おっさんが異世界から戻ってきたら

盾乃あに

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春はまだ

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「あっ!こっちっす」
「ほいほい。どんな剣が欲しいんだ?」
「とりあえず聖剣は無いっすよね?」
「ないなぁ、んじゃ。レッドソードとかは?」
「おっいいじゃないっすか!」
「んじゃそれな」
「それより。装備変わってません?」
「おう、教えてなかったか画面の…」
 ショップの出し方を教える。
「うおっ!まじだ!早く教えて欲しかったっすよ!でもとってあるんすよね!」
「へぇ、じゃあよかったな」
「はい!んじゃ、行ってきまっす」
「がんばれよー」

 用事を済ませて家に帰ると頭の痛そうな狐がいた。
「ほれ、二日酔いの薬だ、飲んどけよ?」
「は、はい、ありがとうございます」
 と人に戻って薬を飲むと横になる。
 俺はテレビをつけコーヒーを飲む。
「オォ。元気だなぁ」
 朝から桐生院の顔を見るとはね。
「おおっ、全国的にダンジョンがあることを言ってるな。流石話が早いな」
 他のキャスターは難色を示しているが、しょうがないだろ?あるもんはあるんだからさ。
 アメリカのオクラホマ州やらにもできたらしいから。というか前からあった感じだな。ギルドが管理すると言っているので冒険者の数を多くしないといけない。年齢が下がるかもな。

 テレビを消してボケーとしてるとようやく薬が効いてきたのか飲み物を飲むオキヌ。
「どこかいくか?甘いものでも食べに?」
「い、いく!」
「よーし、じゃあ行くか」
「はい!」
「まぁ。和菓子でも食べに行こうか」
「はい!」
 ということで近くにある和菓子屋に来た。
 ガラスケースにずらりと並んだ綺麗な和菓子を、これでもかと見ている。
「今日は奢ってやるから好きなものをかいな」
「は、はい!」

 結構買ったな。
「おいひいです」
「そりゃよかったな」
 団子を食いながら歩いている。
 ひょいと一つ取ると口に入れる。
「あー」
「あはは一つくらいいいだろ?って美味いな」
「取っておいたのに…まぁいいですけどね」
 と言いつつ俺から離すオキヌ。
「桜はまだか、まぁ、こんなに天気がいいんだから早いだろうな」
「そうですね、何百年ぶりかもしれません」
 そうか、ダンジョンに取り込まれてたんだもんな。
「まぁ、これからいくらでも見れるさ」
「そうだといいですね」
 寂しそうな顔をしているがそれでも楽しみらしいのでそれでよかったのかもな。

 2人で歩く河川敷は子供の声や車の音がする。そんな日常がやはりいいな。

 おっさんにはこれくらいの季節が一番だな。

“ブブッ”とスマホが鳴る。
『おっさん来てくれ!エリナが!』
「今行く!」
 すぐ切って団子なんかを影収納にしまうと、
「オキヌついて来れるか?」
「はい!」
 俺たちは急いで葛飾ギルドに向かった。
「エリナ!」
「おっさんこっちだ!」
 医務室に向かうとポーションをかけたのかシュワシュワと言っているがまだ治ってない。
 俺はエリナに手を当てて「ヒール」と唱えるとようやく腹の傷が治って来る。もう一度ヒールをかけるとスースーと寝息を立てている。良かった。
「何があった?」
「たぶん27階層にいたからシャドウォークを倒したんじゃ無いかと思う」
「はぁ。だから言ったんだ!シャドーウォークは倒すなと」
「俺に怒るなよ!俺はそこでエリナを見つけて戻ってきたんだ」
「そうだったな。悪かった」
「いいよ。俺もシャドーウォークを倒そうと思ってたからさ」
「あいつらを全部倒すと死神の鎌を持った奴が出て来る。そいつの強さは見た通りだな」
「あぁ、エリナが負けるなんてな」

「あ、あれ?」
「目が覚めたかよお転婆め」
「私死んじゃったと思って」
「マサキに感謝するんだな、見つけて連れてきたんだから」
「俺よりケントが魔法を使ってくれなかったら死んでたぞ?」
「ご、ごめんなさい」
「言ったことは守れ!じゃないとダンジョンは怖いところだぞ?」
「はい」
「助かって良かったよ」
「はい、…ごわがっだよー」
「よしよし」
 エリナの武具はダンジョンリーパーによって壊されていた。でも命があればいつでも再挑戦出来るからな。

「マジムカつく!私の鎧が!」
「これが守ってくれたんだろ?いいことじゃ無いか?」
「くそ!金貨を使う日が来たか?いや、売ってるやつでなんとか」
 ブツブツ言い出したエリナはほって置いて、マサキに話しかける。
「お前防具は?」
「まだまだ、そんな買うのにいくらかかるんだよ?」
「はぁ、安いのなら買ってやる、選べば?」
「マジ神!ありがとう!」
「ってほんとに安いやつにしろよ!」
 まぁ金はあるからいいが、
 結局オーガ装備を2人して選んだ。
 オーガの胸当てとブーツだな。
「ほら、これでまたいけるだろ?」
「あと剣がない」
 エリナの剣も壊されている。
「あー、アイスブレードでいいか?」
「おぉ!いってみるもんだ!」
 なんだと?
「いらないのか?」
「いるいるください!」
「ったく!今度はちゃんとしろよ?」
「「了解です」」
 ったく、三人しか異世界に行ってないんだから死んだら目覚めが悪いだろ、死ぬなよ。

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新しく小説をアップしました。『現世にダンジョンが出来たので冒険者になった』です、もしよかったら読んでみてください。5月1日まで毎日投稿してますのでよろしくお願いします。あに
 
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