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剣術トーナメント編
第46話 悪役令嬢 修羅場を迎える
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王女の誕生日パーティー依頼、ダリアは王宮に呼ばれることが多くなった。
最初、ダリアもアルベルトが呼んでいるのかと思っていたがどうやら違うらしい。
アルベルトに聞いてみても「自分は呼んでいない」と断言される。
不審に思いながら王宮内をアルベルトと歩いていると背後から「お兄様!」と可愛らしい怒鳴り声が聞こえる。
振り返ると真っ赤なふくれっ面で目にいっぱい涙を貯めたブランディーヌ王女が駆け寄ってきた。
「ぶ、ブラン!なんだ大きな声を出して。」
「お兄様の意地悪!ダリアはわたくしが呼んだのに!なぜお兄様の元へ行くのですか!」
「な、何が意地悪だ!こいつが勝手に勘違いして俺様の元に来たんだ!」
王宮内の廊下で天下の兄妹喧嘩を始めた2人に苦笑いを浮かべながら「まぁまぁ」と在り来りな仲裁をするダリア。
「おい!元はと言えばお前が俺の元になんか来るから!」
「いつもは来いとおっしゃるでは無いですか。」
「うるさい!」
「な、なんでお兄様がダリアを呼ぶのですか!」
余計に話がややこしくなったのを悟ったダリアはひざまづき王女の手を取ると優しくキスを落として挨拶をする。
「麗しい王女妃殿下にご挨拶を。誰が私を呼んだのかは伏せられておりまして、妃殿下がお呼びとは知らずにご無礼を。」
たちまち顔を赤くしながら照れくさそうに身をよじる。
「俺にはこんなに優しくなかったな。」
「男がそんなことでネチネチ言うものでは無いですよ。」
「お兄様、従者の方が、、、」
「ダリア様ぁ~ごきげんよう!」
3人が揉めているとヒナとアルマがやってきて不穏な空気にダリアはあたまを抱える。
「ダリア、この方々は?」
アルマとヒナを睨みつけながら質問するブランディーヌ王女にダリアが2人を紹介する。
「こちらはアルマ・デミウド公爵令嬢、そしてこちらは私の妹 ヒナにございます。」
微妙な空気の中ブランディーヌ王女はダリアの腕にしがみつき、離そうとしなかった。
「ブランディーヌ王女妃殿下にご挨拶申し上げます。ダリア・クロウリーの妹、ヒナ・クロウリーにございます。」
「王女妃殿下、アルマ・デミウドにございます。先日のパーティーでは素晴らしいドレスをお召になられてましたね。」
「どうもっ」
少女3人による睨み合いの最中そんな様子を見ながらアルベルトがダリアに耳打ちした。
「お前、この間のパーティーで何したんだよ。」
「私が何かしたと思うかい?でもまぁデミウド公爵令嬢は私から目を離すなと父親にでも言われてるのだろうね。」
「色々あるなお前たちは。」
「他人事かい?王子の立場の方が何かと厄介だろ。それこそ貴族が介入してきて派閥はもう完璧に出来上がっていると聞くよ。」
「王位継承か、、、そんなもの。」
アルベルトの言葉にどこか引っ掛かりを覚えたダリアは短く息を吐くとアルベルトの肩に手を置いて優しく声をかける。
「婚約解消しようとは言ったが別に君の敵になろうとしている訳じゃないんだ。少しくらい頼ってくれてもいいんじゃないか?こう見えてアストルム騎士団の団長だぞ?」
(元はと言えばこのアルベルトと敵対してしまったから処刑エンドが生まれたんだ。別に婚約解消は恋敵として見られないため。ここで別の意味で敵対してしまったら婚約解消を申し込んだ意味が無いな。)
アルベルトはダリアの言葉にフッと笑いながら「なんだそれ」と言葉をこぼす。
𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭🌌
最初、ダリアもアルベルトが呼んでいるのかと思っていたがどうやら違うらしい。
アルベルトに聞いてみても「自分は呼んでいない」と断言される。
不審に思いながら王宮内をアルベルトと歩いていると背後から「お兄様!」と可愛らしい怒鳴り声が聞こえる。
振り返ると真っ赤なふくれっ面で目にいっぱい涙を貯めたブランディーヌ王女が駆け寄ってきた。
「ぶ、ブラン!なんだ大きな声を出して。」
「お兄様の意地悪!ダリアはわたくしが呼んだのに!なぜお兄様の元へ行くのですか!」
「な、何が意地悪だ!こいつが勝手に勘違いして俺様の元に来たんだ!」
王宮内の廊下で天下の兄妹喧嘩を始めた2人に苦笑いを浮かべながら「まぁまぁ」と在り来りな仲裁をするダリア。
「おい!元はと言えばお前が俺の元になんか来るから!」
「いつもは来いとおっしゃるでは無いですか。」
「うるさい!」
「な、なんでお兄様がダリアを呼ぶのですか!」
余計に話がややこしくなったのを悟ったダリアはひざまづき王女の手を取ると優しくキスを落として挨拶をする。
「麗しい王女妃殿下にご挨拶を。誰が私を呼んだのかは伏せられておりまして、妃殿下がお呼びとは知らずにご無礼を。」
たちまち顔を赤くしながら照れくさそうに身をよじる。
「俺にはこんなに優しくなかったな。」
「男がそんなことでネチネチ言うものでは無いですよ。」
「お兄様、従者の方が、、、」
「ダリア様ぁ~ごきげんよう!」
3人が揉めているとヒナとアルマがやってきて不穏な空気にダリアはあたまを抱える。
「ダリア、この方々は?」
アルマとヒナを睨みつけながら質問するブランディーヌ王女にダリアが2人を紹介する。
「こちらはアルマ・デミウド公爵令嬢、そしてこちらは私の妹 ヒナにございます。」
微妙な空気の中ブランディーヌ王女はダリアの腕にしがみつき、離そうとしなかった。
「ブランディーヌ王女妃殿下にご挨拶申し上げます。ダリア・クロウリーの妹、ヒナ・クロウリーにございます。」
「王女妃殿下、アルマ・デミウドにございます。先日のパーティーでは素晴らしいドレスをお召になられてましたね。」
「どうもっ」
少女3人による睨み合いの最中そんな様子を見ながらアルベルトがダリアに耳打ちした。
「お前、この間のパーティーで何したんだよ。」
「私が何かしたと思うかい?でもまぁデミウド公爵令嬢は私から目を離すなと父親にでも言われてるのだろうね。」
「色々あるなお前たちは。」
「他人事かい?王子の立場の方が何かと厄介だろ。それこそ貴族が介入してきて派閥はもう完璧に出来上がっていると聞くよ。」
「王位継承か、、、そんなもの。」
アルベルトの言葉にどこか引っ掛かりを覚えたダリアは短く息を吐くとアルベルトの肩に手を置いて優しく声をかける。
「婚約解消しようとは言ったが別に君の敵になろうとしている訳じゃないんだ。少しくらい頼ってくれてもいいんじゃないか?こう見えてアストルム騎士団の団長だぞ?」
(元はと言えばこのアルベルトと敵対してしまったから処刑エンドが生まれたんだ。別に婚約解消は恋敵として見られないため。ここで別の意味で敵対してしまったら婚約解消を申し込んだ意味が無いな。)
アルベルトはダリアの言葉にフッと笑いながら「なんだそれ」と言葉をこぼす。
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