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透明人間は全裸である【ジャンル:コメディ】

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『透明人間は全裸である』
            原作・脚本:高橋祐太

【登場人物】
・通りがかりの人
・主人公……モノローグのみ(顔出しなし)
(※すべて性別年齢不問。男バージョン、女バージョンを作ることも可能です。)


○公園(主人公視点)

M(モノローグ)「私はついに透明人間になる薬を手に入れた」

主人公の目線で歩いている主観映像。

M「今、私は素っ裸だ。お見せしたいところだが、残念ながら姿が見えないのだ」

通行人が気にもせず素通りしていく。

M「こんなこともできる」

通行人に近づく。
通行人、見えない力でいきなり前のめりになる。

通行人「(見回して)……?」

さらに両腕を上げ下げさせられる。

通行人「(振り払って)何! 何なの!」
M「さて……次はどんなイタズラをしてやろうかな」

いきなりくしゃみが響き渡る。

通行人「……?」

くしゃみが連発される。
通行人、怖がって走り去っていく。

M「さすがに全裸では無理だ。暖かくなったら再開しよう」

走り出す主観映像。

○路上(主人公視点)

路上を渡ろうとする主観映像。
いきなり鈍い音が響き、映像が乱れる。
そして空が映ったまま、動かなくなる。

                 (終)
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