……でも、良いぜ、言ってみろよ」
……ならば。
僕は、先輩に近付いて――顔を近づけて、そのまま迷わず、今度は自分から、先輩にキスを仕掛けると、先輩のべろを、僕のべろと絡めたり、僕の口の中に引き込んだりする。
先輩が、「う」、と呻いたのが聞こえたところで、口を離した――ぷはあと、僕と先輩の息が、重なる。
「僕がフェラをした後はこうやって、僕とキスして貰います」
「……うげー。まっず……、え、何この味……」
「先輩の精液ですよ。まだちょっと口に残ってる感じがする……」
「よくこんなのを口の中に入れてたなお前」
「問答無用で出したのは先輩でしょ……」
それに。
「僕の口の中に出さないって約束するんですから、こんな味がするのはその約束を先輩が破ったときだけですよ」
「まあ……確かに……?」
約束を守る限り、こんな目には先輩も会わずに済むのだ。当然僕も。
条件としては破格だと思う。
「わかった、その条件、飲んでやる。えーと、条件はだから、俺がイった回数だけ涼太をイかせる、フェラの後はキスをする。これでいいんだな?」
「はい。それなら、良いです」
「よし、決まりだ。勝手な事を言うけど、あれだ。上達してくれよ」
「それはまあ、やる以上、頑張りますけど……。先輩もちゃんと、僕のを舐める覚悟を決めて下さいね。いずれでいいので」
「……おう」
先輩はおちんちんをしまい、頷く。
今日はもう遅いからな、どのみちここまでだろう。
空き地を揃って出て、少し歩いて表通りへ――出たところで。
今のうちだな、と思う。
「……先輩」
「なんだよ」
「その……もう一つだけ」
「え、まだ条件付けるのか。さっき決めたばっかりだろ」
「違います。えっと、もう一つだけ、聞かなきゃいけない事があるんです」
「聞かなきゃいけない事……?」
そう。
これは聞かなきゃいけない事だ。
「なんだよ、改まって」
「その……。先輩、」
「うん」
「お名前は?」
「…………。えっと……。お名前って、あれだよな。名前。お前で言うところの橘髙涼太ってやつ」
「そうです」
先輩は、黙り込んだ。
そして信号が赤から青になり、言う。
「嘘だろ……、涼太、お前さ、俺の名前知らねえの……?」
「すいません……部長のお友達としてしか認識してなかったので……」
「言われてみれば……お前に名前で呼ばれたことねえな……」
先輩は幾分か、というか、結構なショックを受けている様子だった。
まあ……名前を知らない相手とキスをして、名前を知らない相手のおちんちんを舐めている僕のほうが実のところ大概だと、先輩もいずれは思うだろうけれど。
「佐藤だよ。佐藤脩吾」
「じゃあ……、佐藤先輩?」
「無難だけど、佐藤って多いんだよな……」
まあ……。
僕のクラスにもいるからな、佐藤さん。
女子だけど。
「脩吾って呼んでくれよ。そっちならそんなに被らねえから」
「……そうですね。じゃあ、脩吾先輩って呼びます」
ん、と先輩は満足げに頷くと、信号が青から赤になる。
見事に渡り損ねたな……。
「……で、信号待ちしてるってことはだ。涼太の家はあっちか」
「はい。……って、先輩はじゃあ、違うんですか?」
「ん。俺んち、向こうにいった所だからな」
向こう、と先輩が指さした方は、僕の家とは結構方角的に違う場所。
「じゃあ、ここからは別々ですか」
「そうだな。そうするか」
それが良いだろ、と先輩は三段活用を締めくくり、最後に僕の肩を寄せ、小声で言った。
「また明日……な」
「……はい」
それが別れの挨拶になって、一人になった帰り道。
歩くだけでべとべとに濡れたパンツが張り付いて、履き心地は最悪だったけど。
