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聖石を拾ってしまった俺
3、聖石ってこんな所にある物なの? 2
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ほぼずぶ濡れ状態で帰ってきた息子と息子の様な二人を見て、ヤストの両親は目を丸くして驚いた。まだ水浴びにも、魚を摂る時期にも早いだろうに……
「まさか、喧嘩でもしたの?」
心配性なヤストの母エリテはおずおずと二人に聞く。兄弟の様に育ってきて、ルアンにとってもヤストにとっても両者は良い友人だと思うのだ。生きる事が過酷な農村では互いに助け合える仲間がいる事が自分の命を守ることにもつながる。だからガッチリと友情を温め合って貰いたいのが親心だろう。
「ちっげーよ!喧嘩なんてする年でもないだろ?」
もうそろそろ二人とも成人するくらいの年齢だ。喧嘩するよりも仕事の事、将来を考えて嫁を娶る事、そんな事に頭を使わなくてはいけないのだ。子供の様に今がよければそれで良い、なんて楽観視はこの農村ではできない事だった。
「まあ、良いから、そのままじゃ風邪をひく!ルアンはずぶ濡れじゃないか。裏に湯を張ったから入っておいで!」
これまた子煩悩なヤストの父は、二家族共同で使えるように裏に風呂小屋が建てられているのだが、そこに湯を沸かしてくれていたらしい。
「ありがとう~おじさん……」
既にガタガタと震えていたルアンはすぐに風呂へと直行する。
「後で着替えを持って行くから、ちゃんとあったまってこいよ!」
風呂へ向かうルアンに声をかけつつ、下半身ずぶ濡れのヤストも自分とルアンの着替えを取りに部屋へと入って行った。
「ねぇヤスト。どうして川になんて入ったの?」
納得できないエリテがヤストを問い詰める。風邪をこじらせたら、容易に医者にも見せられない。それが身分の低い農民だ。
「や、なんでもねぇって!ただのルアンのドジさ。川で道具を洗ってたら足を滑らせたんだよ。」
良く体調を壊していた子供の頃とは、もう二人共違うのだ。寒中水泳はいただけないが、これ位では風邪すら引かないだろう。
「そう…でも丁度煮込みが終わって良かったわ。ルアンの分もあるから、良く温まって?」
「お、サンキュー!」
エリテは子煩悩な母であった。貧しい為に子供は元気な子一人と決めていて、ヤストしかいない。だからだろうか、親がいないルアンが不憫で仕方ないらしく、何くれとなく自分の子供の様に構っている。夫であるヤストの父もそれを快く受け入れてくれている温かみがある夫婦であった。
「上がったよ~!」
ホコホコと湯気が出てきそうなほどに温まったルアンが顔を出す。
「良かったわ、ルアン!いらっしゃいな。煮込みができてるのよ。ヤストと食べて?」
年頃の二人である。親と一緒よりは仲間達と一緒の時間を取る事が多くなる。親にとっては寂しい成長ではあるが、一人前に自立して家庭を持って行くべき者達には必要な事であって、ルアンもヤストも親離れの時期に来ていた。ルアンの家には親はいない。度々ヤストが居座って二人で過ごす事も多くなっていた。
「う~~わ!おばさんの煮込み大好物!ありがと!今度、畑の草むしり全部やるからね!」
親は子離れしようとしているのだが、肝心の子供達がどうであるかはまた別だ。煮込みと聞くと、ニコニコとしてルアンはエリテの側を離れなくなった。ルアンの背はそんなに高くない。農民であるから栄養が足りなかったのか…残念ながらエリテの頭を少し超えるくらいだ。それでも男子であるから痩せていても筋肉はそれなりにあって、中々均整の取れた体つきをしている。そして生まれ持った綺麗な蜂蜜色の髪とキラキラ光る不思議な琥珀の瞳は、人目に付きそうな物なのに何故だかルアンには色恋沙汰の話がこないのだ。対するヤストはルアンよりも背は高く、平凡な焦茶の髪に青い瞳を持ったエリテそっくりの容姿だ。ルアンの様に整った容貌ではないが、それなりに男らしく、逞しく、頼もしく育ってくれたと自負しているのに…こちらも良い話が入ってこない…早く一人前になって独り立ちして貰いたいのに、まだまだヤキモキとさせてくれそうな、可愛い息子達であった。
「上がったぞー!」
「おふ!はひに、はべへるお!」
「あ!狡いぞ!ルアン!」
ルアンはヤストを待ちきれず、早々にエリテが作った煮込みにがっついていた。
だって!食べられる時に食べなきゃ、いつ食べれなくなるか分からないだろ?それに、良い匂いしてるのに、我慢なんてできないよ!
