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【27】奈落の黄金眼
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暗黒の奈落へと叩き落とされる瞬間、トーマは死を覚悟した。
だが、落下する中……スハァルの詠唱が響き、巻き起こる突風。渦巻く気流が二人の身体を持ち上げ、落下の速度を殺す。岩肌を掠めるほどのぎりぎりで落下が緩み、着地は轟音と土煙に包まれたが、致命の衝撃は避けられた。
骨が軋むような痛みはあったが、致命傷には至らない。
「……ふぅ……っ」
スハァルが冷や汗を拭い、わずかに肩を震わせる。
真っ暗な地の底。
スハァルが光明の魔法を唱えると、淡い光球が浮かび、暗闇を押し退けた。
見上げれば、天井は暗闇に溶け、落ちてきた穴は見えない。
壁を登ろうとすれば、指先に触れる岩は砂のように崩れ落ちる。道具も無しで、とても登れるものではなかった。
影が壁を這い、奥の闇をさらに深く見せる。
「……上に戻るのは無理だな。上へと続く道を探すか、それとも救助を待つか……」
本来なら、こうした状況では動かず救助を待つべきだ。
しかし、上では仲間たちがロックゴーレムに追われているかもしれない。すぐに助けが来るとは考えにくかった。
トーマは道具袋の中を確かめる。残された食料は二、三日分。水袋もまだ半分は残っていた。
けれども、暗闇と湿気に囲まれたこの空間でじっとしているのは心を削る。
スハァルは光球を掲げ、無言で歩き出した。
「お、おい……救助を待った方がいいじゃないのか?」
「ここで悠長に留まって、もしかしたら、あの岩人形が落ちてくるかもしれないでしょう。だったら探索する方がまだましです」
彼女の言葉は冷静ではあったが、その足取りには僅かな焦りが滲んでいた。ただ、その考えにも一理あると思い、トーマは反論を飲み込み、後を追った。
沈黙の中、二人は光球の淡い輝きだけを頼りに進む。時折、水滴が肩に落ちるたび、心臓が跳ねた。
やがて、トーマの視界に異物が映った。
「うん、なんだ?」
岩陰に転がる古びた布切れを見つけた。
明らかに自然物ではなく、泥と血にまみれたそれは、村人が身につけていた衣服の一部に違いなかった。
背筋を冷気が這う。嫌な予感が確信に変わる。
「……やっぱり――」
トーマの言葉を遮るように、奥の闇から低い唸りが響いた。湿った風が吹き抜け、鼻腔を刺す異臭が漂う。
光球の外縁に、巨大な影が滑り込んだ。
ぬめる鱗を光に反射させながら、巨大なリザードが姿を現した。
黒々とした体表に光が反射し、黄金の瞳がぎらりと輝いた。獲物を前にした肉食獣の目だ。
すかさずスハァルが詠唱を唱え、火球が弾けた。だがリザードの鱗は炎を弾き、焦げ跡ひとつ残さない。
トーマは即座にショートソードを抜き、側面から斬りかかる。
甲高い金属音が洞窟に鳴り響き、次の瞬間には刃がへし折れてしまった。
「しまっ――――!?」
この魔獣もロックゴーレムと同じく格上の難敵。まともに相手をしては命がいくつあっても足りない。
撤退だ――
そう判断するより早く、リザードは大きく口を開き、濁った瘴気を吐き出した。
紫がかったガスが一気に広がり、肺を焼く。喉の奥は灼けつくように痛み、視界はじわじわと霞んでいく。指先は痺れ、足は自分のものではないように重くなった。
トーマもスハァルも、明らかに毒の影響を受けていた。呼吸は浅く、立っているのがやっとだ。
それでもトーマは必死に道具袋を探り、干し肉の束を掴み出した。それをリザードの鼻先へと投げ散らす。
肉の匂いに反応した魔獣は、瞳をぎらつかせ、餌に食らいつく。
牙が干し肉を噛み裂く音が洞窟に響いた。その隙に、その隙を逃さず、トーマはスハァルの手を引いて暗闇の奥へ駆け出した。
だが、足は思うように動かない。痺れが強くなり、膝が折れそうになる。隣を見れば、スハァルの瞳は半ば閉じられ、意識が遠のきかけていた。
「おい、しっかりしろ!」