「…………」
そのパンツの状態こそがさっきまで、先輩と現実にえっちなことをしていた証拠だと思うと、こすれるおちんちんは熱を帯び始めていて。
……家に帰ったら、きっと僕は、さっきまでの事を思い出しながら、オナニーしちゃうんだろうな、と思った。
元々は一軒家があったらしく、三方向は別の家の壁に囲まれていて、残る一方向は路地に面しているけれど、簡単なフェンスが張られているから、内側に意識を向けることはないだろう。
それに一番近い街灯でさえも随分遠くて暗がりになっているから、意識的にのぞき込もうとしないかぎりは、誰も気付かないだろうと先輩は言った。
もっとも、そもそもの人通りがないだろうとも――僕も意識しなければこの路地は通らないだろう。特別、近道になるわけでもないから。
先輩はそんな空き地に張られたフェンスを少し押して中に入ると、僕もそれについていく。
そして、砂利を敷いただけの空き地の、フェンスから一番遠い隅の壁にもたれるようにして、先輩はまた、僕にキスをしてきた。
ただ、今度はキスだけじゃない。
先輩は、僕とキスをしながら――僕のスラックスのベルトを、片手で器用に緩め、外してしまうと、遠慮無くスラックスの内側に手を滑り込ませる。
そして躊躇無く――パンツの上から、僕の勃起したおちんちんを、ぎゅう、と掴んできた。
勃起しているところを他人に触られるなんて初めてだから――身体から力が抜けてしまいそうで、がくがくと足が震えてしまう。
「れんらい――ろれ、」
僕の声を聞いてか、聞かずか。
先輩は僕のおちんちんのさきっぽに手のひらをあてると、いきなりぐるぐるぐるぐると素早く、何度も手のひらで回すように刺激をしてくる――
「んっ、ふあっ」
変な声が出て、腰が自然と引けた。
「オナニーはしてるんだろ?」
「…………」
はい、と頷く。
「本当に正直なやつだな、お前。……直に触って良いか?」
「…………」
僕は、首を縦にも横にも振らず、目を瞑る。
解らない。
解らないのだ。
唐突すぎて、どう答えて良いのかが解らない。
こんなことを他人にされるなんて……外で、こんな場所でされるなんて、いけないことだ。いけないことだと思う。
けれど、今の刺激はとても気持ちが良くて……さっきも。
そう、さっきのキスも、ずっと、気持ちが良くて。
「拒否しないんだから、良いんだな。触るぞ――あんまり人はこないはずだけど、声は抑えろよ」
「……は、い――」
先輩は、パンツの中に手を滑り込ませて。
無造作に、僕のおちんちんをつまむように握り、そのまま僕の勃起したおちんちんの先っぽから根元へと指を這わせてくる――ぞくぞくとする。
「……へえ、毛、生えてねえんだな」
「…………っ」
「安心しろよ。気持ちよくしてやるからさ」
そして、僕の根元に何度か指を這わせると満足したのか、僕のおちんちんを握りなおし、ゆっくりとこすり始めてくる。
一度一度のゆっくりとしたこすりあげの度に、僕は変な声をなんとかかみ殺すのがやっとだった――自分で触るのとは、オナニーとはまるで違う。
全然違うし、何十倍も気持ちが良い……!
「皮、剥けるのか?」
「……一応」
「一応ってことは皮オナだな。あんまりよくないぞ」
「でも、直は、痛くて」
「だろうな。けど下走りはすっげー出てる。びちゃびちゃいってるし……パンツも濡れてるな」
先輩は僕のおちんちんの先っぽをぎゅっと握ると、そのまま一気に上下へとしごき始める。
先ほどまでのゆっくりとしたこすりあげから、一気に跳ね上がった刺激に、身体はまるでついてこない――
「あっ、は、っは、ん、んん、っ、も、」
やばい、やばい、やばい!
