合成師

盾乃あに

文字の大きさ
10 / 79

日曜日

しおりを挟む

「あー、サッパリしたな」
 洗濯をし、掃除機をかけ、久しぶりに家の掃除をする。
 ちょうど資源の日だったので空き缶を近くのコンテナに捨てに行く。ちゃんと洗ってすすいで乾かしているので、ビールの空き缶を大量に捨てているが、文句は言われない。

 そういえば、あとレベル3で30に到達するのを思い出して車でいつものダンジョンのあるギルドに駐車する。
 防具なんかは車に積んであるので、それを持って更衣室で着替えてダンジョンに入る。

 1階、2階層は無視して3階層、あとレベル3を達成するために歩いていると4階層への階段を発見する。
「うーん、、、入るか」
 と4階層へと足を踏み入れ、モンスターを探すとブラックホーンと言う牛のモンスターだ。
「うおっ!」
 いきなり走り出すので最初はびっくりしてなんとか避けると、片手剣で斬りつけて倒す。
 まぁ、武器の性能がいいし、たまたまかな?

 ドロップは肉と魔石、たまに皮をドロップする。

 皮かぁ、初めての素材だが、嵩張るな。
 オークの肉を捨ててブラックホーンの肉と皮をバックパックに詰めていく。

 途中で木の影に初宝箱を見つけたので『鑑定』をかける、罠はないようなのでサッサと開けると、『俊足のブーツ』が入っていた。
「ラッキーだな」
 ダンジョン内で発見されるブーツなどは『フィット』の魔法が最初から付与されている。履いたあとに『フィット』と唱えると密着して、脱ぐ時は『パージ』で大きくなるので楽に脱げる。
 どうにか革鎧も欲しいとこだが、そう上手くはいかないなぁ。
 ブーツを履き変えると、履いてたブーツは邪魔になるため捨てて行く。ダンジョンが吸収するらしいのでecoだな。

 ダンジョンが吸収する物は、人間の死体や装備品、ポーションなどのアイテム。なので家電や家具を捨てても残るそうだ。

「お、速くなったな!」
 『フィット』がちゃんと機能しているので走ってみても問題ないな。
 そろそろレベルを確認する。
 レベルが上がっても音楽なんて鳴らないからな。
「ステータス」
ーーー
 里見瑠夏サトミルカ  32歳
 レベル35      ジョブ 合成師 
 スキル 合成 鑑定 加工 調合 new
 ユニーク 追加効果 
ーーー
 5レベルも余分だったか。
 それに『調合』がいまいち理解出来ないなぁ。
 『鑑定』を使って見ると、

 調合……比率などを変えることにより変化する。

「ほぉ、『合成』の時に『調合』すると変化するのかな?」
 ちょっと面白そうだな。
 ふと時計を確認すると18時?ダンジョンの中は暗くならないから時間の感覚がズレてくる。
「さて」
 と、少し考えて見るが、ここからなら5階層のボスを倒した方が早いか?
「あぁ、どっちにしろ面倒くさいから階段探すか」
 独り言を言いながら下への階段を探す。

 下への階段を見つけるのにちょうど1時間かかった。
 手間取ったのでサッサと降りて行くと禍々しい門がある。本当に初心者ダンジョンか?
 門に手をついて押して行くとモンスターが一匹。

 鼻息の荒いミノタウルスと言う牛の顔で二足歩行するムキムキマッチョモンスターだ。
 突進してくるので避け様に斬りつける。
「よっと!」
 意外といけるもんだな。
 今度はこっちから走って真正面から斬りつけると、仰け反る、効果は抜群だ。
「ウオラァ!」
 流石俺製のミスリルの片手剣だ。

 それからは避ける斬るを繰り返していたらモンスターは消えて行った。

 ドロップは皮と少し大きめの魔石。
 宝箱が出てきたので『鑑定』して罠がないのを確認、なかったので安心して開けると『ミノタウロス革の革鎧』が入っていた!
 よし!『フィット』の魔法がついてるから脱ぎ着が楽になるな!

