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Second Contact 王様ゲーム
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結局その後皆が起きたのは十一時頃だった。
一番に目を覚ました浩司がご飯を炊いて、おにぎりと玉子焼きに味噌汁と簡単な食事の用意をしてくれていたので、皆でそれを平らげ、一応解散ということになった。
浩司は家でも自分の分担の家事があるらしく食べ終えるとさっさと帰ってしまい、女三人で居座るわけにもいかないのでお暇することにしたのだ。
「ねぇ、昨日どうだった?」
原付を庭から出して跨りながら円華が言った。新菜と翔子の顔を交互に見ている。
「あたしは何も? 満くんあのまま朝までぐっすりだったし」
新菜はヘルメットの紐を首に掛けながら答えた。
「襲わんかったん?」
「するかっつーの!!」
「翔子はぁ?」
「私ですかぁ? やん、恥ずかしくって言えませぇんっっ」
赤くなった頬を両手で挟んで翔子はイヤイヤと首を振っている。
「って!!」「したのぉ!?」
新菜と円華はまさかという顔になった。
「えーっとぉエッチはしてないんだけど、ちょっと気持ち良かったっていうか……んでもって将来的にはもしかしたらそういうことがあるかもっていうことをですねぇ……」
気持ち良かったコト、を思い出し翔子は二人には意味不明の説明をした。
「あーもう、ウザいなぁ。妄想も入ってんだろうけど、何かしらいい感じのことを言ってくれたってことね」
もじもじする翔子に円華がスパッと言い切った。
「まぁ……そんな感じ? かな……多分?」
「なーんだ。じゃ、帰ろっか」
円華はエンジンを掛けるといきなりアクセルを回した。
「あ、ちょっとぉー!!」
慌てて二人もエンジンを掛けて追い掛ける。
「円華はどーなったんだよーっ」
新菜が叫んだが、聞こえなかったのか無視されたのか、それに対する答えは返ってこなかったのだった。
一番に目を覚ました浩司がご飯を炊いて、おにぎりと玉子焼きに味噌汁と簡単な食事の用意をしてくれていたので、皆でそれを平らげ、一応解散ということになった。
浩司は家でも自分の分担の家事があるらしく食べ終えるとさっさと帰ってしまい、女三人で居座るわけにもいかないのでお暇することにしたのだ。
「ねぇ、昨日どうだった?」
原付を庭から出して跨りながら円華が言った。新菜と翔子の顔を交互に見ている。
「あたしは何も? 満くんあのまま朝までぐっすりだったし」
新菜はヘルメットの紐を首に掛けながら答えた。
「襲わんかったん?」
「するかっつーの!!」
「翔子はぁ?」
「私ですかぁ? やん、恥ずかしくって言えませぇんっっ」
赤くなった頬を両手で挟んで翔子はイヤイヤと首を振っている。
「って!!」「したのぉ!?」
新菜と円華はまさかという顔になった。
「えーっとぉエッチはしてないんだけど、ちょっと気持ち良かったっていうか……んでもって将来的にはもしかしたらそういうことがあるかもっていうことをですねぇ……」
気持ち良かったコト、を思い出し翔子は二人には意味不明の説明をした。
「あーもう、ウザいなぁ。妄想も入ってんだろうけど、何かしらいい感じのことを言ってくれたってことね」
もじもじする翔子に円華がスパッと言い切った。
「まぁ……そんな感じ? かな……多分?」
「なーんだ。じゃ、帰ろっか」
円華はエンジンを掛けるといきなりアクセルを回した。
「あ、ちょっとぉー!!」
慌てて二人もエンジンを掛けて追い掛ける。
「円華はどーなったんだよーっ」
新菜が叫んだが、聞こえなかったのか無視されたのか、それに対する答えは返ってこなかったのだった。
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