「も、でちゃう――」
「もうかよ。まあ……いいや。出しちゃえ」
先輩は更に僕のおちんちんをしごき立てて。
当然、我慢なんてできるわけもなくて。
僕はあっさりと、今までに無い快感に我慢できず、射精していた。
先輩は、そんな僕の精液を手で受け止めてくれていて――ぎゅう、と、何度か僕のおちんちんを絞り上げてからパンツの中から手を抜く。
握りしめた手を、先輩は身体から離すように横に逸らして、手を開けたら、どろりと。
僕が出した精液が、地面に落ちていった。
「お前、エロいやつだなー。外で射精するなんてさ」
「……触ったのは先輩です」
「まあな。さて、お前はイったわけだが、俺はイってないんだよ。……やってくれるよな?」
「…………」
やれというなら、やるのが礼儀なんだろう。
いや、でも、僕は恥ずかしい目にあったわけで、謝ってもらう方が筋のような気もする。
僕が悩み始めた時、けれど、先輩は既に動いていた――ベルトを緩め、スラックスを軽く降ろして下着も下ろし、勃起したおちんちんを僕に向けている。
先輩のおちんちんは、僕のよりも一回り……いや、二回りは大きい。
けれど、まだ剥けきってはいないし、毛もそんなに生えていない。
「俺さ……先週末、部長の家でアダルトビデオ一緒に見たんだけど。そこで見たゲイビデオのほうでかなり興奮しちゃってな。当麻のやつはそうじゃなかったから我慢したけど」
……何を、言いたいのだろう。
「涼太、お前さ、俺がいきなりキスしても、ちんこ弄っても嫌だとは言わなかったよな」
「…………」
「だからダメ元で頼んでみたいことがある。いや、無理なら無理でいいんだ。ただ、その時はふつうに、俺がしてやったみたいに触って貰うけどな」
つまりダメ元の頼み事は、触る、じゃないのか。
……なにを、やらせるつもりだろう。
「俺のちんこ、しゃぶってくれ」
「……しゃぶる?」
「そう。おしゃぶりみたいに。咥えて、ベロで舐めてくれ。フェラチオって言うんだぜ」
「…………」
他人のおちんちんを触るどころか……舐める?
そんなの、……そんなの……、でも……。
「僕……、先輩、」
「だめか」
先輩はまあ、そうだよな、と言う。
だから僕は、首を横に振った。
「舐めて、みます。やりかた、わかんないから……先輩、教えてください」
「え。マジで?」
「……ただ、途中で無理だったら、ごめんなさい」
「ああ。そんなことか――いいぜ」
突き出された先輩のおちんちんに、僕は顔を近づける――その為に、膝立ちになる。
目の前のおちんちんからは、結構な匂いがする。それは嫌なにおいのはずなのに、なんだかエッチな匂いだ。
僕は恐る恐る、べろを伸ばして――先輩のおちんちんに、べろがくっつく。
しょっぱいような、にがいような、……変な味。
先輩の少し剥けたおちんちんの先っぽ、中身の先端からは、透明なぬるぬるが少しずつ、出ているようで、それが苦い……のかな。
おちんちん自体は、ちょっとしょっぱい。
汗の味だろうか……、それとも、おしっこ?
おしっこだったら、ちょっとどうかな……。
でも、匂いは、そこまで酷くないし、やっぱり汗かもしれない。
「どうだ、舐められそうか」
「ん……、たぶん、大丈夫」
「……じゃあ、咥えて。歯が当たらないようにしてな」
「はい」
言われるがままに、僕は先輩のおちんちんを口の中に咥えこむ。
歯が当たらないように、といわれても、どうやって……いや、口を思いっきり開けるしかない。
思いっきり開けた口の中に、先輩のおちんちんを引き込んで、ベロでそのおちんちんを舐めて行く。
これで、いいのかな……?
「あー……、そう、そう。あとは、口を使ってシコる感じ……難しいか?」
「んー……」
どうやるんだろう。
「じゃあこうしよう。口を開けて、……そう、ベロのうえに俺のちんこを乗せるだろ。そしたら、顎はあけたまま、唇だけ閉じる」
「む、ふ」
「そうだ。べろで俺のちんこ舐めて……そのまま舐め続けろよ?」
「ろる、れるれ――」
「そうそう。後は俺が動く」
俺が?