「よし、今度こそ帰ろう」
 奥にある170cmくらいの黒い石板のようなものを触り『帰還』と念じると1階層の出口付近に帰ってきたようだ。
 出口から出て、受付で攻略の証としてドロップの魔石を見せる。
 カードが変わり星2に上がった。
 まぁ、ランクにこだわらない俺は早く帰りたいオーラを出すが、気にせず通常営業の受付。

 新たなカードを受け取り、素早く着替えて車に乗ると、もう21時を超えていた。
 車でアパートに帰り、部屋に入ってビールを開ける。

「カハァ!美味い!」
 いつものことだが、動いたあとのビールはやはり美味しいな!
 外は寒いが暖房をつけて部屋を暖かくし、ロンTに着替えてつまみを食いながらスマホをいじる。
 
 今日はベッドで寝るぞ、とスマホを持ってベッドにゴロンと入るとそのまま寝てしまったようだ。
 そして目が覚めたのは5時半。
 まだ寝たいと思いながらゴロゴロするが、スマホをいじり出すと目が覚めてくる。
 昨日は疲れたようで朝早くに起きてしまった。
 6時に起きてコーヒー片手にボケーっとテレビを見ている。

 ようやく目が覚めた頃には番組は終わってアニメが始まる。
「よく考えてみたら日曜日か」
 ちゃんと日付けの感覚は忘れないようにしないとな。

 日曜日と言うだけで休みの感覚だ。
 

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ハーレムキング

チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。  効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。  日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。    青年は今日も女の子を口説き回る。 「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」 「変な人!」 ※2025/6/6 完結。

幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕だけ別な場所に飛ばされた先は異世界の不思議な無人島だった。

アノマロカリス
ファンタジー
よくある話の異世界召喚… スマホのネット小説や漫画が好きな少年、洲河 愽(すが だん)。 いつもの様に幼馴染達と学校帰りの公園でくっちゃべっていると地面に突然魔法陣が現れて… 気付くと愽は1人だけ見渡す限り草原の中に突っ立っていた。 愽は幼馴染達を探す為に周囲を捜索してみたが、一緒に飛ばされていた筈の幼馴染達は居なかった。 生きていればいつかは幼馴染達とまた会える! 愽は希望を持って、この不思議な無人島でサバイバル生活を始めるのだった。 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕の授かったスキルは役に立つものなのかな?」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は幼馴染達よりも強いジョブを手に入れて無双する!」 「幼馴染達と一緒に異世界召喚、だけど僕は魔王から力を授かり人類に対して牙を剥く‼︎」 幼馴染達と一緒に異世界召喚の第四弾。 愽は幼馴染達と離れた場所でサバイバル生活を送るというパラレルストーリー。 はたして愽は、無事に幼馴染達と再会を果たせるのだろうか?

異世界ラーメン屋台~俺が作るラーメンを食べるとバフがかかるらしい~

橘まさと
ファンタジー
脱サラしてラーメンのキッチンカーをはじめたアラフォー、平和島剛士は夜の営業先に向けて移動していると霧につつまれて気づけばダンジョンの中に辿りついていた。 最下層攻略を目指していた女性だらけのAランク冒険者パーティ『夜鴉』にラーメンを奢る。 ラーメンを食べた夜鴉のメンバー達はいつも以上の力を発揮して、ダンジョンの最下層を攻略することができた。 このことが噂になり、異世界で空前絶後のラーメンブームが巻き起こるのだった。

ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!

カタナヅキ
ファンタジー
ステータ画面は防御魔法?あらゆる攻撃を画面で防ぐ異色の魔術師の物語!! 祖父の遺言で魔女が暮らす森に訪れた少年「ナオ」は一冊の魔導書を渡される。その魔導書はかつて異界から訪れたという人間が書き記した代物であり、ナオは魔導書を読み解くと視界に「ステータス画面」なる物が現れた。だが、何故か画面に表示されている文字は無茶苦茶な羅列で解読ができず、折角覚えた魔法なのに使い道に悩んだナオはある方法を思いつく。 「よし、とりあえず叩いてみよう!!」 ステータス画面を掴んでナオは悪党や魔物を相手に叩き付け、時には攻撃を防ぐ防具として利用する。世界でただ一人の「ステータス画面」の誤った使い方で彼は成り上がる。 ※ステータスウィンドウで殴る、防ぐ、空を飛ぶ異色のファンタジー!!

