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もう一度、恋をしよう
特別な存在であれたなら
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だから職場恋愛なんてイヤなんだ。
毎日店舗に来る訳じゃないし、来ても一日中一緒なこともない。けれどその他の元カップルと比べれば、格段に遭遇頻度は増すし避けようもない。
恋人には見えなくても、掛け合い漫才のようにぽんぽん気軽に声を掛け合っていた私たちの空気はぎくしゃくしている。
瞼がまだ腫れぼったい自覚があるから、いつもはブルー系のレンズなのに、今日はピンク系の眼鏡を掛けてきている。少しでも誤魔化せているといいけど。
あの人が私のことをどんな風に見ているか確認するのはできないけど、みっともない姿は晒せない。
動き易さ第一でひとつに纏めていた髪も下ろして、横髪で少しでも顔が隠れるようにして、うなじは出るように高い場所でくくった。出勤するときに、出入り口の警備員さんも首を傾げていたけど、たったそれだけでも別人に見えるくらいに普段の私というものは決まりきった髪型をして、顔もよく見えるようにしていた。顔に自信があるかないかの問題ではなく、清潔感が大事なんだもの。
でもしばらくは勘弁して欲しい。
ずっと、若い子みたいに横髪をかきあげながらの仕事なんて、みっともないと思ってた。
ごめん、こっそり心の中で悪態付いてて。私もこれ、利用させてもらう。でも、セクシーさの演出でも可愛く見せるための要領でもなくて、隠すためだけだから。
きっと少ししたら落ち着いて、あの日は何だったのって思うくらいに、私らしい格好に戻るから……だから、少しだけ目こぼししてね。
その日、あの人はちょっと顔を出しただけですぐにまた出ていった。取引先に出向いたのか、現場のチェックか、それすらも知らない。
近くに行くこともないままだったから、不細工な顔は気付かれなかったと思う。うん、せめてもの慰めだと思っておこう。
早上がりだったから、夕方にはバックヤードから通じている従業員出入り口で手荷物検査の順番待ちをする。急いでそうな他の店舗のパートの女性陣に譲り、IDカードだけリーダーに通してからのんびりと最後尾に並んだ。
いつもながら、こんな検査までしなきゃいけない警備スタッフが気の毒だなと思う。当然男性が多い上、何故かこのモールはイケメン揃いだ。そんな彼らに手荷物を晒さなければいけない若い女性も居たたまれないけど、チェックする方だって気まずいと思う。
今日の担当はサラサラの栗毛の襟足が少し長めの二十代半ばの男性で、例えるならゴールデンレトリバーのような癒し系の優しげな風貌をしている。
順番が来て、バッグの口を広げて自分でかき混ぜた。余程のことがないと中にまでは手を入れずに覗き込むだけなので、協力というか、なんとなくいつもやっちゃっている。
その手元をちらりと一瞥しただけで、警備の人はふわっと私に笑い掛けた。
「イメチェンしたんですね。いい感じだと思うよ」
え、と口を半開きにして固まってしまう。
確かに挨拶はいつも交わしているけど、それは職場なんだから当たり前で。ここを通る従業員なんて何百人いるのかも判らないのに、どうしてそんな風に話し掛けられるのかが解らない。
ぽかんの後はどぎまぎぎくしゃくして、かあっと顔が火照る。
「あ、ありがとう、ございます」
社交辞令に決まってるのに、それでも私という個人を知っていてくれたんだなと思うと嬉しい。ぺこりと頭を下げてから、「お疲れさま」の声に押されるように風除室から飛び出して駐輪場を目指したのだった。
我ながら単純だと思う。警備員さんに褒められて、たとえ社交辞令だったとしても嬉しくて、それからはヘアスタイルにも気を付けるようになった。少し変えると気分も変わる。合わせてメイクも日によって変えたりするものだから、同僚には恋人でもできたのかと邪推されている。恋人どころか、振られたばかりなんですけど、なんて言えない。適当にかわしていると、居るという方向でまことしやかに静かに噂になっているようだ。
