【休止中】死が二人を分かつまで

KAI

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”アイドル篇”

【スパーリング:ゴウVSセツナ】

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 パン!!



 ゴウが総合格闘技などで使用される五指が使えるグローブ『オープンフィンガーグローブ』を装着していた。



 ここからは組手だ。



 あの白真会に鍛えられた人間を、芝居とは言え倒すのだ。



 生中な動きではすぐに仕込みだとバレてしまう。



「っしゃあ!!」



 やる気満々のゴウ・・・・・・



 ・・・・・・のところに、とてとてと、セツナがやってきた。



「・・・・・・」


「・・・・・・ん?」



 グッグッグッ



 セツナは無言で、ゴウのグロープを直していた。



『ちゃんとした位置にしないと、指が折れる』


「お、おお・・・・・・ありがとう」



 ゴウが驚くのも当然だ。



 美少女だから?



 口がきけないから?



 違う・・・・・・



 組手の相手は・・・・・・彼女だからだ。



「では、互いに礼!!」



 向かい合った両者はコインの裏表ほど、違いすぎる。



 一九〇センチ強の凜々しい男VS胸の位置までしかない少女



「あの、芥川さん」


「なんですかカンさん?」


「アレ・・・・・・大丈夫なんですか?」


「アハハ・・・・・・見物ですよぉ~」



 勝負は一瞬だった。



 ゴウは身長差を考慮して前屈みになった。



 そうすればパンチも当てやすいと思ったからだ。



 だが、それが大きな間違い。



 せり出た頭に、セツナお得意のハイキックが炸裂・・・・・・ッッ!!



 そのままゲームセットだ。



「やめい!!」



 すぐに駆け寄り、氷嚢が頭に乗せられる。



「ウゥ・・・・・・」


「あらら気絶してる・・・・・・セツナさん、少しは手加減を・・・・・・」


『ゲツが言った。組み合ったら手加減は無用だって』


「いや、これ一応映画撮影の協力ですので・・・・・・」



 ともかく・・・・・・ゴウはセツナに任せて、芥川とカンが組手をすることとなった。

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