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”日常その肆”
【勝負の行方】
しおりを挟む「ハァハァ・・・・・・」
「・・・・・・シュッ」
もう一回、芥川による仕掛け。
前へ出している佐々木の膝を狙った間接蹴りだ。
「チェイィィィッッ!!」
ダァァァァンッッ!
木刀一閃・・・・・・
それと交差するように、芥川の蹴りが炸裂した。
ガコッ!!
佐々木の足から、鈍い音が・・・・・・
「にぎぃ・・・・・・!!」
佐々木が身体を崩して、足を押さえる。
だが、山崎は動かない。
むしろ、薄ら笑いを浮かべていた・・・・・・
「はぁはぁ・・・・・・ぐ・・・・・・」
「・・・・・・」
ふと見ると・・・・・・芥川が顔を伏せて、目を閉じている。
次の一手を考えているのか?
二人の弟子はそう思った。
がーーーー
山崎が、佐々木と芥川に向かって歩みを進めていく。
「・・・・・・芥川」
「ええ・・・・・・分かってます・・・・・・分かってますよ」
苦しんでいる佐々木にではなく、芥川に対して、語っているのだ。
新樹は理解ができなかった。
しかし、セツナには見えていた。
道場には重々しい空気が流れる。
ここの主である、芥川の次の言葉を、空気が・雰囲気が・肉体と精神が待っているのだ。
芥川の口は、縫い合わされたかのように固く結ばれていた。
それでも・・・・・・言わなければならない。
起こった現実を認めなければいけない。
その苦痛・・・・・・
「・・・・・・負けです」
「え?」
「私の・・・・・・負けですよ」
芥川は・・・・・・負けた。
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