「本を読めば賢くなる」みたいによく聞くし……言語化能力や知識が身に付くかな……

月澄狸

文字の大きさ
1 / 1

何年かぶりの図書館

 あれもやりたい、これもやりたい、言う割に何も実行しない「やるやる詐欺師」になりつつあった私ですが、一つ有言実行レベルが上がる出来事がありました。何年かぶりに、行きたかった図書館に行ったのです!

 昔はワクワクした図書館。今は背表紙を見て回っても、手に取りたいと思える本がなかなか見つからず、「せっかく来たいと思って来たのに何もできないのだろうか……」と焦りました。が、やっと感覚が戻ってきました!

 図書館をウロウロ歩いていると、自分を客観的に観察しているみたいで面白いですね。いつも自分が気になっていること、よく書いている意見に沿って、気になる本のタイトルを見て回っていると、「いつも思っていること」のジャンルが分かるようでした。気持ちのカテゴリーの整理がつくような。

 今回私が興味を示したらしいのは、「生物多様性」や「社会福祉」のコーナー。

 私は生き物の駆除の話がずっと気になっています。生き物を保護したり駆除したり。
 人間のエゴで、生き物の命を「どうするか」を簡単に決めて実行してしまっているけれど、外来種だろうが大量発生だろうが害獣だろうが……人間さえ滅べばすべての生物は収まるところに収まり、地球上の生物バランスが取れるのではないかと思うのです。要は、人間が人間の理屈で生命をコントロールしてしまうのがいけないのでは、ってこと。歌で言うとRADWIMPSのおしゃかしゃまです。

 それで外来種問題……の中でも、自分の意見に近そうな本を求めました。まだ読めていないので著者様の意見は分からないけれど、気になった本はいくつかありました。何をもって、何を外来種と呼ぶか。すべての命は移動している。だから鳥も哺乳類も虫も世界中にいる……と。ある時点でここにいた生き物が、ずっとここで、同じ生態でいるわけではない、と。言い出したらすべての生物が外来種、ですよね。

「もうすぐいなくなります」という本の、「『中国産のトキは外来種ではない』というご都合主義」というエピソードタイトル(?)が気になりました。たしかに。
 以前テレビで、在来のオオサンショウウオが、外来種のチュウゴクオオサンショウウオによって遺伝子汚染を受けている、という話を見ました。他にも外来種によって交雑種が生まれる、「遺伝子汚染」の話があったような。
 見た目にはさほど変わらない外来種の遺伝子が入ってくることがそんなに問題なら。トキは良いのか。

 ってゆーか、外国の遺伝子が入ったら悪いって、どういう理屈でしょう。「外来種」云々は人間のせいで起こったとしても、交雑種云々は自然がやったことです。ならば自然な進化の一つでは。
 大体、多くの生物を移動させ、「外来種」にしてしまうような環境になった……それはもう、駆除で止めようがないのでは。セイタカアワダチソウだって、あんなに栄えていて、もうセイタカアワダチソウがいなかった日本には戻せそうもないし。
 何度も書いているけど、野草の住処を人間の建物によって奪い、残った土(公園や花壇)にも外国の、それも品種改良した草花を植えまくる、そして人間好みの植物たちを「自然」と呼んでいる。それは良いのか。全部人間の都合で殺しまくっています。

 じゃ、何もせず放置して、交わるものは交わり、滅びる種は滅び、池も湖も野山も外来種で溢れ……そうなって良いのか? というと、「そうなったらどうなるか」がまだ私には予測つかないので、難しいです。

 ここで社会福祉コーナーに移動。
 人間ならば、外国に行っても、文化が混ざっても、外国人と交わっても、外来種だなんだとは言われません。結局殺されるのはいつも、生き物たち。
 ……いや、昔は人間も大変だったのか……。やっとここまで来たんでしょうか。「唐人物語 (ラシャメンのうた)」も「外国人と結婚した人を差別する」話だったような。今でもそういう風潮、どこかにはいっぱいあるのかも。

 社会福祉コーナーでは、死刑や犯罪の話が気になりました。「愛と痛み 死刑をめぐって」や「刑務所しか居場所がない人たち」「どうしても頑張れない人たち」といった本をメモしています。

