秘密警察の要員と双子の能力者

夢守アリス

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秘密警察の要員と泥棒

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(今日のこの街は平和です。仮面※を付ける必要もな...)火燈茴ひだいういの思考を中絶させる叫び声が茴の後から聞こえた。
「キャーッ誰かーっそいつに鞄を取られたわっ誰か止めてぇぇぇぇ」女性が、叫んだ方から確かに人が走ってきた。
(い....はぁ...めんどくさいなあ…)そう茴は思いながら、仮面を被った。
茴は走ってきた泥棒に足払いをかけ、顔面に膝蹴りを当てた。
盗人がその場に崩れ落ちた。
茴はその腕に手錠をはめ、泥棒から鞄をとり女性に渡した。
「あ...ありがとうございます…」茴達秘密警察※に属する者達は、嫌われ者だから茴から受け取ったあと女性はすぐさま走って行ってしまった。
(まぁ僕の容姿に問題があるんだろ)茴はそう思う事にしている。
嫌われるよりも好かれそうな顔ではあるが、同僚から鉄仮面と言われている茴には表情がないのだ...白銀の髪に透き通った白い肌、そして深蒼よりも蒼い瞳。
(どんなに美しい顔って言われても...胸ぺったんこの悲しい胸で背も同い年の子よりも低い...この顔需要ないわー)茴はそう思った。





それを物陰から見ている2人の人間がいた。
※茴達秘密警察が付ける仮面は、付ける人物の特性によってかわる。
茴の仮面は、酒呑童子の封印も兼ねている。
茴の場合、酒呑童子の力は一定の条件が揃わなくても使える。
※秘密警察とは、茴が所属する能力者の取り締まりをする組織である。
ただ、任務ともなればいとも簡単に人でも物でも殺し壊すから嫌われているのである。
最もそれを実行するのは、制圧部隊[黒鉛の獅子団]こくえんのししだんと隠密部隊[黒霧の鯨]くろぎりのくじらだけである。
秘密警察の名前だが、昔の名残だと言われている今は正式に国家の組織であり公式に発表されているから秘密でも何でもないのだ。
そして秘密警察人員のほとんどは能力者を捕まえられる異能力者である。
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