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本編
16歳-3
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「殿下?流石にそれは恥ずかしいのでは?」
「何を言ってるのかな。私はアレクにプロポーズしている身だよ?寧ろ普通だろう。恋人、繋ぎなのだから」
「まだ違いますよね?」
「そうだね。でもまだ、って言う事はこれから先なる事は認めてくれてるのかな?」
「~!!」
俺を挟んで両隣で舌戦が繰り広げられている。
デイヴとフレディってこんなに仲悪かったけ?
助けを求めて背後を振り返れば、父さんがハンカチを噛み千切らんばかりの勢いで血の涙を流している。
コリャあかんと、その隣で何を触発されたのか、母さんも父さんと恋人繋ぎをしてニッコニコの女神の微笑みを称えてる。
「アレックスモテモテね~」
嬉しそうで何よりデス。
あかん。この場は俺が何とかせねばならんのか。男の甲斐性を試されてるのかっ。
「フレディ、デイヴは俺の大切な方だ。仲良くしていて欲しい」
「ぅぅ~、はい……」
フレディを諭せば可愛らしい上目遣いで唸った後、シュンとして頷いてくれた。
「アレクも、フレディは何があったって一生俺の大切な弟だ。そしてデイヴにとっても義理の弟になる。兄弟仲は良い方が良いだろう?」
「!アレクっ」
「!兄様っ」
「アレックスぅぅ~!?」
「あらぁ。まあまあまあ」
ぐえっ。
いきなり感極まったデイヴに熱烈なハグをされた。意味わからん。
家族の悲喜交々な反応にも内心首を捻っていると、デイヴが感極まった感じで目に涙を浮かべた。
「有難う。私の想いを受け入れてくれて」
……。ん?
何を言ってるんだろう。そう思いはしたが、ここで首を傾げるのは拙い気がする。だからこの意味不明な状況が起こる、少し手前を思い出してみる。
……。あれ?
何を言ったんだ俺は。そう思い、けど理解が追い付かず脳内で直前のセリフをリフレインする。
う゛あ゛!
「デ、デイヴっ。コレはっ、なんて言うかっ」
顔を真っ赤にしている自覚はある。
けどそれどころで無い俺に、赤面を止める余裕は無い。
だってほぼプロポーズじゃん!
何今の!告白もまだなのに!
もっと良い感じなムードで言いたかった!フラッシュモブとまでは言わないが!
グルグル思考が空回りする中、否定の文字はカケラも出てこない事に、自分の感情が確定的だと突き付けてくる。いやもうわかってはいたが。
「やり直させてくれ」
両手が塞がっている為、顔も防げず仕方なく天を祈る様に仰り、懇願の言葉が漏れた。
「やり直す必要有りません!兄様は僕が独占するんです!弟の特権兄の義務です!」
天使なフレディから過激なセリフが聞こえた気がする。
「フレディは一生大切な弟である事は変わらないよ?
でも俺かフレディのどちらかは父様と母様に孫を見せてあげたいじゃないか」
フレディは賢い子だ。諭せばわかってはいた事ゆえにキュウっと眉尻を下げて押し黙る。
それより背後が喧しい。
「アレックスぅぅっ、何て良い子なんだっ、私の息子は二人とも良い子だっ。
私も二人の子なら大歓迎だよ、でもコレとじゃ子は為せないだろう。なぁに、私の手に掛かれば良縁の一つや二つや百は直ぐに集まるさ」
「父上シャラップ」
何でパパンは公私でこうも人が変わるのか。仕事が絡むと出来る男になるのにな。
「私とて可愛いお嫁さんが欲しいと思います。思ってました。
でも、理屈や理想じゃないんです。
気付いてしまえばもう、止められません。
それとも父上は私に望まぬ婚姻をせよと仰いますか?」
自分の想いは真剣で、悪ふざけなんかじゃ無い。それを真面目に真摯に問えば、父さんもピタリとダメ親父を引っ込め真剣な顔になった。
「王族との婚姻は柵も多い。それでも尚、茨の道を行く覚悟が有るのか」
「それは竜王山脈にてドラゴンと対峙するより大変な道ですか。
隣国カルセイラにて王族のお家騒動に巻き込まれて解決するよりも難しい道ですか」
確かに王家に連なれば重圧もやっかみも増える事だろう。でもそれを踏まえたとしても、冒険者として経験して来た面倒毎を揚げ連ねれば、デイヴと共にいればそれより辛い事なんて無いと思えた。
デイヴは良き友人で有り、共に戦って来た良き仲間で有り、そしていつの間にか何よりも大切に思える人になっていた。
簡単に絆されてチョロメンかよと思わなくも無いが、少なからず想う心が無ければ長年想いを寄せられた所で靡きはしなかったろう。
要は一目見た時から惹かれるものは有ったのだ。
それが長年時を共に過ごす事で育まれて来たんだろう。
それでもここまで時間が掛かったのは多分、前世の記憶故。社会人を経験した身としては恋愛対象に子供はいなかったんだ。
今でもまだまだデイヴは未成年だけど、それは今は俺も同じ。
だからここから二人で最高の大人に成長していけば良いんだよな。
だから。
「デイヴ。俺と結婚を前提にお付き合いしてください」
その言葉は割とすんなりと俺の口から出た。
「何を言ってるのかな。私はアレクにプロポーズしている身だよ?寧ろ普通だろう。恋人、繋ぎなのだから」
「まだ違いますよね?」
「そうだね。でもまだ、って言う事はこれから先なる事は認めてくれてるのかな?」
「~!!」
俺を挟んで両隣で舌戦が繰り広げられている。
デイヴとフレディってこんなに仲悪かったけ?