 私は落ちこぼれで、いつもまるで、「落ちこぼれは消えろ」と言われているように感じてきました。
 犯罪者も落ちこぼれではないかと思っています。現に私は落ちこぼれて、心がささくれて、イライラしているし。ニュースで見た犯罪者の言葉って、自暴自棄なものが多かったし。立ち直れないところまで行ってしまったのではないかなって。

 生物多様性にせよ、犯罪や死刑にせよ、結局私がいつも腹立たしく思っているのは、「どうして命そのものを大切にできないのか」というところ。いつも人間は、「この生き物を生かしておくことで、どのような価値があるか?」と問うているように聞こえるのです。

 何の役に立つか。殺してしまうことで、どういう被害が出るか。どんな素晴らしい価値があるか。
 そんなんじゃなくて、「生きているじゃん」って。何で伝わらないんだろう。

 なぜなら私が肉も草も食べているからです。矛盾しかない。自分が信じられない。汚れた考え方に年々染まりつつあるし。
 飲まず食わずで訴え、奇跡の一つや二つ起こせれば、話を聞いてもらえるでしょうね。

 歴史だか防衛のコーナーの背表紙からは、中国や韓国への憎悪が見えました。なんで共存できないんだろう。なんでこんな星なんだろう。なんで私は肉が好物なんだろう。責任転嫁ですね。自分が嫌いなだけなのに。

 哲学……はよく分からないし、仏教……は戦国武将が参拝(?)していたし、キリスト教は魔女狩りしてたし。「命を一匹残らず大切にする教」はどこでしょう? 何人とか、何ウイルスとか、何文化、損得、有害無害、姿形、何者にも囚われない究極の愛。

 図書館で見つかるかな。私が書けば良いのか。何を?

 やはり外来種にも死刑にも、落ちこぼれの私は何もできません。唯一何かできるチャンスがあるとすれば、作品がバズって、ほんのちょっと影響を及ぼすことくらい。
 そうなったら反論もいっぱい来るでしょうね……。喧嘩師の牙を磨くべきか、無難におとなしく過ごすべきか、論点をずらして「アート」「ファンタジー」として表現するか。

 私なんか社会的にはいらない命でしょう。美しくもない、勉強も仕事もできない、性格も悪い。
 だからこそ、「いる」だの「いらない」だの、捨てる神あれば拾う神ありな世界から抜けたい。

 理由なんか探さずとも、誰もが当たり前に存在できる世界を夢見て。創作意欲に火がつくことを願います。


感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

婚約破棄?いいですけど私巨乳ですよ?

無色
恋愛
 子爵令嬢のディーカは、衆目の中で婚約破棄を告げられる。  身分差を理由に見下されながらも、彼女は淡々と受け入れようとするが、その時ドレスが破れ、隠していた自慢のそれが解き放たれてしまう。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

片思いの貴方に何度も告白したけど断られ続けてきた

アリス
恋愛
幼馴染で学生の頃から、ずっと好きだった人。 高校生くらいから何十回も告白した。 全て「好きなの」 「ごめん、断る」 その繰り返しだった。 だけど彼は優しいから、時々、ご飯を食べに行ったり、デートはしてくれる。 紛らわしいと思う。 彼に好きな人がいるわけではない。 まだそれなら諦めがつく。 彼はカイル=クレシア23歳 イケメンでモテる。 私はアリア=ナターシャ20歳 普通で人には可愛い方だと言われた。 そんなある日 私が20歳になった時だった。 両親が見合い話を持ってきた。 最後の告白をしようと思った。 ダメなら見合いをすると言った。 その見合い相手に溺愛される。

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

刺繍妻

拓海のり
恋愛
男爵令嬢メアリーは魔力も無くて、十五歳で寄り親の侯爵家に侍女見習いとして奉公に上がった。二十歳まで務めた後、同じ寄り子の子爵家に嫁に行ったが。九千字ぐらいのお話です。

悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています

かきんとう
恋愛
 王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。  磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。  その中心に、私は立っていた。  ――今日、この瞬間のために。 「エレノア・フォン・リーベルト嬢」  高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。