44 / 170
オークション2
しおりを挟む約二週間、陽気な季節になってきた。
俺はいつもの調子でダンジョンにいったり、ガチャをしてみたり、あとはカエデのために剣も作ったな。
『プライド』ではいつもの様に如月にポーションを卸してるが、なかなか海外からも大量の注文が来ている様だ。
俺もそれに応えたいが、いかんせん素材が必要だからな!
で、ようやくオークションの開催日となった訳だが、この前の様に横浜まで行かなければいけない。
「如月、悪いな!」
「いいえ、運転手もウチのものですし、『ブルーオーシャン』みたいな車ではないですけどね」
レンタカーを借りて俺らを横浜まで連れて行ってくれる。
みんなドレスにスーツを着ているから別人の様だし車の中は異様な雰囲気だな。
「レッツゴー!」
カエデはいつもの様だが真っ赤なドレスを着ている。
シオンは紫に赤が差し色になったドレス。
カレンも白に赤い靴と赤をどこかに入れている。
アーシャはレディーススーツだが靴とピアスは赤色。
俺もネクタイピンとピアスは赤だ。
モクレンも赤いネクタイで決めている。
まぁ、1時間くらいのドライブだ。
ホテルに着くと案内されてまたプライベートルームだ。
ここで商品の受け渡しをする。
「では、これでよろしくお願いします」
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
と厳重な箱に入れて持って行った。
「なぁ、テントを出してよかったのか?」
「まぁ、新しいテントはまた今度な!」
とまだ見せていないマジックテントを見たらビックリするだろうとニヤニヤしてしまうな。
「それにしても出し過ぎじゃない?」
「まぁ。オークションだしいいだろ?」
「んー、ヤトがいいならいいけどさ」
「ヤトはどこでこんなにスキルボールを」
「アーシャ、考えない様にしようか」
「あ、あぁ」
とモクレンに言われて考えない様にするアーシャ。
「さぁ、始まるぞ!」
最初はツボや掛け軸などだが、いいのかわからないのでスルーだ。
最後の方にやっと俺のが来た。
まずはマジックテント、中をカメラが入っていきモニターに映し出されると驚き、歓声が聞こえる。
ふと視線が合ったのは『黒い宝石』の斥候の岩井だった。
笑っているので頭を下げる。
結局は2億で『黒い宝石』が買い上げた。
次はスキルボール、しかも五歳若返ると言う副作用付きだ。
『騎士』からオークションにかけられる。
どんどん上がっていくと2人のおばさまが取り合っていた。
やはり女の人は年齢を気にするのだろう。
息切れする様な接戦の末、最後に少しふくよかなおばさまが勝っていた。
次もあるのにと、弓師は今度もさっきのおばさま達が!?何故一個で我慢できないのか?
それだけ十歳と言う年齢はお金じゃ買えないのか?いや、買えるから戦っているようだ。
流石にふくよかなおばさまは負けて、もう1人のおばさまが購入した。
男達は拍手で2人を見送った。
次は普通のスキルボールだが、『回復』だ。
このスキルボールは素早く決まった。
スマートな男性が10億を出して直ぐに決まった。
みんなラストにかけているのだろう。
ラストはスキルボール『鑑定』。
誰もがアメリカが買うと思っていたが、ロシアがそれをぶち壊してアメリカを抑えて勝った。
それだけ錬金術のときが悔やまれたのだろう。
それとも素材を卸す代わりに錬金術を要求するのかもしれないな。
まぁ、鑑定ゴーグルの存在が出回れば最悪戦争?…まさかね?
と横を見てみると金勘定している4人がいた。
「私、ダンジョン辞めようかな?」
「カレン!まだよ!またスキルボールがでたら」
「そ、そうね!また出たら」
「と言うかどんだけ儲かってるのよ!」
と俺に向かってきた。
「そうよ!いつも居酒屋ばっかりで!」
「たまには高級なとこ奢れよな!」
「ん?焼肉にしゃぶしゃぶもいったろ?」
連れて行ってないわけじゃない。
「「「そー言うのじゃない!!」」」
「姉ちゃん?ヤトのお金だからね?それにみんなもお金持ちになるでしょ?」
とモクレンが言うと、
何を買おうかと悩んでいる3人がいた。
「『黒い宝石』の皆さんが来てます」
「はい」
「あんたまだ持ってるんじゃないの?」
「あはは、マジックテントなんてものがあるとはな!」
「驚いたよ!あとはスキルボールな!」
「五歳若返るってどう言うこと?」
みんないっぺんに喋ってわけわからなくなってる。
「S級パーティーにはピッタリのテントじゃないですか?」
「そ、そうね!」
「やるねぇ、ヤトはうちに入らないか?」
「いや、これでもリーダーなんでね」
「そうか、じゃー、これで!」
「はい、ありがとうございました」
「じゃあね!」
と嵐の様に去って行った。
「さて、帰ろうか?」
「「「「はい」」」」
ようやく帰れると車に乗り込み発進して直ぐに横から車が衝突してくる。
俺たちは回転する車の中でシートベルトを素早く切って戦闘体制になる。
狭い車の中で如月が怪我をしているのをすぐにポーションを飲ませ、運転手にも飲ませる。
他のみんなは外に出ていたので俺も外に出ると、
「アジーンか…」
「悪いがここで死んでもらう!」
「それは無理だな、レベル差まではわからないか?」
それぞれがウェポンリングをつけているので武器を出して死なない程度に攻撃する。
「それではまだ俺は殺せないぞ!」
「殺すつもりはないからな!」
太ももに雷鳴の短剣を指して痺れさせると倒れるアジーン。
「殺せ!出ないとまた現れるぞ!」
「お前がそれでいいならそうしてる!」
横に避けるとアーシャがいた。
「アジーン…」
「俺には仲間の仲間は殺せない!」
「…」
涙を流すアジーン。
何とか立ち上がる。
「おい、またな」
「…あぁ、またな」
“ダーン”
と撃たれるアジーンに上級ポーションを直ぐにぶっかける!
撃った方を見ると人が倒れ落ちて行くところだった。
アーシャがアジーンを撃った相手を倒したようだ、弓をゆっくり下ろす。
230
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
神々のダンジョン~チートスキル【アイテムボックス】と【鑑定】でアラフォーおっさんは成り上がる~
葵はるか
ファンタジー
「少子化で、八百万の神々の力が衰えるどころか滅亡しそうです! ですので、氷河期世代を救います!」
国会に突如、降臨した絶世の美少女である天照大御神は、氷河期世代を救うために日本中に日本人専用のダンジョンを作りだすことを宣言するのであった。
会社に一方的にクビにされた佐藤和也も、日本中に発生したダンジョンへ生活の糧を得るために潜ることになったのであった。
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
【完結】不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。
日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。
フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ!
フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。
美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。
しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。
最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる