オオチョウバエの幼虫

月澄狸

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オオチョウバエ成虫は、もふもふ逆さハート

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 今日は排水口にわく虫の話なので、排水口や虫が嫌いな方は読まないでください。



 皆様、幼虫はお好きですか。

 良いですよね、幼虫。シデムシの幼虫とか、フナムシみたいでワクワクするし、アリジゴクを手のひらに乗せてモゾモゾ感を楽しむのも癒やしです。イモムシハンドブックも人気らしいですよ。

 しかし私は、マゴットセラピーやウマバエやコマユバチの画像検索結果がどうしても苦手です。たまに検索して己を鍛えているのですが、どうも慣れる気配がありません。集合体恐怖症なのかも。


 さて、そんな幼虫ですが、ある日私が排水口を見ると、体長1cm以下の、ウジ虫みたいなイモムシがいました。
 ぽつんと1匹です。集合体の欠片もありません。おとなしくて可愛らしい。迷子でしょうか。

 虫がいるのは地球が死んでいない証拠だから、良いことです。ウジ虫かと思いましたが、排水口付近でハエはあまり見かけず、よくいるのはオオチョウバエなので、多分オオチョウバエの幼虫だろうなと思いました。


 オオチョウバエの成虫はこのように、ハートを逆さまにしたようなデザインで、フワフワしています。部屋の壁にとまっているだけでお部屋が華やかになり、いっぱいいるとちょっと嬉しくなるような、ありがたい存在です。

 オオチョウバエは一応衛生害虫なのですが、いつも数匹見る程度だし、オオチョウバエのせいで何かが起こったと感じたことはありません。なので可愛いな~くらいにしか思っていませんでした。
 しかしチョウバエの幼虫はまれに人体に入ってハエ症を引き起こすそうです。オオチョウバエの害が心配な方は、別のページをご覧ください。


 さて、困ったことに私はオオチョウバエの幼虫の生態を知りません。

 見つけた幼虫は、水のないところをモゾモゾ歩いていました。その下には、水の溜まっているところがあります。オオチョウバエの幼虫は、水に浸かっている方がいいのか、浸かっていない方がいいのか、どっちなんでしょう。

 しばらく迷った私は、オオチョウバエの幼虫を水の中に落としてみました。が、幼虫はボウフラみたいに泳ぐ気配もなく、水の中にいるのが正解なのかどうか分かりません。やっぱり水の外に上げておくことにしました。
 結局そのまま放置しましたが、干からびるんじゃないかと心配です。オオチョウバエの幼虫にとっての快適な環境とは?


 その後オオチョウバエの幼虫について画像検索してみると、私が見たイモムシはやはりオオチョウバエで合っているようでした。環境は……汚らしい水に少し浸っているような感じが好みなのかな、という印象です。でも実際何が一番良いのかは、幼虫に聞いてみないと分かりませんね。

 ということで今回はオオチョウバエの話でした。

 排水口やお風呂などの汚水が好きなオオチョウバエですが、成虫になるとふわふわ飛ぶ印象しかないので、個人的にあまり脅威には感じません。ハエ症はちょっと怖いですけどね。

 どうやったらすべての生き物と楽しく平和に共存できるんでしょうね。
 逆さハートなオオチョウバエの姿を思い浮かべながら考えるのでした。

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