声をかけても反応はなく、彼女は崩れるように倒れ込む。
「そうだ! たしか、入れていたはず……」
焦りに突き動かされ、トーマは袋の底から一枚の葉を取り出した。
万が一用に持ってきておいた質の悪い毒消し草――だが、今はこれしかない。スハァルの小さな唇に押し当てるが、動かない。
「……仕方ないよな。あとで訴えたりしないでくれよ」
トーマは毒消し草を噛み砕いた。苦味と青臭さが舌に広がり、喉にざらついた感触が残る。スハァルの唇を寄せ、口移しで彼女へ流し込む。
わずかに喉が動いた。毒消し草のひとしずくが辛うじてスハァルの体に落ちていく。彼女の呼吸はわずかに楽になったが、それでも顔色は青白いままだった。
そしてトーマは自分の口に残った残骸を飲み込む。だが、効き目は薄い。毒は身体の奥で暴れ続け、臓腑を焼くような痛みを走らせる。
――死ぬ。
その予感が脳裏をかすめた瞬間、トーマの中で何かがはじけた。
体を蝕む毒と、必死に抗おうとする治癒の力が拮抗し、全身が熱を帯びる。痛覚が鋭くなり、耳に届く音は鮮明に研ぎ澄まされ、洞窟を渡る微かな風の流れすら肌で感じ取れる。
覚醒。生死の狭間でしか訪れない極限の状態。
暗闇でも視界が利くようになり、その時、干し肉を食い尽くしたリザードが再び迫ってきた。裂けた口から牙を剥き、トーマめがけて飛びかかる。
トーマは咄嗟にスハァルの腰に吊るされた短剣を引き抜いた。驚くほど軽く、鋭い。
「ッ!?」
飛びかかるリザード。
トーマはその軌跡を見切り、一歩踏み込みざま、喉元へ刃を突き立てた。硬い鱗が軋みを上げ、刃が肉を裂き、温かい血飛沫が頬を濡らす。
魔獣は苦鳴を上げて暴れたが、やがて洞窟の床に崩れ落ち、二度と動かなかった。
先ほど使用していたショートソードを遥かに上回る切れ味。
ただの短剣ではないと感じ取ったが、今はそれどころではない。
荒い呼吸を繰り返しながらも、まだ立てる。
「待ってろよ。必ず……助けるからな……」
彼女を背負い、駆け出す。覚醒がいつまで持つかは分からない。だが、覚醒のお陰で身体が動く限り、トーマは暗闇の中を出口を目指して進み始めた。
だが、落下する中……スハァルの詠唱が響き、巻き起こる突風。渦巻く気流が二人の身体を持ち上げ、落下の速度を殺す。岩肌を掠めるほどのぎりぎりで落下が緩み、着地は轟音と土煙に包まれたが、致命の衝撃は避けられた。
骨が軋むような痛みはあったが、致命傷には至らない。
「……ふぅ……っ」
スハァルが冷や汗を拭い、わずかに肩を震わせる。
真っ暗な地の底。
スハァルが光明の魔法を唱えると、淡い光球が浮かび、暗闇を押し退けた。
見上げれば、天井は暗闇に溶け、落ちてきた穴は見えない。
壁を登ろうとすれば、指先に触れる岩は砂のように崩れ落ちる。道具も無しで、とても登れるものではなかった。
影が壁を這い、奥の闇をさらに深く見せる。
「……上に戻るのは無理だな。上へと続く道を探すか、それとも救助を待つか……」
本来なら、こうした状況では動かず救助を待つべきだ。
しかし、上では仲間たちがロックゴーレムに追われているかもしれない。すぐに助けが来るとは考えにくかった。
トーマは道具袋の中を確かめる。残された食料は二、三日分。水袋もまだ半分は残っていた。
けれども、暗闇と湿気に囲まれたこの空間でじっとしているのは心を削る。
スハァルは光球を掲げ、無言で歩き出した。
「お、おい……救助を待った方がいいじゃないのか?」
「ここで悠長に留まって、もしかしたら、あの岩人形が落ちてくるかもしれないでしょう。だったら探索する方がまだましです」
彼女の言葉は冷静ではあったが、その足取りには僅かな焦りが滲んでいた。ただ、その考えにも一理あると思い、トーマは反論を飲み込み、後を追った。
沈黙の中、二人は光球の淡い輝きだけを頼りに進む。時折、水滴が肩に落ちるたび、心臓が跳ねた。
やがて、トーマの視界に異物が映った。
「うん、なんだ?」
岩陰に転がる古びた布切れを見つけた。
