141 / 170
レベル上限上昇薬
しおりを挟むガーナに話を聞くためにヤトベースに降りると、
「あれ?『黄金騎士』じゃないか」
そこにはS級パーティーの『黄金騎士』が普段着でいた。
「もうできたか?新しいクロスは?」
「あ…忘れてたよ」
「なんだよー!忘れないでくれよー!」
「悪いな、結構忙しかったんだ」
「あぁ、大暴走もあったしな。ここは大丈夫だったんだろ?」
「まぁな」
あの時は辛かったなぁ。
「そうだな、北海道も酷かったか?」
「まあな、なんとかなって良かったがな」
あの時の魔王はツクヨ達と倒したし、ダンジョンリングも持ってるしな!
「で?いまのアーマーじゃダメなのか?」
「いや、予備が欲しい!今度は飾れる予備がいいな!」
「漫画の見過ぎだろ?そんなの作れる気がしないよ」
「設計図も書いてもらったんだ!これでいいだろ?」
設計図を見るとやはりあの漫画だな。
「この通り作るぞ?いいんだな?」
「やった!ありがとう!」
ヤトベースに入るとストーブの前にミライとメグミとガーナがいた。
「あ、ヤトさん。あったかいですよ?」
「みかんが美味しいねぇ」
と和んでいる。
「『黄金騎士』のみんなは一旦帰ってくれるか?この通り作っておくから」
「わかった!よろしく頼む!」
とタクシーに乗って帰って行った。
「ガーナ、ちょっといいか?」
「はいよ、なんだい?」
「レベルを上げるのに限界突破薬を使ったんだが」
「は?レベル上限上昇薬じゃなくてかい?だから仙人クラスに上がったのかい」
ガーナが言うにはあれは人間の限界を突破するから普通は使わないらしい。
「またやっちまったな」
「レベル上限上昇薬ならあげた本に書いてあるだろ?」
「見てなかった。はぁ、まぁしょうがないか」
人間辞めたことは諦めよう。
諦めて魔法鍛治で『黄金騎士』が置いてった設計図通りに作っていくが、フィットの魔法は必ずいるなぁ。あとは消音と防寒か。
オリハルコンも作りながらだから時間はかかったがなんとかできた5体をみると、箱も作らなきゃならない気がするがそれはいいだろ。
あいつらは第七感でも目覚めたのか?
『黄金騎士』の金丸に連絡して取りに来させる。
と、レベル上限上昇薬も作っておくか。
・レベル上限上昇薬…レーベの葉×2+紫貨+新聖水
とまぁ、今のS級冒険者分を作って置く。
「で、できたのか!ふおぉぉぉぉぉ!!」
「あのな、これ結構ガバガバな設計図だぞ?」
「わ、わたしのクロス!」
「俺のユニコォォォン!!」
と話を聞いてないな。
みんなスマホを構えて撮っているが、
「支払いよろしくな!」
「あぁ!如月を呼んであるから!」
「ん?」
あ、いた?
黄金鎧をスマホで舐めるように撮っている。
「い、いやぁ、童心に帰りますね」
「お前の店にも置くか?」
「いいんですか?!」
「いや、やめておこう。これは『黄金騎士』のものだしな」
「…ですね」
喜んでいるみんなから金を受け取ると。
「みんなレベルを教えてくれるか?」
「ん?99だが?」
「やっぱりな、これやるから飲んでみな」
「なんだこれ?錠剤?」
「まぁいいからと飲めよ」
と飲ませると。
「ん?おぉ、なんか体が軽いぞ!」
「あ!レベルが100超えてる!」
とみんな溜まった経験値でレベルが上がったらしい。
・金丸 Lv115
・七沢 Lv118
・山岡 Lv120
・池沼 Lv111
・窪地 Lv112
となったみたいだ。
「また上がらなくなったらきてくれよな」
「わかった!この薬の値段は?」
「いいよ、お試しだったからな」
「俺らで試すなよ!?」
「あはは、レベルが上がったんだいいじゃないか!」
と戯れていると、ガーナがやってくると、
「レベル上限上昇薬は一回だよ?それ以上飲んでも効きゃしない」
「え、そうなのか。だってさ、レベルが止まったらそこが上限だな」
残念だったな。
「分かったよ」
と収納の腕輪に鎧を入れると、
「いい買い物ができたよ!」
「本当にもう作んないからな?」
「また作ってくれよ!んじゃ」
と帰って行った。
『にゃんだか、テンも欲しくなって来たにゃ』
「変なのに影響されるなよ?」
『テンにゃら、猫型のクロス…」
「作らないっての!」
ほんとに悪影響だな。
翌日、如月に言って他のS級パーティーにもレベル上限上昇薬を送ってもらった。
もちろんカレン達にもやってある。
人のレベルは何故99なのだろうか?
魔人…ツクヨ達はたぶんまだ高いと思う。
それが何を基準に作られたのかわからないが、神の知る所…錬金術は神を超えるか。
『ニャーに考えテンにゃ?』
「べつに、テンも悩みくらいあるだろ?」
『うーん、今日のおやつはカツオにするかササミにするかにゃ?』
「そうだな、そう言うことだ」
ヤトベースの椅子に座ってコーヒーを飲む。
ガーナがやって来てコーヒーを淹れてやる。
「なんだい?何か言いたそうだねぇ?」
「仙人クラスのレベル上限は?」
「あはは、わからないねぇ」
「わからない?」
「私のレベルは239さね、そこから上がるかもしれないしねぇ」
「…そうか、人間辞めてんな?」
「そうさねぇ、死ぬ時は死ぬけど生きたいだけ生きればいいさね」
コーヒーを一口飲んで、
「そうだな」
限界突破薬を飲んでしまったものは仕方がないか。
201
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
神々のダンジョン~チートスキル【アイテムボックス】と【鑑定】でアラフォーおっさんは成り上がる~
葵はるか
ファンタジー
「少子化で、八百万の神々の力が衰えるどころか滅亡しそうです! ですので、氷河期世代を救います!」
国会に突如、降臨した絶世の美少女である天照大御神は、氷河期世代を救うために日本中に日本人専用のダンジョンを作りだすことを宣言するのであった。
会社に一方的にクビにされた佐藤和也も、日本中に発生したダンジョンへ生活の糧を得るために潜ることになったのであった。
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
【完結】不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。
日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。
フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ!
フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。
美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。
しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。
最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる