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一章 聖女と守護者達
五話「伴侶の絆」中編✳
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「お話し?」首を傾げる様子が可愛い。手招きすると、やっと側に来てくれた。
ヒビスクスの唇が胸を這い回り、タリーの唇は脚の付け根に到達する。息が上がり、体の熱に呑み込まれそう。
「私、前世を覚えているの」必死でタッカと話し続ける。今を逃すと話せなくなる気がした。
「黒髪と黒い目の人達の国。平和で忙しくて、寂しい処だった。仕事ばかりしてたわ」タッカは仕事、と呟いた。
「そう。この世界に転生して、家族やタリーと暮らしていると、以前の世界では私、寂しかったんだと気付いたの」
ふと、タッカの目が前世の私と同じだと思った。前髪をかき上げて目を合わせる。
「タッカも寂しい?」手に頭を寄せるから、そっと額を撫でた。
「お母様を亡くして私も寂しいの。でも、新しい家族もできたものね」家族? とタッカが私を見上げる。
「守護者達とここで暮らすの。タッカも家族よ」額にキスすると、タッカはほろほろと綺麗な涙を流した。
「家族にしてくれるんですか?」可愛い過ぎる!
「勿論! そう、伴侶ね。貴方も婚約してくれない? タッカ・シャントリエリ」笑いかけると、真っ赤な顔で口付けてくれた。
闇が生まれて静かに薄れ、音と光がゆっくりと戻ってくる。
「三人目の伴侶だね?」タリーが笑って、タッカを引き寄せた。
「素敵だ。婚約おめでとう」ヒビスクスが彼の頬に口づける。
「お名前は? 婚約者どの」タリーとヒビスクスの猛攻に、タッカはたじたじだ。
「タッカ・シャントリエリよ」私が代わりに答える。
「タッカのお仕事は?」思い付いて尋ねると
「辞職したところです」と首を傾げて笑った。
「可愛い!」胸に抱きしめて頭を撫でると、ペロッと私の乳首を舐めて、舌を出してまた笑う。やだ、あざといくらい可愛いわ。
「ならば従者になってくれ。ちょうど辞められて困ってたんだ」ヒビスクスが勝手に頷いている。
「従者ですか?」二人で話し始めたので、任せておくことにした。
「みんな、何してるんだと思う?」両脇のベッドが軋んで、寝具の中から悲鳴のような声が聞こえて来る。
「そりゃ、ヴェロニカがあんなに発情するから、フェロモンにやられて……」BLね?
二人で顔を見合わせて、赤くなった。まぁ、いいか。
「伴侶と契を交わした後なら、ヴェロニカも混ざれるけど。このまま続けようか?」タリーに抱きしめられながら、のんびりと尋ねられた。
「結婚前に、こんなことしていいの?」熱が冷めない身体を持て余して、赤くなる。この世界でも結婚式があったわよね? 各々の家族のこともあるし。
「ヴェロニカの条件は整った。もう、伴侶との絆は解けないよ。書類や儀式は後回しでいい。加護も強まるしね」絆って? タリーを見ると、笑いを堪えている。もう!
「揶揄ってないよ、本当にそうなんだ。契を交わすというのは物理的なことだよ。身体を繋いで結ばれるんだ」
正しく十八禁ゲームだわ。開いた口を、口付けで塞がれた。
「ただ伴侶が複数だから、翌日はちょっと身体が辛いかも」タリーが惚けた顔をする。
「ヴェロニカが良ければ、僕達はいつでも大歓迎。待って欲しいなら待つけど」
タリーの目は優しくて、でも奥には欲情の光がある。思わず、というように唇を舐める舌が、物凄くセクシーだ。どんどん鼓動が速まる。
「いいわ」言葉が溢れてから、本当の気持ちだと気付く。
「契を交わしましょう、私の伴侶達……優しくしてね」三人が凝視しているのに、何とか笑顔で答えた。
タリーがそっと顎を指で持ち上げ、舌で口内を犯す。唇が胸に、手が下半身へ下りて、そっと脚を広げて秘所に触れる。これまで、そこにだけは触らずにいてくれた。
「……ぁ、あ」姫豆を剥かれて舌先で弄られ、チュっと吸われて秘裂から愛液が滲み出す。
「綺麗だよ」秘所を舐め上げながらタリーが笑う。大好きな優しい笑顔。
思い出すとタリーはいつも書類を抱えていた。あんなに必死だったのは私の為だったのかもしれない、となぜか思った。
タリーだけのものにはなれないけど、私の初めては貴方よ。
「愛してる」笑いかけると、タリーの目がギラリと光った。
秘裂を舌で湿らせ、ゆっくりと指を差し入れる。クチュっと音がして、姫豆を舐めながら揺すられていると、グチュグチュと溢れる程に濡れた。姫豆の快感に、徐々に追い上げられる。
「気持ちいい、イっちゃう!」声を上げて腰を浮かすと、甘く噛まれながら吸われた。
「ぁ、ぁあ!」頭が真っ白になる。
「ぁ、ん!」絶頂する内に、秘裂を押し広げてタリーが入って来た。
痛みよりも歓びが強く、甘い花の香りに包まれる。タリーが中で弾けた。
ヒビスクスの唇が胸を這い回り、タリーの唇は脚の付け根に到達する。息が上がり、体の熱に呑み込まれそう。
「私、前世を覚えているの」必死でタッカと話し続ける。今を逃すと話せなくなる気がした。
「黒髪と黒い目の人達の国。平和で忙しくて、寂しい処だった。仕事ばかりしてたわ」タッカは仕事、と呟いた。
「そう。この世界に転生して、家族やタリーと暮らしていると、以前の世界では私、寂しかったんだと気付いたの」
ふと、タッカの目が前世の私と同じだと思った。前髪をかき上げて目を合わせる。
「タッカも寂しい?」手に頭を寄せるから、そっと額を撫でた。
「お母様を亡くして私も寂しいの。でも、新しい家族もできたものね」家族? とタッカが私を見上げる。
「守護者達とここで暮らすの。タッカも家族よ」額にキスすると、タッカはほろほろと綺麗な涙を流した。
「家族にしてくれるんですか?」可愛い過ぎる!