明らかに自然物ではなく、泥と血にまみれたそれは、村人が身につけていた衣服の一部に違いなかった。
背筋を冷気が這う。嫌な予感が確信に変わる。
「……やっぱり――」
トーマの言葉を遮るように、奥の闇から低い唸りが響いた。湿った風が吹き抜け、鼻腔を刺す異臭が漂う。
光球の外縁に、巨大な影が滑り込んだ。
ぬめる鱗を光に反射させながら、巨大なリザードが姿を現した。
黒々とした体表に光が反射し、黄金の瞳がぎらりと輝いた。獲物を前にした肉食獣の目だ。
すかさずスハァルが詠唱を唱え、火球が弾けた。だがリザードの鱗は炎を弾き、焦げ跡ひとつ残さない。
トーマは即座にショートソードを抜き、側面から斬りかかる。
甲高い金属音が洞窟に鳴り響き、次の瞬間には刃がへし折れてしまった。
「しまっ――――!?」
この魔獣もロックゴーレムと同じく格上の難敵。まともに相手をしては命がいくつあっても足りない。
撤退だ――
そう判断するより早く、リザードは大きく口を開き、濁った瘴気を吐き出した。
紫がかったガスが一気に広がり、肺を焼く。喉の奥は灼けつくように痛み、視界はじわじわと霞んでいく。指先は痺れ、足は自分のものではないように重くなった。
トーマもスハァルも、明らかに毒の影響を受けていた。呼吸は浅く、立っているのがやっとだ。
それでもトーマは必死に道具袋を探り、干し肉の束を掴み出した。それをリザードの鼻先へと投げ散らす。
肉の匂いに反応した魔獣は、瞳をぎらつかせ、餌に食らいつく。
牙が干し肉を噛み裂く音が洞窟に響いた。その隙に、その隙を逃さず、トーマはスハァルの手を引いて暗闇の奥へ駆け出した。
だが、足は思うように動かない。痺れが強くなり、膝が折れそうになる。隣を見れば、スハァルの瞳は半ば閉じられ、意識が遠のきかけていた。
「おい、しっかりしろ!」
声をかけても反応はなく、彼女は崩れるように倒れ込む。
「そうだ! たしか、入れていたはず……」
焦りに突き動かされ、トーマは袋の底から一枚の葉を取り出した。
万が一用に持ってきておいた質の悪い毒消し草――だが、今はこれしかない。スハァルの小さな唇に押し当てるが、動かない。
「……仕方ないよな。あとで訴えたりしないでくれよ」
トーマは毒消し草を噛み砕いた。苦味と青臭さが舌に広がり、喉にざらついた感触が残る。スハァルの唇を寄せ、口移しで彼女へ流し込む。
わずかに喉が動いた。毒消し草のひとしずくが辛うじてスハァルの体に落ちていく。彼女の呼吸はわずかに楽になったが、それでも顔色は青白いままだった。
そしてトーマは自分の口に残った残骸を飲み込む。だが、効き目は薄い。毒は身体の奥で暴れ続け、臓腑を焼くような痛みを走らせる。
――死ぬ。
その予感が脳裏をかすめた瞬間、トーマの中で何かがはじけた。
体を蝕む毒と、必死に抗おうとする治癒の力が拮抗し、全身が熱を帯びる。痛覚が鋭くなり、耳に届く音は鮮明に研ぎ澄まされ、洞窟を渡る微かな風の流れすら肌で感じ取れる。
覚醒。生死の狭間でしか訪れない極限の状態。
暗闇でも視界が利くようになり、その時、干し肉を食い尽くしたリザードが再び迫ってきた。裂けた口から牙を剥き、トーマめがけて飛びかかる。
トーマは咄嗟にスハァルの腰に吊るされた短剣を引き抜いた。驚くほど軽く、鋭い。
「ッ!?」
飛びかかるリザード。
トーマはその軌跡を見切り、一歩踏み込みざま、喉元へ刃を突き立てた。硬い鱗が軋みを上げ、刃が肉を裂き、温かい血飛沫が頬を濡らす。
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先ほど使用していたショートソードを遥かに上回る切れ味。
ただの短剣ではないと感じ取ったが、今はそれどころではない。
荒い呼吸を繰り返しながらも、まだ立てる。
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※本作は他サイトでも掲載しています
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