僕はペットなんかにならない!

朝霧 麗

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逃走準備

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....僕は今逃げています。

『何から逃げてるか?』 って?

そりゃーもちろん....。

「こらー!まて!誰かそこの人魚を捕まえてくれ!捕まえたものには金貨10枚くれてやると王様がおっしゃっていたぞ...」

  ザワ ザワ ...

...そうです。兵士から逃げています。
なぜ追われているかというと.....

(5年前)
  僕の住んでいた村は少し貧しかったけれど皆、仲の良い小さな島にありました。海や川、山の恵みなど自然豊かでした。そんなある日突然兵士がやってきてここ『バルバ国』に連れて来られました。兵士が僕を連れて行く時それは皆はこっちを見向きもしないで必死漕いて兵士に頭を下げ無様な姿を晒しながら大金を貰おうと...ホント無様だよ。
 おかげで僕は、王様の観賞用人魚。ご飯は食べられるし、飢え死にすることもない、綺麗な服も着られるし、体を洗うこともできる。綺麗なアクセサリーなども王様の好みのものを付けられ、綺麗に飾っては立たされているだけの不自由を感じ無い生活をしている。

 足枷をつけていなければ...

僕はそんな生活が嫌で嫌でしょうがない。毎日毎日、人形みたいに居るだけ。
そんな毎日がくだらない。絶対人生損してる。
だから僕は、逃げ出すと決心したんだ!こんな太陽もあたらないような場所じゃなくて太陽のしたでまたのびのびとした生活をしたい!金持ちになりたいとかそういうのは要らない。ただただ平凡に暮らしていけたらいいと思っている。

今日は大きなパーティーがここでおこなわれ、大きなパーティーだと人魚を狙った盗賊が忍び込んで盗まれるかもしれないという事から琥珀(こはく)は、ある部屋に閉じ込められました。それをいい機会だと思った琥珀はこの5年間でパーティーは3年に1度あることがわかり、琥珀は今年で2回目のパーティーで、この場所を知っていた事で逃げ道の確保、足枷を解くための針金などいろいろと準備をしてきた。














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