まあいいか、と放っておく。仕事に差し障りはないし、相手は誰かと突っ込んで尋ねてくるほどに仲が良くもないから、休憩時間にも一人で居ることが多い。
バックヤードにある休憩室はモール全体からスタッフが集まる。勿論ご飯時だとしても交代でしか休まないから、さほど込み合うことはない。
早出のある日、軽食の後持参した水筒で紅茶を飲みながら、高い位置に備え付けられているテレビを観るともなしに眺めていると、隣の長テーブルの会話が耳に留まった。
ゆるりと視線を動かすと、カジュアルブランドのスタッフが三人、菓子を摘んでいる。大きな店だから数人ずつ休むらしい。そこに混じっている一段と華やかな女性が、あの人の今の恋人だった。
「いいよね~誰が見てもイケメンだもん」
「ほんと羨ましい」
本気で妬ましそうにされているのに、彼女は何処吹く風と自信満々に微笑んでいる。
ああ、こういうのが当然なんだろうな。美男美女の組み合わせ。誰にも引けを取らないと思うから、堂々と恋人自慢できるんだ。
視線はテレビに向けたまま、そのまま三人に意識をとられてしまう。その会話で知ったのは、彼女は入社当時からずっと付き合っていたということ。転勤で離れている間、現地で別の人とも付き合っていたけれど、戻ることになり後腐れなく別れてきたとか。それはあの人には内緒にして、ずっと一筋だったように見せかけているんだって。まるで武勇伝だ。
胸が痛むのは、あっさりと彼女へと戻ってしまったあの人に失望したのか、引き留めるほどの魅力がない自分に落胆したからなのか判らない。確かなのは、疎遠になっていた数ヶ月を挟んで再会した彼女との二年間の方が、私との二ヶ月よりあの人にとっては大事だったということ。
物思いに浸っている間に、会話はベッドの話へと移っていた。どうやらあの人は酔うと獣のようらしい。昼の逢瀬しかしたことがない私は、あの人のそんな姿は勿論のこと家の場所すら知らない。あの人も私のアパートに来たいと言ったことはなかった。
そう振り返ってみれば、今時の中学生より遅れているんじゃないかと溜息が漏れる。ままごとみたいだ。
私がそうさせたのかな……。でも、あの人だって、こうして欲しいとか何がしたいとか言わなかった。ただ大事にしたい、ゆっくり仲良くなりたいとしか。
話題はイケメン談義になり、警備の人たちも出てくる。あの癒し系の彼も大人気なようで、但し清掃スタッフの美人とラブラブカップルだけどねえと残念そうにしていた。
ああ、そうだよね。恋人居るに決まってるよね。性格も良くて優しいと思うもの。その他大勢の私にすらあんな気遣いができる人だから、恋人だったら下にも置かないもてなしぶりなんだろうなと想像するとなんだかほっこりする。悔しいとかそんな次元ですらない。私じゃ土俵に上がれない。つまり、イケメンは遠くから眺めるに限る。笠原さんも、本来はそんな対象だったんだから、近付いたのが間違いだったんだ。
テーブルに着いたまま化粧直しを始めた彼女たちは、それでもまだトークに花が咲いている。凄いバイタリティだなあなんて感心している私は、だから女子力が低いんだろう。立ち仕事だから、少しでも体力を温存しておきたい。会話って気も使うし疲れるしで、同じような嗜好か、ただ聞いてもらいたいという人としか同席したくない。
その時、はたと気が付いた。もしかして。
あの人の恋人は、きっとこの調子でずっとしゃべる人なんだろう。対するあの人だってどちらかというと多く喋る方で。だから職場では私たちの関係も、その他の女性と同じかそれ以下に捉えられていたと思う。誰とでも気さくに話すあの人。だけどふたりきりのときはそうでもなかった。静かにお茶を飲んで、たまに視線が絡んでは穏やかに微笑み合って。
それって、逆に言うと私だけが特別だったのは確かだっていう証明にならないだろうか。
次第に恋人への愚痴に変わりつつある会話を気にしながらも、席を立つ。ロッカーに荷物を仕舞って私も化粧直ししなくちゃ。マナー云々もだけれど、そもそもこういうオープンな場所で出来るだけの度胸を持ち合わせていないんだった。