どういうことか、と思ったら、先輩は腰を、僕の口の中に入れたり、抜いたりとし始める。
口を使ってシコる、というのは、だいたいこういうこと……か、なるほど。
気持ちいいのかな……気持ちいいんだろうな、だんだんと動く速度が速くなっているし、口の中のおちんちんがちょっとずつ大きくなっている。
今まで聞いた事の無いような、ちゅぱちゅぱというような音が、僕の口と、先輩のおちんちんが立てている。
――そうだ、今、僕は先輩のおちんちんを咥えているんだ。
先輩が人前では隠す、恥ずかしいところが、今、僕の口の中に入っているんだ。
その現実離れした現状は、また、僕のおちんちんを勃起させ始めていた。
先輩は僕の様子に気付くこともなく、ただ、僕の口の中で気持ちよくなるために腰を動かしている。
時々、先輩のおちんちんは僕の喉を突いて苦しいけれど、時間としてはそれほど長くは続かない。
先輩は僕の口の中でぷるぷるとおちんちんを震わせて、言う。
「うっ……いっ、く――」
え、口の中に?
抜いて――と拒否をしようとしても間に合わず、先輩の精液が、僕の口の中にどぴゅっと遠慮無く出されて、その青臭さと変な味に、なによりもまずは吐き気が襲ってくる。
それに、この触感。どろどろとしていて、ぬるぬるとしていて――今すぐにでも、吐き出したい。
顔を引いて先輩のおちんちんを口から引き抜くと、ちゅぱんと音がした。
そしてたまらず、僕は自由になった口の中に唾液を無理矢理満たして、今入ってきた精液を嘔吐きながら横へと吐き出す。
「かはっ、ん、ぐ……まっずい……」
「あ、わり……、でも、初めてにしてはすげえ気持ちよかったぜ。まあ俺もフェラされるの初めてだったからかもしれないけど……」
まあ……上手じゃあないよな、僕。
……それに、僕のおちんちんも勃起してたのに。精液が口の中に入ったときのあの吐き気だけで一気に萎んじゃった。
ただ、萎んじゃっただけで、先走りはまだ、ちろちろと出ているけれど……、パンツが、大変なことになってるかもしれない。
「サンキューな、涼太。おかげですっきりした。それに……」
「それに?」
「フェラってこんな感じなのかって、わかったっつーか。オナニーとは別モンだなコレ、癖になる」
そりゃあ……、されるほうはそうだろうけど。
僕はオナニーに使われる手の気分を味わった気持ちだ。いや、味わったのは先輩のおちんちんと精液なんだけど……。
「なあなあ、また今度フェラしてくれって言ったらさすがに嫌だよな」
「僕がするだけは、嫌です。おちんちんはまだしも、精液はすっごくまずくて……」
「ちんこは良いのか……」
「そこはまあ……おしっこが付いてたりしなければ、それこそ、指を舐めるとそんなに変わらないので」
そんなものかね、と先輩は頷く。
「じゃあ、口の中に精液出さないって約束すりゃ、またフェラしてくれるか?」
「……先輩ばっかり気持ちよくなるのは、ずるいです」
「そりゃごもっともだけど……他人のちんこ舐めるのはちょっとな……」
「それ、僕に舐めさせておいて言う台詞ですか……?」
「あー……」
さすがにそれは不服だぞ、僕としても。
「じゃあ、こうしようぜ。舐めるかどうかは別として、フェラで俺をイかせてくれた回数だけ、お前もイかせてやる。まあ……暫くは触る感じだけど、慣れたら、俺も頑張って舐めてみるからさ」
それはなんか納得いかない……釣り合いが、とれないような気がする。
「……ダメか?」
「はい。それじゃあダメって言いたいです」
「そこをなんとか譲ってくれよ」
「……先輩をイかせた回数だけ、イかせてくれる以外にも、もうひとつ条件を付けても良いなら」
「条件か。条件次第だな……でも、良いぜ、言ってみろよ」
……ならば。
僕は、先輩に近付いて――顔を近づけて、そのまま迷わず、今度は自分から、先輩にキスを仕掛けると、先輩のべろを、僕のべろと絡めたり、僕の口の中に引き込んだりする。
先輩が、「う」、と呻いたのが聞こえたところで、口を離した――ぷはあと、僕と先輩の息が、重なる。
「僕がフェラをした後はこうやって、僕とキスして貰います」
「……うげー。まっず……、え、何この味……」
「先輩の精液ですよ。まだちょっと口に残ってる感じがする……」
「よくこんなのを口の中に入れてたなお前」
「問答無用で出したのは先輩でしょ……」