外れスキルと言われたスキルツリーは地球の知識ではチートでした

盾乃あに
ファンタジー
人との関係に疲れ果てた主人公(31歳)が死んでしまうと輪廻の輪から外れると言われ、別の世界の別の人物に乗り替わると言う。 乗り替わった相手は公爵の息子、ルシェール(18歳)。外れスキルと言うことで弟に殺されたばかりの身体に乗り移った。まぁ、死んだことにして俺は自由に生きてみようと思う。

仮想戦記:蒼穹のレブナント ~ 如何にして空襲を免れるか

サクラ近衛将監
ファンタジー
 レブナントとは、フランス語で「帰る」、「戻る」、「再び来る」という意味のレヴニール(Revenir)に由来し、ここでは「死から戻って来たりし者」のこと。  昭和11年、広島市内で瀬戸物店を営む中年のオヤジが、唐突に転生者の記憶を呼び覚ます。  記憶のひとつは、百年も未来の科学者であり、無謀な者が引き起こした自動車事故により唐突に三十代の半ばで死んだ男の記憶だが、今ひとつは、その未来の男が異世界屈指の錬金術師に転生して百有余年を生きた記憶だった。  二つの記憶は、中年男の中で覚醒し、自分の住む日本が、この町が、空襲に遭って焦土に変わる未来を知っってしまった。  男はその未来を変えるべく立ち上がる。  この物語は、戦前に生きたオヤジが自ら持つ知識と能力を最大限に駆使して、焦土と化す未来を変えようとする物語である。  この物語は飽くまで仮想戦記であり、登場する人物や団体・組織によく似た人物や団体が過去にあったにしても、当該実在の人物もしくは団体とは関りが無いことをご承知おきください。    投稿は不定期ですが、一応毎週火曜日午後8時を予定しており、「アルファポリス」様、「カクヨム」様、「小説を読もう」様に同時投稿します。

グロット・オー ~スナープ団をぶっ潰せ!~

雲乃琳雨
ファンタジー
 第一期、体育会系ヒロイン、コズエ召喚! 「よろしく、コズエ」  ここは裏切りと欲望の世界。  戦争が終わって7年が経つグロット王国は、復興がなかなか進まなかった。盗賊や人身売買が横行する中、人々はグループを作って活動していた。シュナは冒険者グループ、フリオン団のメンバーだ。陰で人身売買撲滅のために国に協力している。シュナとリーダーのハシブおじさんは、人身売買組織に襲われたフリオン村の生き残りだ。団の目的は、人身売買組織スナープ団を壊滅させること。  コズエは部活に行く途中、人買いの倉庫に転移してしまった。その場に捕まっていたピンク頭の美少女に、身代わりされてしまう。  シュナは人買いから買い取ったコズエが、異世界人だと気がついた。この世界では異世界人が来ることがたまにある。異世界人は神殿で保護してもらえるので、コズエを神殿まで連れて行くことにした。二人の冒険の旅が始まった。  シュナはコズエの運動神経の良さに感心する。コズエも戦力になり、旅をしながら二人で町の人たちを助けていく。  シュナと冒険者たちの神の宝をめぐる三部作開幕。  一部で一旦終了します。

勇者パーティのサポートをする代わりに姉の様なアラサーの粗雑な女闘士を貰いました。

石のやっさん
ファンタジー
年上の女性が好きな俺には勇者パーティの中に好みのタイプの女性は居ません 俺の名前はリヒト、ジムナ村に生まれ、15歳になった時にスキルを貰う儀式で上級剣士のジョブを貰った。 本来なら素晴らしいジョブなのだが、今年はジョブが豊作だったらしく、幼馴染はもっと凄いジョブばかりだった。 幼馴染のカイトは勇者、マリアは聖女、リタは剣聖、そしてリアは賢者だった。 そんな訳で充分に上位職の上級剣士だが、四職が出た事で影が薄れた。 彼等は色々と問題があるので、俺にサポーターとしてついて行って欲しいと頼まれたのだが…ハーレムパーティに俺は要らないし面倒くさいから断ったのだが…しつこく頼むので、条件を飲んでくれればと条件をつけた。 それは『27歳の女闘志レイラを借金の権利ごと無償で貰う事』 今度もまた年上ヒロインです。 セルフレイティングは、話しの中でそう言った描写を書いたら追加します。 カクヨムにも投稿中です

処理中です...