近くて親しき仲こそ、、、

邪代夜叉(ヤシロヤシャ)

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第四章 従妹 ―高城 凛―

【2】

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掃除を終えた拓海は、ひとっ風呂浴びてから自室に戻っていた。
扇風機の首振りが放つ生ぬるい風を浴びながら、火照った身体を休める。

このあと、何も予定が無い拓海。
久しぶりに町内でも散策しようかと考えていた、その時だった。

部屋の死角に潜んでいた凛が、足音もなく忍び寄り、背後から拓海の首にしがみついてきたのだ。


「……っ!?」


驚く間も、声を出す暇さえ与えず、凛は拓海の唇を奪ったのだ。

ストロベリーのリップの甘い香りと、若い女特有の瑞々しくも高い体温が肌に伝わってきた。

その瞬間、パシャリという無機質な音が響く。
凛は片手に持ったスマートフォンで、その熱烈な接吻シーンを自撮りモードで撮影していた。


「なっ……何だよ、いきなり!」





拓海は慌てて凛を自分から引き剥がす。


「いやー、拓海兄の身体を見てたら我慢できなくなっちゃって。ねえ、拓海兄。セックスしよ?」

「はぁ!? な、何を言っているんだよ?」

「だって、ここってマジで何にもなくて暇なんだもん。セックスなんて最高の暇つぶしでしょ?」


純真な笑みを浮かべた彼女の口から出たのは、あまりに不謹慎で淫蕩な発言だった。


「いや、お前……親戚同士だぞ。そんなこと……」

「へーき、ヘーキ。法律的にも問題ないし。今、おばさんも結衣さんも買い物でしょ? チャンスじゃん。ぶっちゃけ、拓海兄となら『アリ』だと思ってたんだよね」


結衣や慶子叔母さんたちは出かけており、この広い屋敷には、今や二人きり。
その事実が、逃げ場のない熱気となって拓海を包み込んでいく。


「というわけで……」


凛はクスクスと小悪魔のような笑みを浮かべ、拓海のズボンのベルトに指をかけた。


「おい、冗談はやめろって。親戚同士で……」

「そんなこと言うなら、これ、お母さんや翔兄に見せちゃおうかな?」


画面に映し出されたのは、先ほどの接吻シーン。
拓海が奪い取ろうとするより早く、凛は手際よく画面をロックして、スマホを背後に隠した。

「セックスしてくれたら消してあげる。ね、いいでしょ?」

「……っ。分かったよ、ちゃんと消せよ……」


観念した拓海のズボンを、凛は迷いのない手つきで引き摺り下ろす。
しかし、突然の展開に困惑している拓海のそこは、まだ柔らかいままであった。


「むー、ちゃんと勃たせてよ!」

「簡単に言うな。そんな、すぐには……」

「だったら……」


凛は不敵に微笑むと、膝をついて拓海の柔らかいアレを口内に含んだ。

その、凛の見た目に相応しい「巧みな舌使い」に、拓海は思わず喉を鳴らす。

彼女のテクニックに翻弄されるうちに、あっという間に剛直となり、熱く反り上がっていった。


「へへん。これでも結構、経験あるんだから。どう? 気持ちよかった?」

「……ああ、……凄かったよ」

「でしょ? でも拓海兄、脱いだら結構デカいんだね。歴代のセフレと比べても、かなり上位だよ、これ」

「セフレ……って、凛、お前……」


拓海が言葉を失うと、凛は「あっ、これもお姉ちゃんたちには内緒ね」と悪戯っぽく唇に指を当てた。


「さてと、本番いこっか!」

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