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異種格闘技トーナメント篇
【白真会の面子】
しおりを挟む「君も承知の通り・・・・・・山崎 正参段だ」
「押忍! 会長!」
いつもは警部の山崎が、神聖な道着に着替えて汗をかいている。
目力も警官のモノじゃない。
「そんでもって、沼田だ」
「押忍。芥川さんが出場すると聞いて、うれしいです」
「沼田さん・・・・・・また、楽しみましょうね」
「で・・・・・・ここからが俺様の秘蔵っ子さね」
本部道場の神前で黙想をしている、数名が立ち上がった。
「ただの紹介じゃあ味気ないが・・・・・・仕方ない。まずは宮本!」
「押忍!」
七三に眼鏡という、寡黙なサラリーマンのような男だった。
「宮本猛 五段・・・・・・優勝候補のひとりだ」
「押忍。お褒めの言葉、ありがとうございます」
「ほら・・・・・・見てくれの通り、真面目一辺倒ってヤツだ」
しかし・・・・・・背丈が高く、ガタイもイイ。
足が長いのが特徴・・・・・・なのかもしれない。
「コイツはな、全日本フルコンタクト空手大会優勝ってモンだ」
「数年前の・・・・・・が頭につきますがね」
「そうだな・・・・・・しかし、衰えてはいないだろう?」
「・・・・・・押忍」
「さて・・・・・・次は・・・・・・安倍!」
「押忍ッッ」
平均よりもやや大きい、スキンヘッドの男だった。
「この安倍孝之は変わり者でな・・・・・・自分の強さの確認のために、よくまぁ物を壊すんだよ・・・・・・おかげで、道場の経費に『土管』だの『コンクリブロック』だのワケの分からん物がある」
「すんません!! 押忍ッッ」
「ま、その調子で人も壊して見せてみろ」
次が・・・・・・ん?
「あの・・・・・・白帯?」
「ああ、蔵田」
「オッス」
金髪を長くしてサイドに分けている若者だった。
「返事は『押忍』だぞ」
「分かりました! 押忍!」
「はぁ・・・・・・」
「で、なんで白帯の方が?」
「この蔵田、入門してまだ三ヶ月・・・・・・しかし・・・・・・素質は黒帯レベルだ」
「ほう・・・・・・」
「フォームも基本も無茶苦茶だが・・・・・・こうゆう活きのイイのが、何してくれるのか分からない。特別に出場を許可したのだ」
「うぃ~す! 芥川さんヨロシクです!」
「だから~押忍だろうが」
「押忍! すみません!」
と――
「こっからは化け物だぜ?」
風神雷神のような、両雄が並ぶ。
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