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好きと嫌いは両立するかも
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いつ頃までだったか、子どもの頃は、「人を嫌いになっちゃいけない」という美学(?)を持ち、「嫌いな人がいない自分」に酔っていた気がします。
しかし今。めちゃくちゃ器が縮んでいます。
子どもの頃の方が、思想に関しては善人だったんじゃないでしょうか……。
とはいえ言動がおかしいらしく怒られまくっていたので、「崇高ぶったことを言ってみせるのが好きだけど中身が伴っていないヤツ」状態だったのかもしれませんが。
で、発言と行動のレベルを合わせようとした結果、思想の中の崇高だった部分が失われ、ただの短気なゲスと化しました。
今では普通に人を嫌いになります。嫌いになる勇気が出てきたのかも。
嫌いになるということは嫌われる確率が増すことかもしれませんが、どうせ何もしなくても嫌われるのだし、「もう嫌われたって良いんだ」とどこかで思えたのでしょう。「嫌われるのも嫌うのも、そこまで大したことではない」と。まだ面と向かって「嫌い」って言われたら泣くと思うけど。
今も昔も友達がいるとは言えませんが、昔は「仲間がいない」ことが、ものすごく重く感じられました。特に私は依存的な性格なので、「誰も助けてくれない」ことが非常に恐怖でした。だから、友達はいないにしてもせめて「嫌われたくない」。なので「嫌うわけにはいかない」と、どこかで思っていたのかも……?
いや、子どもの頃はもうちょい清らかだったので、そんな打算的ではなく、ただ人を好きでいたかったのだと思いたいけど。
それでも今の自分にとってはもう、陰口を言うのも人を嫌うのも、ストレスを溜めて誰かに殴りかかったりしないための必要悪です。自己嫌悪しているかもしれませんが、もはや手放せません。
落ちこぼれの自分が誰かに怒りを持つ資格なんてない。自分が悪い。分かっていても文句を言います。しょうがないのです。
ちなみに私の嫌いな人は主に、「自分に敵意を向けた」「私のことが嫌いなんだな」と感じる人。あるいは「私の属するカテゴリー」「私に近い何か」を嫌っているらしい人です。
例えば「だらしない人が大っ嫌い!!」「社会不適合者に価値はない」と言うような人は……多分私の敵になりますね。メンタリストの人がホームレスがどうとかおっしゃいましたが、それを擁護した人は多分私の敵です。あとは誰かを切り捨てるような意見を持つ人も。
落ちこぼれや弱い人や少数派、外国やお年寄りなど、何らかの人種を嫌う人は基本嫌いです。自分にも差別心はあると思うけど、それを増長させる人と関わりたくない……同族嫌悪かも。
あと、私の好きなもののことをメチャクチャ嫌いな人とか、方向性の合わない人も。相容れないレベルが高まると、双方苦手意識を持ちますね。
それでもKYな私は好意と敵意の見分けがあんまりつきません。からかわれて笑われているのも、裏で嫌われて表で笑顔を向けられるのも、利用されることも、気を使われて無難なことを言われるのも、お世辞を言われるのも、全部好意だと勘違いしていそう。
で、私のためを思ってズバッと意見を言ってくれる人が苦手だったりするかも。考えなしに意見してくる人との見分けがつきません。
厳しさと悪口の違いすら分かっていないかも。優しさと甘さの見分けもついていなさそうだし……。人の見極め、だいぶ間違っていそう。
自分を好いてくれる人のことは好きですが、人は裏表がある場合もあるし、我慢して怒りを溜め込むこともあります。私自身演じ方が下手で矛盾だらけなので、私の態度も端から見て意味不明だろうし、しょうがないとは思いますが……。誰が自分のことを好きで、誰が嫌っているのか見定められないので、テキトーに人を嫌いになります。好意を見せてくれても、自分の意見への勧誘系かもしれないし。
ただ……。嫌いな人に殺意が沸くこともありますが、「いざとなったら助けてもいいかな」くらいには思える気がします。いざというとき、助けるか、どさくさに紛れて突き落とすか、どっちか分かりませんが。
好きの反対は無関心、嫌いは好きに近いってよく言いますよね。すると「嫌い」と「好き」は両立する気がします。
この間NHKでフランケンシュタインの話を見ました。フランケンシュタイン、図書館かどこかで子ども向けのバージョンを読んだことがあります。懐かしい。
そのフランケンシュタインの話で、「憎悪も愛情の一種なのかもな」と感じました。自分を生み出した人類から愛されたい、愛したい。それが上手くいかない苦しみ。苦しみが悲しみ、憎しみになってゆく。けれど憎んでも恨んでも、どこか愛し合うことを求めているのだと。
だから本当にいつかは……。天国みたいになった世界で、「あのときはすまなかったね」って和解できたら良いんでしょうね。
それまでの間は好き放題、人を嫌い、陰口を言うことにします。イライラが溜まって突き落とさずに済むように。
しかし今。めちゃくちゃ器が縮んでいます。
子どもの頃の方が、思想に関しては善人だったんじゃないでしょうか……。
とはいえ言動がおかしいらしく怒られまくっていたので、「崇高ぶったことを言ってみせるのが好きだけど中身が伴っていないヤツ」状態だったのかもしれませんが。
で、発言と行動のレベルを合わせようとした結果、思想の中の崇高だった部分が失われ、ただの短気なゲスと化しました。
今では普通に人を嫌いになります。嫌いになる勇気が出てきたのかも。
嫌いになるということは嫌われる確率が増すことかもしれませんが、どうせ何もしなくても嫌われるのだし、「もう嫌われたって良いんだ」とどこかで思えたのでしょう。「嫌われるのも嫌うのも、そこまで大したことではない」と。まだ面と向かって「嫌い」って言われたら泣くと思うけど。
今も昔も友達がいるとは言えませんが、昔は「仲間がいない」ことが、ものすごく重く感じられました。特に私は依存的な性格なので、「誰も助けてくれない」ことが非常に恐怖でした。だから、友達はいないにしてもせめて「嫌われたくない」。なので「嫌うわけにはいかない」と、どこかで思っていたのかも……?
