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連載
オークション2
約二週間、陽気な季節になってきた。
俺はいつもの調子でダンジョンにいったり、ガチャをしてみたり、あとはカエデのために剣も作ったな。
『プライド』ではいつもの様に如月にポーションを卸してるが、なかなか海外からも大量の注文が来ている様だ。
俺もそれに応えたいが、いかんせん素材が必要だからな!
で、ようやくオークションの開催日となった訳だが、この前の様に横浜まで行かなければいけない。
「如月、悪いな!」
「いいえ、運転手もウチのものですし、『ブルーオーシャン』みたいな車ではないですけどね」
レンタカーを借りて俺らを横浜まで連れて行ってくれる。
みんなドレスにスーツを着ているから別人の様だし車の中は異様な雰囲気だな。
「レッツゴー!」
カエデはいつもの様だが真っ赤なドレスを着ている。
シオンは紫に赤が差し色になったドレス。
カレンも白に赤い靴と赤をどこかに入れている。
アーシャはレディーススーツだが靴とピアスは赤色。
俺もネクタイピンとピアスは赤だ。
モクレンも赤いネクタイで決めている。
まぁ、1時間くらいのドライブだ。
ホテルに着くと案内されてまたプライベートルームだ。
ここで商品の受け渡しをする。
「では、これでよろしくお願いします」
「はい!こちらこそよろしくお願いします!」
と厳重な箱に入れて持って行った。
「なぁ、テントを出してよかったのか?」
「まぁ、新しいテントはまた今度な!」
とまだ見せていないマジックテントを見たらビックリするだろうとニヤニヤしてしまうな。
「それにしても出し過ぎじゃない?」
「まぁ。オークションだしいいだろ?」
「んー、ヤトがいいならいいけどさ」
「ヤトはどこでこんなにスキルボールを」
「アーシャ、考えない様にしようか」
「あ、あぁ」
とモクレンに言われて考えない様にするアーシャ。
「さぁ、始まるぞ!」
最初はツボや掛け軸などだが、いいのかわからないのでスルーだ。
最後の方にやっと俺のが来た。
まずはマジックテント、中をカメラが入っていきモニターに映し出されると驚き、歓声が聞こえる。
ふと視線が合ったのは『黒い宝石』の斥候の岩井だった。
笑っているので頭を下げる。
結局は2億で『黒い宝石』が買い上げた。
次はスキルボール、しかも五歳若返ると言う副作用付きだ。
『騎士』からオークションにかけられる。
どんどん上がっていくと2人のおばさまが取り合っていた。
やはり女の人は年齢を気にするのだろう。
息切れする様な接戦の末、最後に少しふくよかなおばさまが勝っていた。
次もあるのにと、弓師は今度もさっきのおばさま達が!?何故一個で我慢できないのか?
それだけ十歳と言う年齢はお金じゃ買えないのか?
いや、買えるから戦っているようだ。
流石にふくよかなおばさまは負けて、もう1人のおばさまが購入した。
男達は拍手で2人を見送った。
次は普通のスキルボールだが、『回復』だ。
このスキルボールは素早く決まった。
スマートな男性が10億を出して直ぐに決まった。
みんなラストにかけているのだろう。
ラストはスキルボール『鑑定』。
誰もがアメリカが買うと思っていたが、ロシアがそれをぶち壊してアメリカを抑えて勝った。
それだけ錬金術のときが悔やまれたのだろう。
それとも素材を卸す代わりに錬金術を要求するのかもしれないな。
まぁ、鑑定ゴーグルの存在が出回れば最悪戦争?…まさかね?
と横を見てみると金勘定している4人がいた。
「私、ダンジョン辞めようかな?」
「カレン!まだよ!またスキルボールがでたら」
「そ、そうね!また出たら」
「と言うかどんだけ儲かってるのよ!」
とシオンが俺に向かってきた。
「そうよ!いつも居酒屋ばっかりで!」
「たまには高級なとこ奢れよな!」
「ん?焼肉にしゃぶしゃぶもいったろ?」
シオンもカレンもカエデも、連れて行ってないわけじゃない。
「「「そー言うのじゃない!!」」」
「姉ちゃん?ヤトのお金だからね?それにみんなもお金持ちになるでしょ?」
とモクレンが言うと、
何を買おうかと悩んでいる3人がいた。
「『黒い宝石』の皆さんが来てます」
「はい」
「あんたまだ持ってるんじゃないの?」
「あはは、マジックテントなんてものがあるとはな!」
「驚いたよ!あとはスキルボールな!」
「五歳若返るってどう言うこと?」
みんないっぺんに喋ってわけわからなくなってる。
「S級パーティーにはピッタリのテントじゃないですか?」
「そ、そうね!」
「やるねぇ、ヤトはうちに入らないか?」
「いや、これでもリーダーなんでね」
「そうか、じゃー、これで!」
「はい、ありがとうございました」
「じゃあね!」
と嵐の様に去って行った。
「さて、帰ろうか?」
「「「「はい」」」」
ようやく帰れると車に乗り込み発進して直ぐに横から車が衝突してくる。
俺たちは回転する車の中でシートベルトを素早く切って戦闘体制になる。
狭い車の中で如月が怪我をしているのをすぐにポーションを飲ませ、運転手にも飲ませる。
他のみんなは外に出ていたので俺も外に出ると、
「アジーンか…」
「悪いがここで死んでもらう!」
「それは無理だな、レベル差まではわからないか?」
それぞれがウェポンリングをつけているので武器を出して死なない程度に攻撃する。
「それではまだ俺は殺せないぞ!」
「殺すつもりはないからな!」
太ももに雷鳴の短剣を指して痺れさせると倒れるアジーン。
「殺せ!出ないとまた現れるぞ!」
「お前がそれでいいならそうしてる!」
横に避けるとアーシャがいた。
「アジーン…」
「俺には仲間の仲間は殺せない!」
「…」
涙を流すアジーン。
何とか立ち上がる。
「おい、またな」
「…あぁ、またな」
“ダーン”
と撃たれるアジーンに上級ポーションを直ぐにぶっかける!
撃った方を見ると人が倒れ落ちて行くところだった。
アーシャがアジーンを撃った相手を倒したようだ、弓をゆっくり下ろす。
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