ガチャから始まる錬金ライフ

盾乃あに

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歓迎会


 カレン達が入って来てソファーに座りきれないな。
 サッと椅子を持って来てくれる如月は、会釈をしてまた持ち場に戻る。
「んじゃ、カレン以外を紹介するよ。シオンは騎士にカエデは剣士、モクレンは回復に魔法だな」
「私はロードナイトでカエデはクルセイダーだ」
 とシオン、わざわざ言い直さなくてもいいのにな。

「はいはい、んでこっちがスナイパーのアーシャだ」
 アーシャは立ち上がり、
「アーシャと言う、よろしく頼む!」
「よろしく!」
「『ルベル』に入るんだね」
「『ルベル』?」
「俺らパーティーの名前だよ」
 モクレンが意味まで教える。

「赤か、いいな」
「んじゃアーシャも入ったことだし、どっかで歓迎会しようよ!」
「ん?ダンジョンは?」
「いいよ、ヤトが連れて来たんでしょ?なら大丈夫」
「…信頼されてるな」
「ん?信頼?違うよ、確認なんて後でできるから歓迎会したいだけだろ?」
「あったりー!」
 やっぱりかよ、まぁ、こんな感じがいいんだけどな。

 それにしても今はまだ昼だろ?
「どこでやるんだよ?」
「そうね、私はもう学校もないし、でもお酒飲めないからなぁ」
「ん?いつの間に学校辞めたんだ?」
「ちゃんと卒業したの!今何月だと思ってるのよ!」
 まだカレンは学生だと思い込んでたが、よくみると化粧してるし、そうかぁ。

「ヤトの家は?」
「ばっか!こんな人数だと」
「大丈夫でしょ?」 
 とカレンが言うが、
「迷惑だ!」
「決定!ヤトの家!」
 結局押し切られて俺の家になった。
 カエデ、シオン、カレンは初めてくるのでそりゃ楽しそうだわ。

 色々と買い込んで俺の家に来る。
「はぁ、最悪だな」
「へぇ、いいとこ住んでるじゃないの!」
「オートロックだ!早く開けてよ!」
「うるさい!静かにしてくれよ?」
 大人6人だからな。本当に静かにしろよな!

「ここだ。入ってくれ」
「おっ邪魔しまーす!」
「黙って入れよ!」
「あはは」
 モクレンは苦笑いだな。

「うぉー!綺麗にしてある!それになんか大人!」
「ソファーがデカい!、部屋広いし!」
「こっちにデカい壺がある!!」
「だー!それは練金釜だ!後そっちには入るなよ!」
「フリ?」
「フリじゃねーよ!いいから座れ!」
 とカエデ達は騒ぐ騒ぐ。

「じゃ、アーシャの加入にカンパーイ」
「「「カンパーイ」」」
「これがこっちの伝統か?」
「違うぞ?宅飲みで歓迎会なんか普通やらん!」
 アーシャはビールを飲みながら俺に聞く。
「いいじゃん!テレビつけよ!」
「あ!『ブルーオーシャン』だ!」
 と変な盛り上がり方だな。
 ピザを買って来たからピザを食いながらみんなで駄弁る。

「あ、オークションは頼んだからな?取り消しは無しだぞ?」
「いいよー!今回は5人で分けるのよね?」
「そうだ、まぁ、スキルボールの『鑑定』だけだがな」
「あ!またなんか出したの?なに!?」
「まぁ色々だな。その日のお楽しみだ」
「えー!欲しいやつかもしれないじゃん!」
「高くて買えないぞ?」
「ぶーー!」
 とブーブー言いやがる。

「あ、アーシャはスナイパーなんだよね?武器は?」
「これだけど」
 と使い込んだ弓を取り出す。
「ヤト?弓はないの?」
「んー、あったかな?お、大鷲の剛弓と妖精の弓だな」
「絶対妖精の弓でしょ?」
「うっ…く、そう見たいね」
 大鷲の剛弓を引こうとしたが無理だった様だ。
「矢は必要ないようだな。弓を弾くと魔力の矢が出来るみたいだ」
「そうなの?」
 と弓を弾こうととする。
「今引くなよ!矢が出ちゃうからな!!」
「分かった、…ありがとう」
 と妖精の弓を大事に棚の上に置いておく。

 それから時間は過ぎてようやく居酒屋が開く時間帯だ。
「よし!移るぞ!」
「えー!ここでいいよ!」
「んなこといって寝る気だろ!ほら起きて行くぞ!」
 と全員でタクシーを2台呼んで居酒屋に行く。
「「「カンパーイ」」」
 とシオンとカレン、モクレンにアーシャと俺は大丈夫だが、特攻隊長のカエデは寝てしまっている。

「ヤトは彼女は?」
「ん?昔はいたぞ?」
「そうなんだ!今は?」
「ここで飲んでるんだ、いる訳ないだろ?」
 それにおっさんだ、嫁がいてもおかしくないだろ。

「顔もまあまあで金持ってるなんて良い物件だと思うけどなぁ」
「あ!変な趣味があるとか?」
「あるか!やめろ!俺を詮索するな!」
「あはははは!」

 夜になり、ようやくまったりして来たので帰ることにする。
「おら、タクシーに乗れ!」
「うーっす!では!またのー!」
「あぁ、またな!」
 カレンがカエデの家を知っていてよかった。
 次のタクシーにシオンとモクレンが乗る。
「あれ?アーシャは?」
「こっから近いから送って行くよ」
「送り狼にならないでよね?」
「なるか!じゃーな!」
「お疲れ様!」
 モクレンだけは分かってくれた様だな。

「今日はありがとう」
「いや、あいつらがしたかったからしょうがない」

 月が綺麗だなぁと見ながら歩く。

「私は初めてこんなことをした」
「ん?軍隊ではなかったのか?」
「そうだな、なかった」
「んじゃ最初のテンションは作ってたのか」
 最初からこんなしゃべり方じゃなかったからな。
「そうだ」
「まぁこれからゆっくりしていけば良い」
「そうか…そうだな」
 まぁ、いまは笑えないかもしれないが、そのうち笑える様になるさ。

 アーシャを送って、俺も家に帰ると、
「…汚い…ちゃんと掃除してけよな!」
 しょうがないので酔って気分がいいのに掃除から始める。

 ようやく落ち着いて飲める。

 スマホが鳴る。
「もしもし?」
『あ、河地様、如月です』
「おう、どうしたんだ?」
『それが『黒い宝石』から連絡がありまして』
「何それ?」
『S級パーティーの名前ですね』
「へぇ、『黒い宝石』ね」
『よければ河地様に会いたいと』
 また如月に言うなよな…

「んー、明日ね!分かった」
『ありがとうございます。明日の午後に来るそうなのでよろしくお願いします』
「あ、他のS級パーティーの名前って分かる?」
『はい、『グリード』『黄金騎士』『バード』ですね』
「分かった!覚えておくよ!」
『はい!では明日お待ちしております』
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