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First Contact 海へいこう!
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「そうそう、手もお留守にしちゃいけない。肩から鎖骨に沿って撫でながら、段々下に降りていくよ……ああ、きみの胸に辿り着いた」
意識して、ちょっと低めに囁くように話し続けるウォルター。その目をじっと見つめる翔子は、その視線が言葉と一緒に移動するたびにドキドキ。まるで催眠術にでも掛かったかのように目を逸らせなくなっていた。
そして、実際には触れられてすらいないと判っていても、見つめられているという状態が耐えがたく、口の中に溜まっていた唾液をごくんと飲み干した。
「あ……今、俺の唾液を飲み干したね…もっとあげるよ、ショーコの中を俺でいっぱいにしてみなよ。
そう……いい子だ。それから、人差し指で左の乳首を撫でて……」
視線と言葉だけで、こんな風に体を熱くさせるものなのか。
傍で聞いている円華でさえ自分が愛撫を受けているかのような錯覚に陥り、ごくりと唾を飲み両手で自分の腕を抱きしめた。
その間も絶妙の間を取りながら、ウォルターの言葉が続いていく。
「水着の上からでも良く判るよ……とってもいい形の乳房だね。感度はどうかな……親指と人差し指で乳首をすりあげて……ほらほら、そっちばっかり気を取られて舌がお留守だよ? もっと強く吸って……そうそう。
右手で大きく揉むよ。気持ちいいだろ? え? 直接触って欲しいの? じゃあ下から捲くって入れるよ。セパレーツで良かった…ああ、すべらかでなんて気持ちがいいんだ。柔らかくて……」
左手で、さらりと自分の前髪をかき上げた。
翔子は身じろぎした。豊かな乳房が僅かに揺れる。だが、腕の拘束のせいでそれ以上は身動きできない。
「目を閉じて……ショーコ。もっと集中して、俺を感じてご覧よ」
言われて素直に瞼が下りていく。本当に催眠術に掛かっているかのように。
そしてまた円華までもが。
「右側も触って欲しいだろう? 望み通りにしてあげる。直に入れて乳首を摘むよ。
あれ、硬くなってる……感じてくれてるんだね……いいよ、大きくて豊かで、綺麗で。
ねえ、本当は舐めて欲しいんでしょ、沢山の男にしゃぶられてこんなに大きくなったんじゃないの?」
――徐々に羞恥プレイがひどくなってきたようだ。
翔子は目を閉じたまま頬を染めて首を振った。「あぁ…」と喘ぎ声に近い吐息が漏れる。
日に焼けかけの肌が、桜色に染まっていた。
「ほら……また舌がお留守だよ……駄目じゃないか。お仕置きが必要だなあ。
よし、もうこのブラ取っちゃおうか。ああ、そういえば腕が動かせないんだったな……それなら上に捲くっちゃえばいいや。……ほら、たわわな乳房が外気に曝された」
勿論、実際にはウォルターは何も手を出していない。先程までは動かしていた手も、二人が目を閉じたのを境に自然に下ろされていた。
座ったまま、ただ言葉を紡いでいく。視線は瞼を通しても肌が感じているようだった。
「他の人にも見られちゃうかもね。だってショーコ、こんなにいやらしい格好してるんだもの。男だったら誰でも目がいっちゃうよ……いやらしい子だね……あ、今あっちの男が気付いた」
「や……っ」
目を閉じたまま、ふるふると首が振られた。吐息は、熱を帯びている。
「イヤじゃないだろう、ショーコ。ほら、乳首だってこんなに硬くなってるくせに……。今度は舐めてあげるよ、まずは脇から……ああ、印も付けとかなくっちゃ」
音だけが、ちゅう、と耳に届く。
「浩司にも付けられたくせに、こんな所に今度は別の男に付けられて……ホントにいやらしい子だね、君は……」
「やっ……ちがっ……」
ああ、とまた翔子の口から切なげな声が漏れた。完全にウォルターの術中に嵌ってしまっているようだ。
「ほら、もっと付けてあげる」