毎日店舗に来る訳じゃないし、来ても一日中一緒なこともない。けれどその他の元カップルと比べれば、格段に遭遇頻度は増すし避けようもない。
恋人には見えなくても、掛け合い漫才のようにぽんぽん気軽に声を掛け合っていた私たちの空気はぎくしゃくしている。
瞼がまだ腫れぼったい自覚があるから、いつもはブルー系のレンズなのに、今日はピンク系の眼鏡を掛けてきている。少しでも誤魔化せているといいけど。
あの人が私のことをどんな風に見ているか確認するのはできないけど、みっともない姿は晒せない。
動き易さ第一でひとつに纏めていた髪も下ろして、横髪で少しでも顔が隠れるようにして、うなじは出るように高い場所でくくった。出勤するときに、出入り口の警備員さんも首を傾げていたけど、たったそれだけでも別人に見えるくらいに普段の私というものは決まりきった髪型をして、顔もよく見えるようにしていた。顔に自信があるかないかの問題ではなく、清潔感が大事なんだもの。
でもしばらくは勘弁して欲しい。
ずっと、若い子みたいに横髪をかきあげながらの仕事なんて、みっともないと思ってた。
ごめん、こっそり心の中で悪態付いてて。私もこれ、利用させてもらう。でも、セクシーさの演出でも可愛く見せるための要領でもなくて、隠すためだけだから。
きっと少ししたら落ち着いて、あの日は何だったのって思うくらいに、私らしい格好に戻るから……だから、少しだけ目こぼししてね。
その日、あの人はちょっと顔を出しただけですぐにまた出ていった。取引先に出向いたのか、現場のチェックか、それすらも知らない。
近くに行くこともないままだったから、不細工な顔は気付かれなかったと思う。うん、せめてもの慰めだと思っておこう。
早上がりだったから、夕方にはバックヤードから通じている従業員出入り口で手荷物検査の順番待ちをする。急いでそうな他の店舗のパートの女性陣に譲り、IDカードだけリーダーに通してからのんびりと最後尾に並んだ。
いつもながら、こんな検査までしなきゃいけない警備スタッフが気の毒だなと思う。当然男性が多い上、何故かこのモールはイケメン揃いだ。そんな彼らに手荷物を晒さなければいけない若い女性も居たたまれないけど、チェックする方だって気まずいと思う。
今日の担当はサラサラの栗毛の襟足が少し長めの二十代半ばの男性で、例えるならゴールデンレトリバーのような癒し系の優しげな風貌をしている。
順番が来て、バッグの口を広げて自分でかき混ぜた。余程のことがないと中にまでは手を入れずに覗き込むだけなので、協力というか、なんとなくいつもやっちゃっている。
その手元をちらりと一瞥しただけで、警備の人はふわっと私に笑い掛けた。
「イメチェンしたんですね。いい感じだと思うよ」
え、と口を半開きにして固まってしまう。
確かに挨拶はいつも交わしているけど、それは職場なんだから当たり前で。ここを通る従業員なんて何百人いるのかも判らないのに、どうしてそんな風に話し掛けられるのかが解らない。
ぽかんの後はどぎまぎぎくしゃくして、かあっと顔が火照る。
「あ、ありがとう、ございます」
社交辞令に決まってるのに、それでも私という個人を知っていてくれたんだなと思うと嬉しい。ぺこりと頭を下げてから、「お疲れさま」の声に押されるように風除室から飛び出して駐輪場を目指したのだった。
我ながら単純だと思う。警備員さんに褒められて、たとえ社交辞令だったとしても嬉しくて、それからはヘアスタイルにも気を付けるようになった。少し変えると気分も変わる。合わせてメイクも日によって変えたりするものだから、同僚には恋人でもできたのかと邪推されている。恋人どころか、振られたばかりなんですけど、なんて言えない。適当にかわしていると、居るという方向でまことしやかに静かに噂になっているようだ。
まあいいか、と放っておく。仕事に差し障りはないし、相手は誰かと突っ込んで尋ねてくるほどに仲が良くもないから、休憩時間にも一人で居ることが多い。