それに。
「僕の口の中に出さないって約束するんですから、こんな味がするのはその約束を先輩が破ったときだけですよ」
「まあ……確かに……?」
約束を守る限り、こんな目には先輩も会わずに済むのだ。当然僕も。
条件としては破格だと思う。
「わかった、その条件、飲んでやる。えーと、条件はだから、俺がイった回数だけ涼太をイかせる、フェラの後はキスをする。これでいいんだな?」
「はい。それなら、良いです」
「よし、決まりだ。勝手な事を言うけど、あれだ。上達してくれよ」
「それはまあ、やる以上、頑張りますけど……。先輩もちゃんと、僕のを舐める覚悟を決めて下さいね。いずれでいいので」
「……おう」
先輩はおちんちんをしまい、頷く。
今日はもう遅いからな、どのみちここまでだろう。
空き地を揃って出て、少し歩いて表通りへ――出たところで。
今のうちだな、と思う。
「……先輩」
「なんだよ」
「その……もう一つだけ」
「え、まだ条件付けるのか。さっき決めたばっかりだろ」
「違います。えっと、もう一つだけ、聞かなきゃいけない事があるんです」
「聞かなきゃいけない事……?」
そう。
これは聞かなきゃいけない事だ。
「なんだよ、改まって」
「その……。先輩、」
「うん」
「お名前は?」
「…………。えっと……。お名前って、あれだよな。名前。お前で言うところの橘髙涼太ってやつ」
「そうです」
先輩は、黙り込んだ。
そして信号が赤から青になり、言う。
「嘘だろ……、涼太、お前さ、俺の名前知らねえの……?」
「すいません……部長のお友達としてしか認識してなかったので……」
「言われてみれば……お前に名前で呼ばれたことねえな……」
先輩は幾分か、というか、結構なショックを受けている様子だった。
まあ……名前を知らない相手とキスをして、名前を知らない相手のおちんちんを舐めている僕のほうが実のところ大概だと、先輩もいずれは思うだろうけれど。
「佐藤だよ。佐藤脩吾」
「じゃあ……、佐藤先輩?」
「無難だけど、佐藤って多いんだよな……」
まあ……。
僕のクラスにもいるからな、佐藤さん。
女子だけど。
「脩吾って呼んでくれよ。そっちならそんなに被らねえから」
「……そうですね。じゃあ、脩吾先輩って呼びます」
ん、と先輩は満足げに頷くと、信号が青から赤になる。
見事に渡り損ねたな……。
「……で、信号待ちしてるってことはだ。涼太の家はあっちか」
「はい。……って、先輩はじゃあ、違うんですか?」
「ん。俺んち、向こうにいった所だからな」
向こう、と先輩が指さした方は、僕の家とは結構方角的に違う場所。
「じゃあ、ここからは別々ですか」
「そうだな。そうするか」
それが良いだろ、と先輩は三段活用を締めくくり、最後に僕の肩を寄せ、小声で言った。
「また明日……な」
「……はい」
それが別れの挨拶になって、一人になった帰り道。
歩くだけでべとべとに濡れたパンツが張り付いて、履き心地は最悪だったけど。
「…………」
そのパンツの状態こそがさっきまで、先輩と現実にえっちなことをしていた証拠だと思うと、こすれるおちんちんは熱を帯び始めていて。
……家に帰ったら、きっと僕は、さっきまでの事を思い出しながら、オナニーしちゃうんだろうな、と思った。
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冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
執着
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BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
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BL
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皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
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