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平凡
ついてくる
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ーーーーチリリリリーーーー
目覚ましを止め、また布団を被る。
1人暮らしを初めてから何度寝坊して1日を無駄にしたことだろうか。
「うわっ!」
夢から覚め、時間を見れば、もう15時だった。
「あー、寝すぎた」
まあ寝すぎたところで俺に問題は全くないのだけれど。
「腹減った」
俺は自炊を全くしないから近くのコンビニまで行くしかない。
髪の毛を多少直し、ジャージのまま近くのコンビニまで歩いていった。
「いらっしゃいませー」
こういう体たらくな見た目をしてしまっている時に限って可愛い店員さんがレジにいたりする。
やっぱり身なり整えてから来ればよかった。
なんて後悔するもののどうせあっちは俺の事なんかなんとも思っていないだろうから無駄な足掻きになるだけ。
そんなのださい。
なんて脳内で1人で話しながら弁当を手に取り、レジに並んだ。
「お待ちのお客様、こちらどうぞー」
裏から出てきたおじさん店員に呼ばれ、会計をすませて店を出た。
<にゃ~お>
「ん?」
また昨日と同じ場所で猫の鳴き声がした。
「あれ、お前昨日の?」
猫は詳しい訳じゃないから絶対だとは言いきれないけどそんな気がして近づいてみる。
逃げられるかと思ったけど、むしろ猫の方から近づいてきてくれた。
「足、もう大丈夫そうだな。よかった」
頭を撫でてその場を離れようと歩き出したのだけど、
<にゃ~お>
「ん?」
何故か猫は俺を追いかけてついてくる。
「腹減ってんのかな?」
きっとさっき温めてもらった弁当からいい匂いがしてるからだろう。
丁度鮭が入っている弁当だったから少し切りとって猫にあげてみた。
「食わないの?」
匂いを嗅ぐだけで一切食べようとはしない。
でもなんの動物も飼ってこなかった俺からすれば、こういう時どうするのが正解かぶっちゃけ分からない。
まあもとは野良猫だろうし、大丈夫だよな。
そう思い、その場から離れる。
それでもまだ猫はついてくる。
振り返れば悲しそうな瞳をこちらに向け、小さい歩幅で懸命についてくるその猫の姿が常にある。
どうしよう、このままついてこられても買う余裕なんかどこにも無いしな。
俺は歩くスピードを早め、 アパートの階段をダッシュで駆け上がり、振り返らずにそのまま自分の部屋に入った。
「懐かれちゃったのかな」
かわいそうだけど、ごめんね。
目覚ましを止め、また布団を被る。
1人暮らしを初めてから何度寝坊して1日を無駄にしたことだろうか。
「うわっ!」
夢から覚め、時間を見れば、もう15時だった。
「あー、寝すぎた」
まあ寝すぎたところで俺に問題は全くないのだけれど。
「腹減った」
俺は自炊を全くしないから近くのコンビニまで行くしかない。
髪の毛を多少直し、ジャージのまま近くのコンビニまで歩いていった。
「いらっしゃいませー」
こういう体たらくな見た目をしてしまっている時に限って可愛い店員さんがレジにいたりする。
やっぱり身なり整えてから来ればよかった。
なんて後悔するもののどうせあっちは俺の事なんかなんとも思っていないだろうから無駄な足掻きになるだけ。
そんなのださい。
なんて脳内で1人で話しながら弁当を手に取り、レジに並んだ。
「お待ちのお客様、こちらどうぞー」
裏から出てきたおじさん店員に呼ばれ、会計をすませて店を出た。
<にゃ~お>
「ん?」
また昨日と同じ場所で猫の鳴き声がした。
「あれ、お前昨日の?」
猫は詳しい訳じゃないから絶対だとは言いきれないけどそんな気がして近づいてみる。
逃げられるかと思ったけど、むしろ猫の方から近づいてきてくれた。
「足、もう大丈夫そうだな。よかった」
頭を撫でてその場を離れようと歩き出したのだけど、
<にゃ~お>
「ん?」
何故か猫は俺を追いかけてついてくる。
「腹減ってんのかな?」
きっとさっき温めてもらった弁当からいい匂いがしてるからだろう。
丁度鮭が入っている弁当だったから少し切りとって猫にあげてみた。
「食わないの?」
匂いを嗅ぐだけで一切食べようとはしない。
でもなんの動物も飼ってこなかった俺からすれば、こういう時どうするのが正解かぶっちゃけ分からない。
まあもとは野良猫だろうし、大丈夫だよな。
そう思い、その場から離れる。
それでもまだ猫はついてくる。
振り返れば悲しそうな瞳をこちらに向け、小さい歩幅で懸命についてくるその猫の姿が常にある。
どうしよう、このままついてこられても買う余裕なんかどこにも無いしな。
俺は歩くスピードを早め、 アパートの階段をダッシュで駆け上がり、振り返らずにそのまま自分の部屋に入った。
「懐かれちゃったのかな」
かわいそうだけど、ごめんね。
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