バックヤードにある休憩室はモール全体からスタッフが集まる。勿論ご飯時だとしても交代でしか休まないから、さほど込み合うことはない。
早出のある日、軽食の後持参した水筒で紅茶を飲みながら、高い位置に備え付けられているテレビを観るともなしに眺めていると、隣の長テーブルの会話が耳に留まった。
ゆるりと視線を動かすと、カジュアルブランドのスタッフが三人、菓子を摘んでいる。大きな店だから数人ずつ休むらしい。そこに混じっている一段と華やかな女性が、あの人の今の恋人だった。
「いいよね~誰が見てもイケメンだもん」
「ほんと羨ましい」
本気で妬ましそうにされているのに、彼女は何処吹く風と自信満々に微笑んでいる。
ああ、こういうのが当然なんだろうな。美男美女の組み合わせ。誰にも引けを取らないと思うから、堂々と恋人自慢できるんだ。
視線はテレビに向けたまま、そのまま三人に意識をとられてしまう。その会話で知ったのは、彼女は入社当時からずっと付き合っていたということ。転勤で離れている間、現地で別の人とも付き合っていたけれど、戻ることになり後腐れなく別れてきたとか。それはあの人には内緒にして、ずっと一筋だったように見せかけているんだって。まるで武勇伝だ。
胸が痛むのは、あっさりと彼女へと戻ってしまったあの人に失望したのか、引き留めるほどの魅力がない自分に落胆したからなのか判らない。確かなのは、疎遠になっていた数ヶ月を挟んで再会した彼女との二年間の方が、私との二ヶ月よりあの人にとっては大事だったということ。
物思いに浸っている間に、会話はベッドの話へと移っていた。どうやらあの人は酔うと獣のようらしい。昼の逢瀬しかしたことがない私は、あの人のそんな姿は勿論のこと家の場所すら知らない。あの人も私のアパートに来たいと言ったことはなかった。
そう振り返ってみれば、今時の中学生より遅れているんじゃないかと溜息が漏れる。ままごとみたいだ。
私がそうさせたのかな……。でも、あの人だって、こうして欲しいとか何がしたいとか言わなかった。ただ大事にしたい、ゆっくり仲良くなりたいとしか。
話題はイケメン談義になり、警備の人たちも出てくる。あの癒し系の彼も大人気なようで、但し清掃スタッフの美人とラブラブカップルだけどねえと残念そうにしていた。
ああ、そうだよね。恋人居るに決まってるよね。性格も良くて優しいと思うもの。その他大勢の私にすらあんな気遣いができる人だから、恋人だったら下にも置かないもてなしぶりなんだろうなと想像するとなんだかほっこりする。悔しいとかそんな次元ですらない。私じゃ土俵に上がれない。つまり、イケメンは遠くから眺めるに限る。笠原さんも、本来はそんな対象だったんだから、近付いたのが間違いだったんだ。
テーブルに着いたまま化粧直しを始めた彼女たちは、それでもまだトークに花が咲いている。凄いバイタリティだなあなんて感心している私は、だから女子力が低いんだろう。立ち仕事だから、少しでも体力を温存しておきたい。会話って気も使うし疲れるしで、同じような嗜好か、ただ聞いてもらいたいという人としか同席したくない。
その時、はたと気が付いた。もしかして。
あの人の恋人は、きっとこの調子でずっとしゃべる人なんだろう。対するあの人だってどちらかというと多く喋る方で。だから職場では私たちの関係も、その他の女性と同じかそれ以下に捉えられていたと思う。誰とでも気さくに話すあの人。だけどふたりきりのときはそうでもなかった。静かにお茶を飲んで、たまに視線が絡んでは穏やかに微笑み合って。
それって、逆に言うと私だけが特別だったのは確かだっていう証明にならないだろうか。
次第に恋人への愚痴に変わりつつある会話を気にしながらも、席を立つ。ロッカーに荷物を仕舞って私も化粧直ししなくちゃ。マナー云々もだけれど、そもそもこういうオープンな場所で出来るだけの度胸を持ち合わせていないんだった。
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