いや、子どもの頃はもうちょい清らかだったので、そんな打算的ではなく、ただ人を好きでいたかったのだと思いたいけど。
それでも今の自分にとってはもう、陰口を言うのも人を嫌うのも、ストレスを溜めて誰かに殴りかかったりしないための必要悪です。自己嫌悪しているかもしれませんが、もはや手放せません。
落ちこぼれの自分が誰かに怒りを持つ資格なんてない。自分が悪い。分かっていても文句を言います。しょうがないのです。
ちなみに私の嫌いな人は主に、「自分に敵意を向けた」「私のことが嫌いなんだな」と感じる人。あるいは「私の属するカテゴリー」「私に近い何か」を嫌っているらしい人です。
例えば「だらしない人が大っ嫌い!!」「社会不適合者に価値はない」と言うような人は……多分私の敵になりますね。メンタリストの人がホームレスがどうとかおっしゃいましたが、それを擁護した人は多分私の敵です。あとは誰かを切り捨てるような意見を持つ人も。
落ちこぼれや弱い人や少数派、外国やお年寄りなど、何らかの人種を嫌う人は基本嫌いです。自分にも差別心はあると思うけど、それを増長させる人と関わりたくない……同族嫌悪かも。
あと、私の好きなもののことをメチャクチャ嫌いな人とか、方向性の合わない人も。相容れないレベルが高まると、双方苦手意識を持ちますね。
それでもKYな私は好意と敵意の見分けがあんまりつきません。からかわれて笑われているのも、裏で嫌われて表で笑顔を向けられるのも、利用されることも、気を使われて無難なことを言われるのも、お世辞を言われるのも、全部好意だと勘違いしていそう。
で、私のためを思ってズバッと意見を言ってくれる人が苦手だったりするかも。考えなしに意見してくる人との見分けがつきません。
厳しさと悪口の違いすら分かっていないかも。優しさと甘さの見分けもついていなさそうだし……。人の見極め、だいぶ間違っていそう。
自分を好いてくれる人のことは好きですが、人は裏表がある場合もあるし、我慢して怒りを溜め込むこともあります。私自身演じ方が下手で矛盾だらけなので、私の態度も端から見て意味不明だろうし、しょうがないとは思いますが……。誰が自分のことを好きで、誰が嫌っているのか見定められないので、テキトーに人を嫌いになります。好意を見せてくれても、自分の意見への勧誘系かもしれないし。
ただ……。嫌いな人に殺意が沸くこともありますが、「いざとなったら助けてもいいかな」くらいには思える気がします。いざというとき、助けるか、どさくさに紛れて突き落とすか、どっちか分かりませんが。
好きの反対は無関心、嫌いは好きに近いってよく言いますよね。すると「嫌い」と「好き」は両立する気がします。
この間NHKでフランケンシュタインの話を見ました。フランケンシュタイン、図書館かどこかで子ども向けのバージョンを読んだことがあります。懐かしい。
そのフランケンシュタインの話で、「憎悪も愛情の一種なのかもな」と感じました。自分を生み出した人類から愛されたい、愛したい。それが上手くいかない苦しみ。苦しみが悲しみ、憎しみになってゆく。けれど憎んでも恨んでも、どこか愛し合うことを求めているのだと。
だから本当にいつかは……。天国みたいになった世界で、「あのときはすまなかったね」って和解できたら良いんでしょうね。
それまでの間は好き放題、人を嫌い、陰口を言うことにします。イライラが溜まって突き落とさずに済むように。
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