ノリきっているウォルターは、続けさまに音を立てていく。
「このおっぱいはもう、俺のものだね……。こんなにキスマークが付いてちゃ、当分他の男とエッチなんて出来やしないよ」
はあっと、翔子と円華の口から吐息。体中の感覚が研ぎ澄まされていた。
全てはウォルターの言葉の為に。
「体の中心線に沿って、舌で舐めて……愛撫しながら下りていくよ。おへそも……もっと下も。
おや、邪魔な布があるね……取っちゃおうか」
視線を感じて熱くなっていくからだ。太腿をもじもじと動かして、翔子は「それはダメ……」と微かに呟いた。折り曲げている足の付け根に無意識に力が入る。
「ダメなのかい? じゃあコレの上から撫でてあげる……ほら、足の力を抜いて……体中で一番熱くなっているところに受け入れてよ。そうだよ……いいね……。あれ? もうここだけしっとりと濡れているじゃないか。そんなに感じてくれているの? それじゃあもっと足を開いてごらんよ……もっと奥まで、」
本番なら此処からが濡れ場だったのだが、ふるふると浩司の肩が震えて、スッと翔子の束縛が解けた。
「くぉら!! ウォルターっっ!!」
ガバッと腹筋だけで浩司が起き上がった。今度は完全に目が覚めているようだ。
「人が寝てるからって遊び過ぎなんだよ! お陰で夢見が悪いじゃねーか!!」
はっ、と翔子と円華が両目を見開いた。
「あらら、起きちゃったのかぁー。いいトコだったのに」
少し残念そうに、けれどニマニマと笑いながらウォルターが言った。
「そりゃあどんな深い眠りでも覚めるよ。傍で延々、んなエッチなことばっか言われた日にゃあ。ここはテレクラじゃねぇっつーの」
浩司はむうっと両腕を組んでウォルターを睨み付けた。
我に返った女子二人は、ささっと自分のパーカーとシャツを取ると跳ねるように立ち上がった。
「トイレ行って来るっ」
「私もっ」
あたふたとサンダルを引っ掛けて、物凄い速さで走り去って行った。
「あーらら。本当に濡れちゃったかな」
その後ろ姿を眺めてボソッとウォルターが呟く。
浩司は盛大に溜め息をつくと、ぱしんとウォルターの頭を叩いた。
意識して、ちょっと低めに囁くように話し続けるウォルター。その目をじっと見つめる翔子は、その視線が言葉と一緒に移動するたびにドキドキ。まるで催眠術にでも掛かったかのように目を逸らせなくなっていた。
そして、実際には触れられてすらいないと判っていても、見つめられているという状態が耐えがたく、口の中に溜まっていた唾液をごくんと飲み干した。
「あ……今、俺の唾液を飲み干したね…もっとあげるよ、ショーコの中を俺でいっぱいにしてみなよ。
そう……いい子だ。それから、人差し指で左の乳首を撫でて……」
視線と言葉だけで、こんな風に体を熱くさせるものなのか。
傍で聞いている円華でさえ自分が愛撫を受けているかのような錯覚に陥り、ごくりと唾を飲み両手で自分の腕を抱きしめた。
その間も絶妙の間を取りながら、ウォルターの言葉が続いていく。
「水着の上からでも良く判るよ……とってもいい形の乳房だね。感度はどうかな……親指と人差し指で乳首をすりあげて……ほらほら、そっちばっかり気を取られて舌がお留守だよ? もっと強く吸って……そうそう。
右手で大きく揉むよ。気持ちいいだろ? え? 直接触って欲しいの? じゃあ下から捲くって入れるよ。セパレーツで良かった…ああ、すべらかでなんて気持ちがいいんだ。柔らかくて……」
左手で、さらりと自分の前髪をかき上げた。
翔子は身じろぎした。豊かな乳房が僅かに揺れる。だが、腕の拘束のせいでそれ以上は身動きできない。
「目を閉じて……ショーコ。もっと集中して、俺を感じてご覧よ」
言われて素直に瞼が下りていく。本当に催眠術に掛かっているかのように。
そしてまた円華までもが。
「右側も触って欲しいだろう? 望み通りにしてあげる。直に入れて乳首を摘むよ。
あれ、硬くなってる……感じてくれてるんだね……いいよ、大きくて豊かで、綺麗で。
