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異種格闘技トーナメント篇
【奇跡の歌】
しおりを挟む煌びやかな衣装を身に纏っているが、黒を基調としているので、派手すぎない彼の内面を表している。
「みんな・・・・・・聴いてくれ」
マイクから・・・・・・スピーカーから聞こえてくる彼の声は、鼓膜を舐め上げるように音を快感へと変換していた。
「・・・・・・俺はーーーー」
彼が歌っている時・・・・・・あれほどまでに盛り上がっていたファンが、一切の音を立てなかった。
場内は彼の美しいバリトンボイスで満たされ、皆はウットリ。
ただひとり・・・・・・違った。
ゴウの歌声を聞いていると・・・・・・脈動が早くなる。
彼の歌声は初めて聞いた。
そして・・・・・・まさに神の与えたもうた『奇跡』だと信奉させてくれた。
神秘の喉を持つ男性ーーーー
彼の胸に何度も飛び込んでいたのか?
・・・・・・急に恥ずかしくなってきた。
「ーーーー・・・・・・みんな、聴いてくれてありがとう」
泣き声すらも聞こえてきた。
「声で他者の心を揺さぶる・・・・・・ほっほっほ・・・・・・こんな術技もあるとは」
舞台袖で芥川が感嘆の声を漏らしていた。
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