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「いいか! 貴様は国外追放だ‼︎ 覚悟しておくといい!」
私に向かって怒鳴り散らしている王子を横目に私は1人困惑していた。
前世って本当にあったの⁉︎ 本の中の出来事かと思ってたのに!
そして、今までの自分の所業を思い出してうんざりしていた。フレヤである私は王子が大好きだった。好きすぎて王子にちょっかいを出してみたり王子の恋人に嫌がらせをしたりとそれはもうやりたい放題していた。そして今そのツケが回ってきたわけなのだが……
「婚約破棄のショックで記憶思い出すなんて……記憶戻るの遅くすぎない⁉︎」
前世の記憶があったなら多分、私はこんな馬鹿王子なんかとっくのとうに投げ捨てていたと思う。物理的に。 ええ、柔道の背負い投げでこう……ポイッとね!
「おいお前! いくら俺が好きだと言っても公爵家の令嬢としてやっていいことと悪いことがあるだろう⁉︎ この豚!」
ポンコツ馬鹿王子のはずの王子が正論を行っている。
ほぇ~っと感心していた私だが、王子の顔を見てあることに気づく。
「もしかしてレオン様? クライ王国の王太子のレオン? そしてそちらのご令嬢はもしかしてユリア嬢?」
「そうだ! 今更なにを言っている⁉︎」
なんてこと⁉︎ 記憶を思い出した今、私はこの世界が前世の小説に酷似していることに気がついた。いや、絶対コレ小説の世界に転生したでしょ!
「つまり今は断罪の場面でその相手は私……あれ? 私の名前は……フレヤ……」
うっそーーっん⁉︎ ガチ?
「おい! フレヤを捕まえろ! 国外追放は身一つでしてやる‼︎ なにも準備させないように捕まえとけ!」
1人顔色を変えた私にいい気分になったのかめちゃくちゃな事を叫ぶ王子。
ちょっと待ってくれよ。無理だって! この太い図体は確かに数日間の断食には耐えられるかもだけど無理だって。デブには脂肪あるから大丈夫だろ? って思ってるでしょ⁉︎ そんなのでたらめよ! デブが動くにはその体重分のエネルギーが必要なんだからね⁉︎ 胃袋も大きいのよ‼︎
「そんな殺生な‼︎」
思わず叫んだけれどそれは王子にとっては逆効果だった。まあ、散々迷惑をかけられた相手にはやり返したいわな。うん、私も分かるよ。このふくよかなお嬢様に1日中くっつかれたんじゃあたまったもんじゃないわよね。
うんうんと1人諦めて納得していると私はがしりと両腕を4人の騎士様に捕まれ牢に連れて行かれたのだった。
普通は2人なんだろうけど私のこのふくよかな体を無理やり牢に連れて行くには2人では無理だと判断したようね。ええ、いい判断だと思うわよ。だって私多分体重150以上はあると思うから。
私に向かって怒鳴り散らしている王子を横目に私は1人困惑していた。
前世って本当にあったの⁉︎ 本の中の出来事かと思ってたのに!
そして、今までの自分の所業を思い出してうんざりしていた。フレヤである私は王子が大好きだった。好きすぎて王子にちょっかいを出してみたり王子の恋人に嫌がらせをしたりとそれはもうやりたい放題していた。そして今そのツケが回ってきたわけなのだが……
「婚約破棄のショックで記憶思い出すなんて……記憶戻るの遅くすぎない⁉︎」
前世の記憶があったなら多分、私はこんな馬鹿王子なんかとっくのとうに投げ捨てていたと思う。物理的に。 ええ、柔道の背負い投げでこう……ポイッとね!
「おいお前! いくら俺が好きだと言っても公爵家の令嬢としてやっていいことと悪いことがあるだろう⁉︎ この豚!」
ポンコツ馬鹿王子のはずの王子が正論を行っている。
ほぇ~っと感心していた私だが、王子の顔を見てあることに気づく。
「もしかしてレオン様? クライ王国の王太子のレオン? そしてそちらのご令嬢はもしかしてユリア嬢?」
「そうだ! 今更なにを言っている⁉︎」
なんてこと⁉︎ 記憶を思い出した今、私はこの世界が前世の小説に酷似していることに気がついた。いや、絶対コレ小説の世界に転生したでしょ!
「つまり今は断罪の場面でその相手は私……あれ? 私の名前は……フレヤ……」
うっそーーっん⁉︎ ガチ?
「おい! フレヤを捕まえろ! 国外追放は身一つでしてやる‼︎ なにも準備させないように捕まえとけ!」
1人顔色を変えた私にいい気分になったのかめちゃくちゃな事を叫ぶ王子。
ちょっと待ってくれよ。無理だって! この太い図体は確かに数日間の断食には耐えられるかもだけど無理だって。デブには脂肪あるから大丈夫だろ? って思ってるでしょ⁉︎ そんなのでたらめよ! デブが動くにはその体重分のエネルギーが必要なんだからね⁉︎ 胃袋も大きいのよ‼︎
「そんな殺生な‼︎」
思わず叫んだけれどそれは王子にとっては逆効果だった。まあ、散々迷惑をかけられた相手にはやり返したいわな。うん、私も分かるよ。このふくよかなお嬢様に1日中くっつかれたんじゃあたまったもんじゃないわよね。
うんうんと1人諦めて納得していると私はがしりと両腕を4人の騎士様に捕まれ牢に連れて行かれたのだった。
普通は2人なんだろうけど私のこのふくよかな体を無理やり牢に連れて行くには2人では無理だと判断したようね。ええ、いい判断だと思うわよ。だって私多分体重150以上はあると思うから。
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