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巻き込まれて
しおりを挟む「おっさん!なにやってんだよ!」
「うん…こ、こは?」
「しらねぇよ!さっきなんか魔法陣みたいなのがあっただろ?」
はっ!そういえばこの若い女の子とすれ違ったときに魔法陣みたいなのが浮き上がって、俺たちは、
「どうなったんだ?」
「だから知らないうちにこんな森の中に来ちまったんだろ!」
「は?まさから異世界転生とか言うやつか!いや転移か!」
「は?何言ってんの?」
「いや。しらない?今流行りの異世界転生モノの本とかアニメにもなってるよ」
「あー、あーしはそう言うの見ないからなぁ」
まぁ見ないだろうな、茶髪でピアスつけたヤンキーの女の子は。
「す。ステータス」
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白井 健人 37歳
レベル1 職業 忍者
スキル 火遁の術 初級短剣術 鑑定
ユニーク 奇想天外
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「何やってんだおっさん?」
茶髪の子が俺を揺さぶるので、
「ステータスオープンって言ってみな」
「ステータスオープンって。うおっ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
河合 絵里奈 18歳
レベル1 職業 魔法剣士
スキル 初級剣術 パリィ 火魔法
ユニーク 魔術の心得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オォ。魔法剣士か!良かったな!」
「何だよこれ!スキルってか何?これ?」
「それが絵里奈ちゃんのスキルとかレベルだよ」
ほうほう、使えなくはないんじゃないかな?
「エリナちゃんて呼ぶなよ!つか、あーしは魔法剣士なんだろ?なんで?あんたは?」
「俺は忍者らしいけど」
「え?あはは、忍者ってうそだろ?」
「笑うなよ!あ!それより森を出ないとな!」
「そうだよ!こんな物騒な森の中にいたら熊でも出てくるんじゃないか?」
それはフラグというやつでは?
「そ、それは言ったらダメでしょ!」
前を見ると遠くからクマが猛烈な勢いで追いかけてきている。
『ぐおおぉぉぉぉ!』
俺たちは急いで走って逃げる。
「エリナちゃんがそんなこと言うから!」
「はぁ!あーしのせいじゃないだろー!」
「く。くそ!このままじゃやられる!」
「あ、あんた何する気よ?」
俺は振り向いて、
「火遁の術」
『ぐおおぉぉぉぉ!!』
火だるまになった熊は火を消そうと暴れている。
「よし!エリナちゃんも石でも投げて!」
「は?うん」
俺は火を絶やさない様に火遁の術を使い、必死で戦ったらなんとか倒せた様だ。
「もう言っちゃダメだからね」
「なんでだよ?てかキメェから寄るなって」
「あ、ごめんね」
そう、俺はブサメンの中年なんだった。
「いや、いいすぎたごめん」
「いいよ、慣れてるから」
会社でもゴミ扱いだったからな。
「でも凄えな!あんなことできるなんて!」
「俺も思った!ステータスに書いてあったからできるかなって思ってさ」
「ふう、でも外に出ないとな」
「そうだね」
俺たちは歩いて行く。とりあえず坂になってるから降りていけばいいだろう。
「おっ!光が見えるぞおっさん!」
「そうだね!やっと外だ!」
走って外に出てみるとそこは草原だった。
「うわぁ。何もないわ」
「あ、あれ道じゃないかな?」
草の生えてない様なところがあったので道だろうな。
「おっ!じゃあどこかに繋がってるってあれは何?」
「おおっ!街だよ街、外壁があって中が街になってるはずだよ」
「えっ?と。帰り道は?」
「…多分今のところ手掛かりがあの魔法陣しかないんだよね」
「じゃ、じゃあ。あそこにいればまた魔法陣が」
「多分出てこないと思うよ?」
「嘘だろ?待って!どうにかしろよおっさん!」
そんなこと言われたって、
「ごめん。俺もそんなに詳しいわけじゃないから」
転移や転生モノで帰れたのはあんまりみたことないな。
と何とか帰った小説ものなんかを思い出していると。向こうから人が走って来た。
「はぁ、はぁ、ようやく見つけました!あなた様方を、お呼びしたのは私です!」
華奢な体つきに豪華な衣装を纏った女の人だ。
「姫!お待ちください!」
と前に出て来て俺たちの前に立ちはだかる、
「えっ?」
「こやつらがどんな奴らかまだわかりません!ゆえにまずは私から話しかけてみます!」
いや、向こうから話しかけられたんだけどね?
「貴殿らは異世界の者か?」
「多分そうなんじゃないですか?気付いたら森の中にいましたし」
「そうか!それでは姫の勇者召喚は成功したと言うことか!」
「え?でも勇者じゃないですよ?こっちの子は魔法剣士で俺は忍者だし」
「なに!まさか!」
「姫様ぁー!あちらにもひとががいました!」
「ぬ!それではちょっとまたれよ」
「はい」
姫と爺やみたいな人はそっちの方に行って俺らは置いてけぼりだが。
とその時歓声がしたのであっちが勇者らしいなぁ。
「ねぇ。もしかしてあーしらって」
「そうだねぇ、巻き込まれたみたいだね」
もしかしなくても巻き込まれ召喚だし、どうしよう?
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