異世界転生者はもうおなかいっぱいです!

無月

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 「あっすご、ぃ……はぁあそこ……」

 グチュ。クチュリと開く予定の無かった孔から水気が多分に含んだ粘着質な音がする。
 自分の孔から聞こえてると思うと羞恥で耳を塞さぎたくもなるんだろうが、行為になれない今の俺にそこまでの余裕は無い。何せ相手はテクニシャン魔王陛下である。

 「はあああん!あぁや、だ、だめ、ふぁあっ、そ、れ、よすぎ……っ」

 初めてだから丹念に解さないといけないらしく、もうずっと指だけで蕩けさせられてる。
 不快感も違和感も一度も感じてない。
 ただ、良過ぎて。でも、指だと物足りなくなってきてて。もっと太くて、もっと長いモノで強く擦って欲しい。
 欲求は脳を焼く。

 「も、い、から」
 「駄目だ。まだ我のを受け入れるには狭い」

 これで!?
 もうガバガバに開かれてる感覚だったんだけど!?
 俺は魔王の屹立のデカさを思い出して納得した。そうだ。アレを入れるんだった。
 え?そう言えば、そもそも入るの?今更だけどお腹突き破らない?

 「あっ!?」

 戦慄は一瞬。直ぐに快楽の波に押し流された。前立腺なんて一番初めに見抜かれてる。っていうか電撃が走り抜けるまでそんなモノが男のナカに有るって知らなくて驚愕した。
 否定はしたけど魔王も早く俺と繋がりたいって思ってくれてる。さっきから丹念にもの凄いスピードで、なのに丁寧に、大事に解してくれている。
 逆にそれがジレッたくなったりもして「早く欲しい」が止まらない。

 「痛くてもいいからぁっ」
 「くぅっ煽るなっ我はユタを大事にすると決めたのだ」

 そんなのとっくにして貰ってる。

 「も、いいぃ、俺が、スル……っ」

 我慢出来なくて。魔王に乗り掛かってやろうと胸を押す。
 勿論ビタ一動かなかったさコンチクショウっ。
 ああ。駄目だ。欲しい。早く。
 ドクドク。ドクドク。心臓が煩い。
 はっはと、吐く息も荒い。
 キーンと耳鳴りまで聞こえてきて。

 「お願いだからぁっ、魔王の、入れて!」

 最早半泣きでの懇願だ。
 両手を高く魔王に向けて伸ばし、縋る様に頭を抱いた。

 「っく!どうなっても知らぬぞ……!」

 焦った声で俺の両足を高く上げる魔王。一見乱雑に見えるその動き。でも手付きは気遣いを感じる。

 「本当はバックの方がユタの負担が少ないのだが」

 バックは、テンとの事があって少し怖い。
 でも、相手は魔王だから。
 自分で選んだ人だから。

 「どっちでも、大丈夫。魔王だから」
 「そうか……。辛ければ素直に言うのだぞ」

 バックのが魔王を受け入れやすいなら。俺はトラウマなんて怖くない。
 自ら以前温泉でしていた姿勢になった。お尻を突き出すアレである。

 「ユタ……其方は何と強く美しい人なんだ」

 いや。それ、この格好で言われても。微妙な顔をしたくなったけど我慢だ。俺。
 腕に顔を埋めて衝撃を待っていたのに、来たのは弾力のある湿ったものだった。「ちゅ」という水音で、そこを吸い付かれた事がわかる。

 「う」

 普段出す所だけにキスされると羞恥心が起きる。
 舌まで入れられて、って。

 「ちょ。まおー、俺、も、限界なんだって」
 「む。もう少し味わいたかったが……。仕方ない。それは又の楽しみとしよう」

 ほんとキス好きだな。そこにまでって……。
 早く入れろと自ら孔の皺に指をやった。するとゴクリと唾を飲み込む音がして、それから魔王の手が俺の腰を掴んだ。
 ピタリと硬いモノが当たる感触がする。
 ああ。覚悟はしてたけど。遂に俺はお婿に行けない体になるんだな。
 でも構わない。魔王と一緒にいたいと思えたから。
 魔王の動きに合わせて俺も力を抜いて受け入れる努力をする。そんな俺の頑張りも、魔王の手に掛かれば必要無かったかもしれない。
 あんなにデカいの入らないって思ってたけど、絶妙なタイミングで俺に快感を与えられて、意志に関係なくグズグズに蕩けていく。

 「は、あ、あ、はい、って」
 「ああ。ユタが、熱くうねり、受け入れてくれているからな」

 魔王の声が熱を孕んでる。俺と同じ、イイって感じてくれてるんだな。
 声一つに心が、体が熱くなる。
 触れる結合部はもうこれ以上入らないってくらいみっちり皺無く広げられているのに、魔王のはまだやっと半分入ったって所。俺はもういっぱいいっぱいなのに。
 でもどうせなら最後まで繋がりたい。

 「んぅ~……」
 「う。くぅ……ユタ、無理はするな」

 魔王の進みに合わせて腰を押し付けてみた。さっきより多めに入ったみたいだけど、性急過ぎた挿入は思ったより圧迫感が強かった。
 魔王が途中で止めて宥めるキスをくれて少し軽減されたけど。

 「だって……まおーの、ぜんぶと、くっつきたぃ」
 「ぐっ。ワザとか。ワザとなのか……」

 魔王が何か呟いてる。
 ピタリと動きを止めた魔王は、俺の腰にやった手をそのままに眉間に皺を寄せた。
 お陰で俺は中途半端な状態でジレったい。さっきから腰を動かそうとしてるのに腰の手が邪魔でビタ一動かせる気がしない。
 ああっもう!ムズムズするー!

 「うあ、ぁぁ、も、っく、はやく、ほし……」

 自分で何とか出来ない不自由さに泣けてきた。

 「後悔……するなよ……!」
 「あああああっ!」

 言葉と共に推し進められたモノ。初めて太く熱いモノに擦り上げられた感覚に、俺は痛みよりも、心からの喜びを感じた。


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