1 / 1
天井裏からカリカリ音がする
しおりを挟む
我が家の天井と壁の間には隙間が開いている。そこに限らずあちこちに、ヒビやら隙間がある。
そのせいなのだろうか……。時々、招かれざる客が現れる。
それは忘れた頃にやってくる。そして一度来ると、それが合図であるかのように、彼女らの訪問が続いたりするのだ。
そろそろ寝ようとしたある夜、天井と壁の隙間から音が聞こえた。
カリカリ、カリカリ、カリカリ……。
私はビクッと身を震わせ、動きを止めた。
引っかくような音。これは風とか自然現象ではないだろう。
コウモリか? ネズミか? それならまだいい。
幽霊か? 悪霊じゃないならまあいい。
私が恐れる相手はただ一人。
天井と壁の隙間にはガムテープが貼ってある。それを執拗に破ろうとする訪問者の爪か牙。私は屋根裏に通じる隙間を封印するガムテープを信じて祈るしかなかった。
カリカリ、カリカリ、カリカリ……。
相手はガムテープが貼られた隙間の端から端、左から右へと移動してゆく。突破口を探して。
無言である。鳴き声らしきものはない。ただカリカリと引っかき続ける。
そして隙間のガムテープを左から右へと引っかき尽くしたあと……
音はピタリと止んだ。
それっきり、音はしなかった。
ガムテープが守ってくれた……。
相手は諦めたのだろう。私は安堵の中、眠りにつくことができたのだった。
*
我が家にはたまにスズメバチが侵入してくる。
朝起きたら壁にスズメバチがひっついていた時などは、心臓が止まるかと思った。
スズメバチは昼活動するが、モンスズメバチだけは日没後も活動できるらしい。夜にも侵入してくることから、相手はモンスズメバチだと思われる。
スズメバチが現れたあとは気が気じゃない。夜に羽音の幻聴が聞こえるようになったりする。冬はその心配がなくなるので、そこに関してはありがたい。
今回、音は去ったが、相手が何者かが分からず、突破口がまだ他にあるかもしれないことを思うと少々不安である。
これからもガムテープの活躍は続く。
*
おまけ
↓この子はセグロアシナガバチ。つぶらな瞳と美しい模様を持つ。
↓この子は初夏の昼に家に入ってくるルリジガバチ。メタリックブルー。
↓ご近所スズメバチ。他の虫と一緒にいる様子や飛び方が可愛い。ご近所スズメバチはどうも一種類ではないらしい。
↓被り物のようなハチの頭。ハチってロボットっぽい。
↓アメバチ
↓その他ハチたち
そのせいなのだろうか……。時々、招かれざる客が現れる。
それは忘れた頃にやってくる。そして一度来ると、それが合図であるかのように、彼女らの訪問が続いたりするのだ。
そろそろ寝ようとしたある夜、天井と壁の隙間から音が聞こえた。
カリカリ、カリカリ、カリカリ……。
私はビクッと身を震わせ、動きを止めた。
引っかくような音。これは風とか自然現象ではないだろう。
コウモリか? ネズミか? それならまだいい。
幽霊か? 悪霊じゃないならまあいい。
私が恐れる相手はただ一人。
天井と壁の隙間にはガムテープが貼ってある。それを執拗に破ろうとする訪問者の爪か牙。私は屋根裏に通じる隙間を封印するガムテープを信じて祈るしかなかった。
カリカリ、カリカリ、カリカリ……。
相手はガムテープが貼られた隙間の端から端、左から右へと移動してゆく。突破口を探して。
無言である。鳴き声らしきものはない。ただカリカリと引っかき続ける。
そして隙間のガムテープを左から右へと引っかき尽くしたあと……
音はピタリと止んだ。
それっきり、音はしなかった。
ガムテープが守ってくれた……。
相手は諦めたのだろう。私は安堵の中、眠りにつくことができたのだった。
*
我が家にはたまにスズメバチが侵入してくる。
朝起きたら壁にスズメバチがひっついていた時などは、心臓が止まるかと思った。
スズメバチは昼活動するが、モンスズメバチだけは日没後も活動できるらしい。夜にも侵入してくることから、相手はモンスズメバチだと思われる。
スズメバチが現れたあとは気が気じゃない。夜に羽音の幻聴が聞こえるようになったりする。冬はその心配がなくなるので、そこに関してはありがたい。
今回、音は去ったが、相手が何者かが分からず、突破口がまだ他にあるかもしれないことを思うと少々不安である。
これからもガムテープの活躍は続く。
*
おまけ
↓この子はセグロアシナガバチ。つぶらな瞳と美しい模様を持つ。
↓この子は初夏の昼に家に入ってくるルリジガバチ。メタリックブルー。
↓ご近所スズメバチ。他の虫と一緒にいる様子や飛び方が可愛い。ご近所スズメバチはどうも一種類ではないらしい。
↓被り物のようなハチの頭。ハチってロボットっぽい。
↓アメバチ
↓その他ハチたち
10
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
新しい家族は保護犬きーちゃん
ゆきむらさり
エッセイ・ノンフィクション
〔あらすじ〕📝初めて🐶保護犬ちゃんを迎え入れる我が家。
過去の哀しい実情のせいで人間不信で怯える保護犬きーちゃん。
初日から試行錯誤の日々と保護犬きーちゃんがもたらす至福の日々。
◇
🔶保護犬ちゃん達の過去・現在の実情の記述もあります🐾
🔶日々の些細な出来事を綴っています。現在進行形のお話となります🐾
🔶🐶挿絵画像入りです。
🔶拙いエッセイにもかかわらず、HOTランキングに入れて頂き(2025.7.1、最高位31位)ありがとうございます🙇♀️
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。

























月澄狸さま
天井から生物の音、怖いですよね。
しかも、家の者が寝静まって一人の時に聞こえがち……。
我が家の天井裏もネズミっぽい足音がして、猫を飼い始めたらネズミがいなくなった、と知人が言っていたのを思い出し、YouTubeの猫様動画の音を天井へ向けて流しました。
後日、業者さんに来てもらって、忌避剤的な薬を撒いてもらいましたε-(´∀`; )
犬束犬柴
犬束犬柴さん
いらっしゃいませ🐶✨
天井からの訪問者(?)にはドキドキしますね~……。
音もなくいつの間にか入ってきたスズメバチが部屋にいる、というパターンもあって、音もなく来られるのも怖いのですが(´▽`*;)💦
ネズミさんも……コードとかかじられてショートしたらと思うと怖いですね(*>v<)
ヤモリが電気系統(?)に侵入してショートすることも多いみたいで💦
春になってそろそろ生き物たちの活動が始まるので、「森と人とが争わずに済む道は無いのか?🍂」と我が心に問い掛けながら、冷や汗垂らしつつ暮らそうと思います(*´∀`*)