と視線で訴えかけて、ルアンは煮込みの皿を離さない。
「もう!喧嘩しなさんな!まだまだあるの!向こうに持って行っていいから、ゆっくりと食べなさい!」
身体が大きくなっても、まだ子供だ……
そんな事をエリテは再度認識させられた…お嫁さんの影はまだまだ遠い………
「もう!全部食うなよ!?」
「そんなに、食えるか!」
今年は作物が豊作だった。だから農民であっても腹一杯に食事ができる。だからこんな楽しい一幕があるんだ。農民でも十分に幸せだった。
ヤストの家の隣がルアンの家になる。家と言っても木で作られた簡単な小屋の様な物。エリテが作ってくれた煮込みを鍋ごと持って行って、簡易なベッドに座りながら鍋をつつく。
若者の夜は長い。畑での作業について、次に作る作物について、家の事、今後の事、親が考えているよりもずっと真剣に話していたりもする。
「まさか、喧嘩でもしたの?」
心配性なヤストの母エリテはおずおずと二人に聞く。兄弟の様に育ってきて、ルアンにとってもヤストにとっても両者は良い友人だと思うのだ。生きる事が過酷な農村では互いに助け合える仲間がいる事が自分の命を守ることにもつながる。だからガッチリと友情を温め合って貰いたいのが親心だろう。
「ちっげーよ!喧嘩なんてする年でもないだろ?」
もうそろそろ二人とも成人するくらいの年齢だ。喧嘩するよりも仕事の事、将来を考えて嫁を娶る事、そんな事に頭を使わなくてはいけないのだ。子供の様に今がよければそれで良い、なんて楽観視はこの農村ではできない事だった。
「まあ、良いから、そのままじゃ風邪をひく!ルアンはずぶ濡れじゃないか。裏に湯を張ったから入っておいで!」
これまた子煩悩なヤストの父は、二家族共同で使えるように裏に風呂小屋が建てられているのだが、そこに湯を沸かしてくれていたらしい。
「ありがとう~おじさん……」
既にガタガタと震えていたルアンはすぐに風呂へと直行する。
「後で着替えを持って行くから、ちゃんとあったまってこいよ!」
風呂へ向かうルアンに声をかけつつ、下半身ずぶ濡れのヤストも自分とルアンの着替えを取りに部屋へと入って行った。
「ねぇヤスト。どうして川になんて入ったの?」
納得できないエリテがヤストを問い詰める。風邪をこじらせたら、容易に医者にも見せられない。それが身分の低い農民だ。
「や、なんでもねぇって!ただのルアンのドジさ。川で道具を洗ってたら足を滑らせたんだよ。」
良く体調を壊していた子供の頃とは、もう二人共違うのだ。寒中水泳はいただけないが、これ位では風邪すら引かないだろう。
「そう…でも丁度煮込みが終わって良かったわ。ルアンの分もあるから、良く温まって?」
「お、サンキュー!」
エリテは子煩悩な母であった。貧しい為に子供は元気な子一人と決めていて、ヤストしかいない。だからだろうか、親がいないルアンが不憫で仕方ないらしく、何くれとなく自分の子供の様に構っている。夫であるヤストの父もそれを快く受け入れてくれている温かみがある夫婦であった。
「上がったよ~!」
ホコホコと湯気が出てきそうなほどに温まったルアンが顔を出す。
「良かったわ、ルアン!いらっしゃいな。煮込みができてるのよ。ヤストと食べて?」
年頃の二人である。親と一緒よりは仲間達と一緒の時間を取る事が多くなる。親にとっては寂しい成長ではあるが、一人前に自立して家庭を持って行くべき者達には必要な事であって、ルアンもヤストも親離れの時期に来ていた。ルアンの家には親はいない。度々ヤストが居座って二人で過ごす事も多くなっていた。
「う~~わ!おばさんの煮込み大好物!ありがと!今度、畑の草むしり全部やるからね!」
親は子離れしようとしているのだが、肝心の子供達がどうであるかはまた別だ。煮込みと聞くと、ニコニコとしてルアンはエリテの側を離れなくなった。ルアンの背はそんなに高くない。農民であるから栄養が足りなかったのか…残念ながらエリテの頭を少し超えるくらいだ。それでも男子であるから痩せていても筋肉はそれなりにあって、中々均整の取れた体つきをしている。そして生まれ持った綺麗な蜂蜜色の髪とキラキラ光る不思議な琥珀の瞳は、人目に付きそうな物なのに何故だかルアンには色恋沙汰の話がこないのだ。対するヤストはルアンよりも背は高く、平凡な焦茶の髪に青い瞳を持ったエリテそっくりの容姿だ。ルアンの様に整った容貌ではないが、それなりに男らしく、逞しく、頼もしく育ってくれたと自負しているのに…こちらも良い話が入ってこない…早く一人前になって独り立ちして貰いたいのに、まだまだヤキモキとさせてくれそうな、可愛い息子達であった。
「上がったぞー!」
「おふ!はひに、はべへるお!」
「あ!狡いぞ!ルアン!」
ルアンはヤストを待ちきれず、早々にエリテが作った煮込みにがっついていた。
だって!食べられる時に食べなきゃ、いつ食べれなくなるか分からないだろ?それに、良い匂いしてるのに、我慢なんてできないよ!
と視線で訴えかけて、ルアンは煮込みの皿を離さない。
「もう!喧嘩しなさんな!まだまだあるの!向こうに持って行っていいから、ゆっくりと食べなさい!」
身体が大きくなっても、まだ子供だ……
そんな事をエリテは再度認識させられた…お嫁さんの影はまだまだ遠い………
「もう!全部食うなよ!?」
「そんなに、食えるか!」
今年は作物が豊作だった。だから農民であっても腹一杯に食事ができる。だからこんな楽しい一幕があるんだ。農民でも十分に幸せだった。
ヤストの家の隣がルアンの家になる。家と言っても木で作られた簡単な小屋の様な物。エリテが作ってくれた煮込みを鍋ごと持って行って、簡易なベッドに座りながら鍋をつつく。
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