「勿論! そう、伴侶ね。貴方も婚約してくれない? タッカ・シャントリエリ」笑いかけると、真っ赤な顔で口付けてくれた。
闇が生まれて静かに薄れ、音と光がゆっくりと戻ってくる。
「三人目の伴侶だね?」タリーが笑って、タッカを引き寄せた。
「素敵だ。婚約おめでとう」ヒビスクスが彼の頬に口づける。
「お名前は? 婚約者どの」タリーとヒビスクスの猛攻に、タッカはたじたじだ。
「タッカ・シャントリエリよ」私が代わりに答える。
「タッカのお仕事は?」思い付いて尋ねると
「辞職したところです」と首を傾げて笑った。
「可愛い!」胸に抱きしめて頭を撫でると、ペロッと私の乳首を舐めて、舌を出してまた笑う。やだ、あざといくらい可愛いわ。
「ならば従者になってくれ。ちょうど辞められて困ってたんだ」ヒビスクスが勝手に頷いている。
「従者ですか?」二人で話し始めたので、任せておくことにした。
「みんな、何してるんだと思う?」両脇のベッドが軋んで、寝具の中から悲鳴のような声が聞こえて来る。
「そりゃ、ヴェロニカがあんなに発情するから、フェロモンにやられて……」BLね?
二人で顔を見合わせて、赤くなった。まぁ、いいか。
「伴侶と契を交わした後なら、ヴェロニカも混ざれるけど。このまま続けようか?」タリーに抱きしめられながら、のんびりと尋ねられた。
「結婚前に、こんなことしていいの?」熱が冷めない身体を持て余して、赤くなる。この世界でも結婚式があったわよね? 各々の家族のこともあるし。
「ヴェロニカの条件は整った。もう、伴侶との絆は解けないよ。書類や儀式は後回しでいい。加護も強まるしね」絆って? タリーを見ると、笑いを堪えている。もう!
「揶揄ってないよ、本当にそうなんだ。契を交わすというのは物理的なことだよ。身体を繋いで結ばれるんだ」
正しく十八禁ゲームだわ。開いた口を、口付けで塞がれた。
「ただ伴侶が複数だから、翌日はちょっと身体が辛いかも」タリーが惚けた顔をする。
「ヴェロニカが良ければ、僕達はいつでも大歓迎。待って欲しいなら待つけど」
タリーの目は優しくて、でも奥には欲情の光がある。思わず、というように唇を舐める舌が、物凄くセクシーだ。どんどん鼓動が速まる。
「いいわ」言葉が溢れてから、本当の気持ちだと気付く。
「契を交わしましょう、私の伴侶達……優しくしてね」三人が凝視しているのに、何とか笑顔で答えた。
タリーがそっと顎を指で持ち上げ、舌で口内を犯す。唇が胸に、手が下半身へ下りて、そっと脚を広げて秘所に触れる。これまで、そこにだけは触らずにいてくれた。
「……ぁ、あ」姫豆を剥かれて舌先で弄られ、チュっと吸われて秘裂から愛液が滲み出す。
「綺麗だよ」秘所を舐め上げながらタリーが笑う。大好きな優しい笑顔。
思い出すとタリーはいつも書類を抱えていた。あんなに必死だったのは私の為だったのかもしれない、となぜか思った。
タリーだけのものにはなれないけど、私の初めては貴方よ。
「愛してる」笑いかけると、タリーの目がギラリと光った。
秘裂を舌で湿らせ、ゆっくりと指を差し入れる。クチュっと音がして、姫豆を舐めながら揺すられていると、グチュグチュと溢れる程に濡れた。姫豆の快感に、徐々に追い上げられる。
「気持ちいい、イっちゃう!」声を上げて腰を浮かすと、甘く噛まれながら吸われた。
「ぁ、ぁあ!」頭が真っ白になる。
「ぁ、ん!」絶頂する内に、秘裂を押し広げてタリーが入って来た。
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