助けを求めて背後を振り返れば、父さんがハンカチを噛み千切らんばかりの勢いで血の涙を流している。
コリャあかんと、その隣で何を触発されたのか、母さんも父さんと恋人繋ぎをしてニッコニコの女神の微笑みを称えてる。
「アレックスモテモテね~」
嬉しそうで何よりデス。
あかん。この場は俺が何とかせねばならんのか。男の甲斐性を試されてるのかっ。
「フレディ、デイヴは俺の大切な方だ。仲良くしていて欲しい」
「ぅぅ~、はい……」
フレディを諭せば可愛らしい上目遣いで唸った後、シュンとして頷いてくれた。
「アレクも、フレディは何があったって一生俺の大切な弟だ。そしてデイヴにとっても義理の弟になる。兄弟仲は良い方が良いだろう?」
「!アレクっ」
「!兄様っ」
「アレックスぅぅ~!?」
「あらぁ。まあまあまあ」
ぐえっ。
いきなり感極まったデイヴに熱烈なハグをされた。意味わからん。
家族の悲喜交々な反応にも内心首を捻っていると、デイヴが感極まった感じで目に涙を浮かべた。
「有難う。私の想いを受け入れてくれて」
……。ん?
何を言ってるんだろう。そう思いはしたが、ここで首を傾げるのは拙い気がする。だからこの意味不明な状況が起こる、少し手前を思い出してみる。
……。あれ?
何を言ったんだ俺は。そう思い、けど理解が追い付かず脳内で直前のセリフをリフレインする。
う゛あ゛!
「デ、デイヴっ。コレはっ、なんて言うかっ」
顔を真っ赤にしている自覚はある。
けどそれどころで無い俺に、赤面を止める余裕は無い。
だってほぼプロポーズじゃん!
何今の!告白もまだなのに!
もっと良い感じなムードで言いたかった!フラッシュモブとまでは言わないが!
グルグル思考が空回りする中、否定の文字はカケラも出てこない事に、自分の感情が確定的だと突き付けてくる。いやもうわかってはいたが。
「やり直させてくれ」
両手が塞がっている為、顔も防げず仕方なく天を祈る様に仰り、懇願の言葉が漏れた。
「やり直す必要有りません!兄様は僕が独占するんです!弟の特権兄の義務です!」
天使なフレディから過激なセリフが聞こえた気がする。
「フレディは一生大切な弟である事は変わらないよ?
でも俺かフレディのどちらかは父様と母様に孫を見せてあげたいじゃないか」
フレディは賢い子だ。諭せばわかってはいた事ゆえにキュウっと眉尻を下げて押し黙る。
それより背後が喧しい。
「アレックスぅぅっ、何て良い子なんだっ、私の息子は二人とも良い子だっ。
私も二人の子なら大歓迎だよ、でもコレとじゃ子は為せないだろう。なぁに、私の手に掛かれば良縁の一つや二つや百は直ぐに集まるさ」
「父上シャラップ」
何でパパンは公私でこうも人が変わるのか。仕事が絡むと出来る男になるのにな。
「私とて可愛いお嫁さんが欲しいと思います。思ってました。
でも、理屈や理想じゃないんです。
気付いてしまえばもう、止められません。
それとも父上は私に望まぬ婚姻をせよと仰いますか?」
自分の想いは真剣で、悪ふざけなんかじゃ無い。それを真面目に真摯に問えば、父さんもピタリとダメ親父を引っ込め真剣な顔になった。
「王族との婚姻は柵も多い。それでも尚、茨の道を行く覚悟が有るのか」
「それは竜王山脈にてドラゴンと対峙するより大変な道ですか。
隣国カルセイラにて王族のお家騒動に巻き込まれて解決するよりも難しい道ですか」
確かに王家に連なれば重圧もやっかみも増える事だろう。でもそれを踏まえたとしても、冒険者として経験して来た面倒毎を揚げ連ねれば、デイヴと共にいればそれより辛い事なんて無いと思えた。
デイヴは良き友人で有り、共に戦って来た良き仲間で有り、そしていつの間にか何よりも大切に思える人になっていた。
簡単に絆されてチョロメンかよと思わなくも無いが、少なからず想う心が無ければ長年想いを寄せられた所で靡きはしなかったろう。
要は一目見た時から惹かれるものは有ったのだ。
それが長年時を共に過ごす事で育まれて来たんだろう。
それでもここまで時間が掛かったのは多分、前世の記憶故。社会人を経験した身としては恋愛対象に子供はいなかったんだ。
今でもまだまだデイヴは未成年だけど、それは今は俺も同じ。
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だから。
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その言葉は割とすんなりと俺の口から出た。
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