32 / 170
『ルベル』
しおりを挟む55階層のコカトリスも倒したし、60階層まで行くことにした。
「またRPGですか?」
「だってこれが楽なんだからしょうがないだろ」
罠を避けながら並んで歩いている。
罠が多いのもあるがモンスターが少ない。
やはりここはローグなんかの斥候がいないと進めないよな。
なんとか60階層のボス部屋にたどり着く、がここはどんなボスだ?ハルカに情報を聞いとけばよかった。
「よし、いくぞ!」
「「「「おう」」」」
扉を開けるとサラマンダーだ!
「火に気をつけろよ!」
「おっけ!いくぞ!」
体長5メートルほどの火を吐くトカゲだな!
「オラァ!」
シオンがぶつかると、すかさずカエデが首を切ろうと上段から振り下ろすが、避けて2人に体当たりをする。
「ヒール!姉ちゃん気をつけろ!」
「サンキュー!」
2人にヒールを放つモクレン。
俺も死角から攻撃する。
「ウォーターランス!」
「おっ!嫌がってるぞ!」
暴れるサラマンダーに、
「ウォーターアロー!!」
水を嫌って避けて火を吐いてくるが、シオンが盾でガードする。
「あっづ!!」
とシオンは盾を落としてしまう。
「『斬撃』!!」
カエデが『斬撃』を使い尻尾が切れたサラマンダーは動きが鈍る。
「一撃死!!」
俺がちょうど真上から雷鳴の短剣を頭に突き刺すと光になってドロップへと変わる。
「よし!」
大きな魔石と知識の種、サラマンダーの皮をドロップした。
宝箱にはまた罠があり、俺が開けると火焔剣が出てきた。
「よっしゃ!!俺のだぜー」
と喜ぶカエデ。
とりあえずみんなほっとしたな。
火焔茸があったので摘んでいると、みんなが呼んでいるのでそちらに向かう。モノリスで帰ろうと言うことだったが素材回収を手伝ってもらい、帰ることにする。
「よし、帰るぞ」
10階層に戻り、上に上がっていく。
改札を抜けるとようやく一息ついて更衣室でシャワーを浴びて着替える。
そして俺の分を抜いて換金すると4人で分ける。
「よし!飯に行くか!」
今は夕方だからちょうどいいだろ!
「焼肉いこうぜ!」
「えー!しゃぶしゃぶがいい」
と言うことでしゃぶしゃぶに決定!
タクシーで向かい、
「カンパーイ!」
カレンはジュースだがそれでもいいようだな。
「カァー!美味いね!」
「ビールなんて苦いだけでしょ?」
「カレンもわかるって!20歳になればね!」
「そうそう!」
「それより60階層までやっと行けたね!」
「だな!ヤトが来ないからだぞ?」
「それは悪いと思ってるよ」
「次はどうする?」
「他の場所にも行ってみたいな!」
とモクレンが言うと、みんなネットで検索しだす。
「代官山とか?」
「渋谷は?楽そうだけど」
肉が来て肉を鍋に入れながらみんなしゃべっている。
「ヤトはどうするの?」
「んー、少し休みかな」
「えー、また?」
「『プライド』にも卸さないといけないからな」
「まぁ、しょうがないか」
「鑑定ゴーグルはモクレンに渡しとくから素材があったら摘んどいてくれよ!」
「わかったよ」
とモクレンは鑑定ゴーグルが気に入ったのか首から下げている。
たらふく食べてようやく落ち着いたようで、あとは帰るだけなのだが、
「そろそろ名前つけようよ!」
「だな!パーティー名は重要だぞ!」
とカレンとカエデが言い出す。
「なんでつけてなかったの?」
「いいのが浮かばないんだよ」
「ニアンは?」
と、シオンが提案する。
「どう言う意味?」
「時代かな?ほら18から31までいるし」
「うーん、ちょっとちがうかな?」
「じゃあ、ルベルは?」
「赤い?」
「そうそう、火魔法だし、姉ちゃんも髪赤いし、チームカラー的な?」
「うん、いいんじゃない?」
「じゃあルベルで!」
と言うことで『ルベル』に決まったようだな。
錬金術でも三段階目が昇華、赤化ってどこかで聞いたな。
その前が黒化、白化だったような。
まぁ、『ルベル』ならカッコいいしいいんじゃないかな?
「んじゃ、明日登録してくるからね!」
「ん?パーティー名って登録するのか?」
ギルドかなんかに?
「当たり前でしょ?だから明日は来てよね?」
「んー、そのあとは解散?」
「そうね、今回長かったしね」
「ならいくわ」
と言うことでここで解散して帰る。
歩いて帰るのもいいもんだな。
もう春も近いし。
街をフラフラ歩いていると、
「ざっけんな馬鹿野郎!冒険者がそんなに偉いんか!!」
「聞いた声だな」
見ると猿渡が飲んだくれてくだを巻いている。
「あ?ざけんなコラ!オメェから喧嘩売ってきたんだろ!」
「あんだと!お前がぶつかってきたからだろうが!」
若い奴らに囲まれている。
「はぁ、そこらへんにしとけ」
「あ?おっさんも仲間か?」
「違うけど見てて可哀想でな」
「…まぁ、そうだな、おっさんに感謝しろよ!」
と去って行く若い男達。
ちゃんと話が通じるっていいな。
「て、てめぇ、河地!お前のせいで!」
「はぁ、今度は俺かよ」
“ゴッ!”
と後ろから殴られ気絶する猿渡。
「おっさんに当たるのは違うだろ!」
とさっきの若いのだ。
「おう、ありがとう」
「んじゃな!」
警察が来て猿渡だけ連れて行かれたのでまぁ、いいだろ。
「俺も『ガチャ』がなかったらあんなふうになってたかもな」
しみじみ思う。
帰り着くとビールを出してテレビを見る。
はぁ、今回はなかなかハードだったなぁ。
とテレビを見ながら寝落ちした。
248
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
神々のダンジョン~チートスキル【アイテムボックス】と【鑑定】でアラフォーおっさんは成り上がる~
葵はるか
ファンタジー
「少子化で、八百万の神々の力が衰えるどころか滅亡しそうです! ですので、氷河期世代を救います!」
国会に突如、降臨した絶世の美少女である天照大御神は、氷河期世代を救うために日本中に日本人専用のダンジョンを作りだすことを宣言するのであった。
会社に一方的にクビにされた佐藤和也も、日本中に発生したダンジョンへ生活の糧を得るために潜ることになったのであった。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。
アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚…
スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。
いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて…
気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。
愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。
生きていればいつかは幼馴染達とまた会える!
愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」
「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」
幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。
愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。
はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる