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異種格闘技トーナメント篇
【鬼女】
しおりを挟む「何か?」
「あの・・・・・・カンにボコボコにされてらっしゃった方ですよね!?」
面食らったが、芥川は柔和な笑みを浮かべて、
「はい。そうです」
「やっぱり! すみませんが、握手してくれませんか!?」
「私などでよければ」
この時・・・・・・恐ろしき妄執を感じて、芥川は新樹へ、新樹はそれを受信してセツナの手を握り並んで奥へと行った。
「あれ? さっきの二人は?」
「ふたり? はて? 私は道に迷ったカップルさんに席を教えていただけですが?」
「あ~そうなんだ~」
アハハと顔は笑っているが、淀んだ覇気が漏れている・・・・・・
「てっきりあの道場には『他の女』がいたのかなって勘違いしそうになりました~」
「ハッハッハ! 汗臭い道場を好き好む女性は少ないですからねぇ」
「ありがとうございました! では、一緒にライブを盛り上げましょうね!」
去って行くファン二人を見ながら、芥川は内心、
(・・・・・・女性の勘・・・・・・恐いぃ・・・・・・)
もしもセツナの関わりが明らかになったら、炎上するかもしれない。
面倒くさいことにならないで済むなら、その方がいい。
「・・・・・・ちょっと残念ですが、私は仕事に入りましょうかね」
自分のことを知っているファンはおそらく多い。
セツナと新樹の近くにいない方がいい。
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