ねえ、本当は舐めて欲しいんでしょ、沢山の男にしゃぶられてこんなに大きくなったんじゃないの?」
――徐々に羞恥プレイがひどくなってきたようだ。
翔子は目を閉じたまま頬を染めて首を振った。「あぁ…」と喘ぎ声に近い吐息が漏れる。
日に焼けかけの肌が、桜色に染まっていた。
「ほら……また舌がお留守だよ……駄目じゃないか。お仕置きが必要だなあ。
よし、もうこのブラ取っちゃおうか。ああ、そういえば腕が動かせないんだったな……それなら上に捲くっちゃえばいいや。……ほら、たわわな乳房が外気に曝された」
勿論、実際にはウォルターは何も手を出していない。先程までは動かしていた手も、二人が目を閉じたのを境に自然に下ろされていた。
座ったまま、ただ言葉を紡いでいく。視線は瞼を通しても肌が感じているようだった。
「他の人にも見られちゃうかもね。だってショーコ、こんなにいやらしい格好してるんだもの。男だったら誰でも目がいっちゃうよ……いやらしい子だね……あ、今あっちの男が気付いた」
「や……っ」
目を閉じたまま、ふるふると首が振られた。吐息は、熱を帯びている。
「イヤじゃないだろう、ショーコ。ほら、乳首だってこんなに硬くなってるくせに……。今度は舐めてあげるよ、まずは脇から……ああ、印も付けとかなくっちゃ」
音だけが、ちゅう、と耳に届く。
「浩司にも付けられたくせに、こんな所に今度は別の男に付けられて……ホントにいやらしい子だね、君は……」
「やっ……ちがっ……」
ああ、とまた翔子の口から切なげな声が漏れた。完全にウォルターの術中に嵌ってしまっているようだ。
「ほら、もっと付けてあげる」
ノリきっているウォルターは、続けさまに音を立てていく。
「このおっぱいはもう、俺のものだね……。こんなにキスマークが付いてちゃ、当分他の男とエッチなんて出来やしないよ」
はあっと、翔子と円華の口から吐息。体中の感覚が研ぎ澄まされていた。
全てはウォルターの言葉の為に。
「体の中心線に沿って、舌で舐めて……愛撫しながら下りていくよ。おへそも……もっと下も。
おや、邪魔な布があるね……取っちゃおうか」
視線を感じて熱くなっていくからだ。太腿をもじもじと動かして、翔子は「それはダメ……」と微かに呟いた。折り曲げている足の付け根に無意識に力が入る。
「ダメなのかい? じゃあコレの上から撫でてあげる……ほら、足の力を抜いて……体中で一番熱くなっているところに受け入れてよ。そうだよ……いいね……。あれ? もうここだけしっとりと濡れているじゃないか。そんなに感じてくれているの? それじゃあもっと足を開いてごらんよ……もっと奥まで、」
本番なら此処からが濡れ場だったのだが、ふるふると浩司の肩が震えて、スッと翔子の束縛が解けた。
「くぉら!! ウォルターっっ!!」
ガバッと腹筋だけで浩司が起き上がった。今度は完全に目が覚めているようだ。
「人が寝てるからって遊び過ぎなんだよ! お陰で夢見が悪いじゃねーか!!」
はっ、と翔子と円華が両目を見開いた。
「あらら、起きちゃったのかぁー。いいトコだったのに」
少し残念そうに、けれどニマニマと笑いながらウォルターが言った。
「そりゃあどんな深い眠りでも覚めるよ。傍で延々、んなエッチなことばっか言われた日にゃあ。ここはテレクラじゃねぇっつーの」
浩司はむうっと両腕を組んでウォルターを睨み付けた。
我に返った女子二人は、ささっと自分のパーカーとシャツを取ると跳ねるように立ち上がった。
「トイレ行って来るっ」
「私もっ」
あたふたとサンダルを引っ掛けて、物凄い速さで走り去って行った。
「あーらら。本当に濡れちゃったかな」
その後ろ姿を眺めてボソッとウォルターが呟く。
浩司は盛大に溜め息をつくと、ぱしんとウォルターの頭を叩いた。
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